Thinkific (シンキフィック) は、オンラインコースの作成、販売、運営を簡単に行えるオールインワンプラットフォームです。教育者、企業、クリエイターにとって、専門知識やスキルを世界中の受講者に届けるための強力なツールを提供しています。コーディングや技術的な知識が不要で、直感的な操作性と柔軟なカスタマイズ機能により、誰でも自分のブランドに合ったオンライン学習体験を構築できます。
基本情報
- 料金月額74ドルから
- 無料プランなし
- 無料トライアル
14日間30日間
当サイト限定
- モバイルアプリあり
特におすすめの方
実際に使ってレビューした中で、僕が「特に相性が良い」と感じたユーザー層です。もちろん幅広い用途で利用できますが、特におすすめしたい方を掲載しています。
メリット・デメリット
教育向けLMSとして安定した機能構成
コース作成UIがシンプルで使いやすい
無料プランがあり試しやすい
Kajabiほどマーケティング機能は強くない
高度な機能は上位プランが必要
コミュニティ機能は専用ツールほど強くない
主な機能
このツールが標準で備えている主要機能の一覧です。
詳細レビュー
オンラインコースプラットフォームを日頃から調査・レビューしている立場として、私はThinkificについても、単なる広告や機能比較だけではなく、「実際にどこまで使いやすいのか」をしっかり検証してみたいと思いました。
Thinkificは、「クリエイター向けに設計された柔軟性の高いコースプラットフォーム」としてよく紹介されています。特に、学習体験の質や自由度の高さを重視している点が特徴です。
そこで今回、実際に30日間Thinkificを利用しながら、
- コース作成
- サイト構築
- 決済機能
- マーケティング機能
- 受講体験
などを一通り試し、「初心者でも使いやすいのか」「どんな人に向いているのか」を細かく確認しました。
このThinkificレビューでは、実際に使って感じた内容をベースに、できるだけ正直かつ実践的にまとめています。 これからThinkificの導入を検討している皆さんにとって、判断材料の一つになれば嬉しいです。
▼ 少々古い動画ですが、以下の動画で実際の画面をご紹介しながら説明しています
Thinkificとは?
Thinkific(シンキフィック)は、オンラインコースの作成・販売を行えるプラットフォームです。主に、
- 講師
- コーチ
- 教育ビジネス運営者
- 企業研修
- 個人クリエイター
など、「自分のブランドでオンライン学習サービスを提供したい方」に向けて設計されています。
Thinkificでは、以下のようなデジタル商品を販売できます。
- オンラインコース
- メンバーシップ
- デジタルダウンロード商品
- コーチングプログラム
- コミュニティ
多くのオールインワンサービスと違い、Thinkificは特に「学習体験の質」や「コースの作り込み」を重視しているのが特徴です。
もちろん販売機能やマーケティング機能も搭載されていますが、どちらかというと、
「しっかりしたオンライン学習環境を、自分のブランドで構築したい人向け」
という印象が強いプラットフォームです。
簡単に言えば、Thinkificは「プロフェッショナルなオンラインスクールを、自分のブランドで運営するためのサービス」と言えるでしょう。
Thinkificの管理画面
管理画面自体は英語でしか表示することはできませんが、シンプルなメニュー項目になっているので目的のページにすぐ行くことができる。
ただ、個人的には 「ウェブサイト」や「通知」のメニューが少々わかりにくい点が不満ではある。 (実際にクライアント様からもこの意見は聞いたことがある。) Channels > Website になっていたり、Users > Notification Emails となっており、ちょっと触らない期間があると、「あれ?どこだっけ?」となることがある。

コース作成機能
Thinkificのコース作成機能は、「学習体験を丁寧に設計したい人」のために作られている という印象が、長く使ってきた中でも変わらない部分です。派手さはありませんが、受講者が迷わず学び続けられる導線を作ることに、設計の軸が置かれています。
コースビルダーの基本構造
