Teachableは、オンラインコース販売に特化したシンプルなプラットフォームとして、長年多くのクリエイターに使われてきました。直感的なコースビルダー、アフィリエイト機能、ネイティブモバイルアプリなど、コース販売に必要な基本機能は揃っています。
ただし、2025年6月の大規模な料金改定を機に代替を探している方が増えています。無料プランの廃止、商品数の上限設定、受講生数の制限など、以前と比べて「できることが減った」と感じる声は少なくありません。
この記事では、Teachableの具体的な弱点をトピック別に整理し、それぞれを補える代替プラットフォームを紹介します。
まず知っておきたい:Teachableで何が変わったか
Teachableは2025年6月に大規模な料金プランの見直しを実施しました。主な変更点は以下の通りです。
- 無料プランの廃止:以前は1コース・10名まで無料で利用できたが、現在は完全に廃止。最安プランは月額$39(年払いで$29)のStarterのみ
- 商品数の上限追加:Starterは1商品のみ、Builderは5商品、Growthは50商品と、かつての「実質無制限」から制限が設けられた
- 受講生数の上限追加:Starterは100名、Builderは1,000名、Growthは5,000名まで
- 取引手数料の継続:Starterプランでは7.5%の取引手数料が発生する
- コミュニティ機能の実質廃止 : Teachable開発チームはこれ以上現在のコミュニティ機能のアップデートやバグ修正をしなことを発表しています
この改定は既存ユーザーにとっても影響が大きく、長年使ってきたユーザーが突然コストが倍以上になるというケースも報告されています。「今後また同じことが起きるかもしれない」という信頼性への不安が、代替を検討する大きな理由のひとつになっています。
Teachableの弱点:5つのトピック別に整理
① 価格の不透明さと頻繁な改定
最安プランのStarterは月額$39ですが、7.5%の取引手数料が全売上に上乗せされます。月に$2,000販売すれば$150が手数料として引かれる計算で、手数料ゼロにするにはBuilder(月額$89)以上が必要です。
2023年末と2025年6月の2度にわたる大幅改定が短期間に行われており、「今の料金が来年も続く保証がない」という懸念も根強くあります。
② コミュニティ機能の貧弱さ
Teachableにもコミュニティ機能は存在しますが、実態は掲示板・フォーラムに近いシンプルなものです。サブグループの作成、ゲーミフィケーション、ライブミーティング、細かいアクセス制限といった機能はなく、「コミュニティ主導のプログラム」を構築するには力不足です。
③ 動画ホスティングの制限
Teachableの動画ストレージは全プラン共通で上限1TBです。1TBはそれなりの容量に見えますが、高画質・長尺の動画を大量に抱えるようになると意外と早く上限に近づきます。
KajabiやThinkificのように「無制限」を謳うプラットフォームと比べると、コンテンツ量が増えてきた段階でボトルネックになりえる点です。
④ メール・オートメーション機能の欠如
Teachableにはマーケティングメールを自動送信する機能がありません。購入通知などのトランザクションメールは存在しますが、ステップメール・セグメント配信・行動トリガーのオートメーションは一切なく、外部ツールとの連携が前提になります。
⑤ ウェブサイトビルダーの限界
ランディングページやセールスページを作成できるビルダーは搭載されていますが、デザインの自由度は低めです。テンプレートの種類も少なく、CSSカスタマイズは上位プランのみ。
ブログ機能もないため、SEOを活用したコンテンツマーケティングはTeachable内で完結しません。
トピック別:代替サービスの比較
① 価格・コスパで選ぶなら → Thinkific または Systeme.io
Thinkific は商品数無制限(全プラン)・取引手数料ゼロのため、コスパの面ではTeachable Starterより優れています。コース販売に特化して使いたい方の現実的な移行先として挙げられることが多いです。ただし帯域幅(Bandwidth)の上限がプランごとに設けられており、動画量が増えると追加コストが発生する点には注意が必要です。
Systeme.io はさらに低コストを求める方向けの選択肢です。無料プラン(1コース・2,000コンタクト・メール配信付き)が存在し、有料プランも$17〜$97/月とかなり安価です。コース・メール・ファネル・アフィリエイト機能を一体で持ちながらも、価格は他プラットフォームの5分の1程度に抑えられています。デザインのクオリティや細かい機能はKajabiやThinkificに劣りますが、「とにかく低コストで始めたい」「シンプルにオールインワンを使いたい」という方には検討の価値があります。
| ツール | 最安プラン(月額) | 取引手数料 | 商品数 |
|---|---|---|---|
| Teachable Starter | $39 | 7.5% | 1 |
| Thinkific Basic | $49(年払い$36) | 0% | 無制限 |
| Systeme.io 無料 | $0 | 0% | 1 |
| Systeme.io Startup | $17〜$27 | 0% | 5 |
| Kajabi Basic | $143(年払い) | 0% | 5 |
② コミュニティ機能で選ぶなら → Kajabi または Circle
本格的なコミュニティを運営したい場合、大きく2つの方向性があります。
Kajabi はコース・メール・コミュニティをひとつのプラットフォームで管理したい方向けです。2024年にコミュニティプラットフォーム「Vibely」を買収・統合し、アクセスグループによる細かい権限管理、グループチャット、ゲーミフィケーション、ビルトインミーティング(最大200名)、ニックネーム機能などを備えた多機能なコミュニティが使えます。
Circle はコミュニティ単体に特化したプラットフォームです。DiscordやSlackに近いUXで、スペース、グループチャット、ライブイベント、課金メンバーシップなどを柔軟に構成できます。すでにTeachableやThinkificでコースを運営していて「コミュニティだけ別で持ちたい」という場合は、Circleをコース販売プラットフォームと組み合わせて使う方法も現実的です。プランは$89/月〜です。 (最近ビルトインのコース機能も追加されましたが、まだ新しい機能ということもあり評価は未知数です。)

| Kajabi | Circle | |
|---|---|---|
| コース機能 | 〇 | △(最近追加) |
| コミュニティ | 〇 多機能 | 〇 特化型 |
| メール配信 | 〇 | △(外部連携) |
| ゲーミフィケーション | 〇 | 〇 |
| 価格 | $143/月〜 | $89/月〜 |
コースとコミュニティを一体で管理したいならKajabi、コミュニティ機能の深さを優先するならCircle、という選び方が合理的です。
③ 動画ホスティング・学習体験で選ぶなら → Kajabi または LearnWorlds
動画コンテンツを中心に置く場合、それぞれ異なる強みを持つ2つが候補に挙がります。
Kajabi は動画ストレージ無制限・4K対応・1ファイル4GBまで・動画ライブラリーありと、安定した動画ホスティング環境を全プランで提供しています。Teachableにはない「動画の再利用」ができる点は、コース数が増えてくると特に便利です。
LearnWorlds は「学習体験の質」を重視するなら有力な選択肢です。動画の途中にクイズ・注釈・ホットスポット・分岐を埋め込めるインタラクティブビデオ機能が最大の特徴で、「ただ視聴するだけ」ではなく「参加する学習体験」を作れます。SCORM / xAPI対応もあるため、企業研修や資格講座にも対応できます。価格はStarterが$24/月〜(ただし1コースあたり$5の取引手数料)、Pro Trainerが$79/月〜です。
| Teachable | Kajabi | LearnWorlds | |
|---|---|---|---|
| ストレージ | 1TB | 無制限 | 無制限 |
| 1ファイル上限 | 20GB | 4GB | 1GB(推奨) |
| 最大画質 | Full HD | 4K | 4K |
| 動画ライブラリー | なし | あり | あり |
| インタラクティブ動画 | なし | なし | あり |
| SCORM対応 | なし | なし | あり |
④ メール・オートメーションで選ぶなら → Kajabi または Systeme.io
メールとオートメーション機能はTeachableが最も弱い領域です。
Kajabi は独立したメールマーケティングツールと遜色ないレベルのメール機能を備えています。ステップメール、セグメント配信、行動トリガーのオートメーション、HTMLメールビルダー、開封率・クリック率レポート、タグ管理など、コース・メール・自動化を一体で管理できます。2026年にはビジュアルオートメーション機能も追加され、複雑な分岐ロジックも視覚的に設定できるようになりました。


Systeme.io は低コストでメール・オートメーション・コースをまとめたい方向けです。全プランでメール配信数無制限・オートメーション機能付きと、価格に対して機能は十分です。ただしメールエディターや自動化の細かさはKajabiに及びません。
Teachableで別途メールツールを契約しているなら、KajabiやSysteme.ioに統合した場合の総コストを一度計算してみることをおすすめします。
⑤ ページビルダーで選ぶなら → Kajabi
ランディングページやサイトデザインの自由度はKajabiが最も高く、30以上のテンプレート、ページアニメーション、Googleフォント対応、全プランでのCSS/JSカスタマイズ、ブログ機能を備えています。Teachableのビルダーとの差は大きく、「ページの見た目にこだわりたい」「ブログでSEO集客もしたい」という方にとっては選択肢が絞られます。
Kajabiで作成したページ例
- https://japan.mykajabi.com/
- https://japan.mykajabi.com/offers/LjE85wLi/checkout
- https://japan.mykajabi.com/offers/GnSL2C9o/checkout
代替サービスの総まとめ
| 目的・優先事項 | おすすめ |
|---|---|
| とにかくコストを下げたい | Systeme.io(無料〜)/ Thinkific |
| コミュニティ単体を強化したい | Circle |
| コース+コミュニティをひとつで管理したい | Kajabi |
| インタラクティブ動画・SCORM対応 | LearnWorlds |
| メール・オートメーションを含むオールインワン | Kajabi / Systeme.io |
| ページビルダー・ブログ・SEO | Kajabi |
| シンプルにコースだけ販売したい | Thinkific |
Teachableからの移行先を選ぶ基準
今回触れたプラットフォームについて、それぞれのメリットについて触れました。
こんな方にはKajabiが合いやすい
- コース・メール・コミュニティをひとつのツールにまとめたい
- メールマーケティングやオートメーションを本格的に活用したい
- ページビルダーやブログでSEO集客もしたい
- 長期的に機能追加・改善が続くプラットフォームで安定して運営したい
こんな方にはThinkificが合いやすい
- コース販売に特化して使いたい
- すでに外部のメールツール(Mailchimp、Kit等)を持っている
- 商品数を増やしていきたいがコストを抑えたい
こんな方にはSysteme.ioが合いやすい
- 今すぐコストをとにかく下げたい
- メール・ファネル・コースを1ツールにまとめたいが、高価なプランは避けたい
- デザインや細かい機能よりも「動くこと」を優先する
こんな方にはLearnWorldsが合いやすい
- 動画内クイズや学習パスなど、学習体験の質を高めたい
- 企業研修・資格講座でSCORM対応が必要
- 30日間の無料トライアルでじっくり試したい
こんな方にはCircleが合いやすい
- 既存のコース販売はそのままに、コミュニティだけを強化したい
- Teachableと組み合わせて使うことも視野に入れている
以上が Teachable とその代替ツールの比較となります。