コースはセクション → レッスンの2階層構造で、ドラッグ&ドロップで自由に並び替えができます。特に使いやすいと感じるのが、1つのレッスン内に動画・テキスト・PDFをそれぞれ独立したコンテンツとして積み重ねられる点 です。「動画を見てすぐ下でPDFを確認する」「テキスト解説の後にクイズ」という流れが1レッスン内で完結するため、受講者の学習体験がぶつ切りになりにくいです。
また、別のコースで作ったレッスンをそのままインポートして再利用することができるので、コンテンツが増えてきても管理しやすいです。
使えるレッスンタイプ
Thinkificが他のプラットフォームと比べて優れている点のひとつが、レッスンとして扱えるコンテンツの豊富さです。
| レッスンタイプ | 内容 |
|---|---|
| Video | メイン動画コンテンツ |
| Text | テキスト+リッチエディター |
| ページ内に埋め込み表示(ダウンロードなし) | |
| Quiz | 多肢選択・メディア埋め込み対応 |
| Survey | アンケート |
| Assignment | 課題提出 |
| Exam | 合格基準つき試験 |
| Presentation | スライド形式 |
| Live(Zoom) | ウェビナー連携 |
| Download | ファイル配布 |
特に、PDFをページ内にそのまま埋め込んで表示できる点は、実際の運用で地味に便利です。ダウンロードリンクを渡すだけでなく、受講者にスクロールしながらその場で読んでもらう体験が作れます。
コース内容として動画とテキストがあれば大半のニーズは満たせますが、資格系や教育色の強いコースを作りたい場合には、Assignment(課題提出)やExam(試験)の存在が大きいです。

ドリップ配信・コンテンツのロック
コンテンツを購入後すぐに全解放せず、スケジュールに沿って順番に公開するドリップ配信にも対応しています。設定できるパターンは以下の3種類です。
- 受講者が購入してから〇日後
- 受講者がコース受講を開始してから〇日後
- 特定の日付から〇日後
この3パターンを使い分けられる点は細かいようで実際の運用では役立ちます。たとえば固定スタートのグループ講座であれば「特定の日付」、自分のペースで始められる個別販売なら「購入から〇日後」という使い分けが直感的にできます。
クイズ・試験機能
Thinkificのクイズは、AIによる問題の自動生成(Basicプラン以上)と、Excelファイルからの一括インポートに対応している点が実用的です。問題数が多い資格系コースや研修コンテンツを作る場合に、手動入力の手間を大きく省けます。
また、問題のランダム出題(問題バンク機能)にも対応している ため、毎回同じ順番で出題されることによる「答え暗記」を防ぎやすいです。一方で、記述式(短文回答)やファイルアップロード形式には対応していないので、より柔軟な採点・フィードバックが必要な場合は別途工夫が必要です。
他の競合ツールもクイズに対応していますが、本格的な試験というよりかは、何度も受けれる「確認テスト」のような機能が多いです。一方、Thinkificは資格試験にも使えるような本格的な試験を提供することもできます。
クイズだけでなく試験にも対応
問題をランダムで出題もできる
修了証・認定証発行機能は日本語に対応していない
動画ホスティングについて(注意点)
以前は無制限と謳われていた動画ホスティングですが、現在はプランごとに帯域幅(Bandwidth)の上限が設定されています。
| プラン | 帯域幅 |
|---|---|
| Basic | 100 GB |
| Start | 200 GB |
| Grow | 400 GB |
受講者が増えるにつれて消費量が増えていくため、動画コンテンツが多いスクールを運営する場合は、このキャップに注意が必要です。YouTube・VimeoなどへのURL埋め込みで補うことはできますが、その場合はThinkificのメディアライブラリ管理の外になります。
長年使ってきた感想として: Thinkificのコース作成は「受講者に良い学習体験を届けること」への設計意図が一貫しています。シンプルな動画コースを作るだけなら過剰なくらいの機能が揃っており、コンテンツを丁寧に作り込みたい人にとっては今でも選ぶ理由になります。 ただ、ビジネスのスケールや集客・メール配信まで含めて考え始めると、別ツールとの組み合わせが前提になってくる点は、早めに意識しておくべきでしょう。
ページ作成機能
Thinkificのページ作成機能は、「コースを売るためのページをとにかく素早く用意する」 という目的には十分応えられます。ただし、長く使ってきた経験からいうと、「シンプルに作れる」と「自由に作れる」はまったく別の話 で、この点で物足りなさを感じる場面が出てきます。
サイトビルダーの基本的な仕組み

Thinkificのサイトビルダーは、あらかじめ用意されたセクションブロックを縦に積み重ねていく構造です。「ヒーロー画像」「テキスト+ボタン」「コース一覧」「お客様の声」といったブロックを上から順に並べていくだけでページが完成するため、HTMLやCSSの知識がなくても見られる形のページが短時間で作れます。
2024年頃にAIビルダーも追加され、「どんなスクールか」を入力するとページの骨格を自動生成してくれるようにもなりました。完成度はそこまで高くありませんが、白紙から始めるよりはスタートが早くなります。(2025年時点では、まだ日本語には未対応)
良い点
セットアップが速い
セクションを選んで積み上げるだけなので、操作に慣れていなくてもトップページやコース紹介ページを数時間で公開できます。「まず形にして販売を始める」というスピード感が必要なフェーズでは十分機能します。
SEO基本設定には対応
ページごとにタイトル・メタディスクリプション・OGP設定ができます。独自ドメインとの接続も全プランで対応しており、ブランドのURLでサイトを公開することが可能です。
モバイル対応
PCで作ったページがスマートフォン表示でも自動的に縦並びに変換されます。レスポンシブ対応は標準で機能するため、追加作業は不要です。
独自ドメインが使える
デフォルトでは 〇〇.thinkific.com のサブドメインを無料で使うことができますが、 お持ちの独自ドメインを DNSレコード で連携することもできます
物足りない点
ここからが、長く使ってきてより明確に感じてきた部分です。
テンプレートが3種類しかない
サイト全体のデザインテーマがわずか3種類しか用意されていません。どれを選んでも似たような印象のページになりがちで、競合スクールとの差別化をデザインで出すのが難しいです。
1ページあたりのセクション数に上限がある
積み重ねられるセクション数に制限があるため、情報量の多いLPや長いセールスページを作ろうとするとすぐ上限に達します。「もう1ブロック追加したいのに追加できない」という状況が実運用では起きます。
レイアウトの自由度が低い
2カラム・3カラムのような横並びのレイアウトを自由に組むことができません。用意されたブロックの中から選ぶしかなく、「画像を左に、テキストを右に並べた上でその下に3列のカードを並べる」といった細かいレイアウトの作り込みが事実上できません。
アニメーション・Googleフォント非対応
スクロール時のフェードインやホバーアニメーションといった動きは付けられません。また、Googleフォントも利用できないため、フォントによるブランドの雰囲気作りも制限されます。
CSS・JavaScriptは上位プランのみ
カスタムCSSやJavaScriptで見た目や動作を上書きしようとすると、上位プランへのアップグレードが必要です。Basicプランのままでは、デザインに手を加える手段がほとんどありません。
ブログ機能がない
コンテンツSEOで集客しようとすると、Thinkificにはブログ機能がないため、WordPressや別のCMSを並行して運用する必要があります。記事からコース購入への導線を作るのに余計な工数がかかります。
長年使ってきた感想として: Thinkificのサイトビルダーは「コースを早く公開するための最低限の道具」という位置付けで考えると割り切れます。ただ、ブランドとしてのサイトを育てていくフェーズ、つまり集客用LPを作り込んだり、デザインで信頼感を出したりしようとしたタイミングで、明確に壁を感じます。その段階でWordPressを外付けするか、ページビルダーごと別のプラットフォームに移行するかという判断が出てきます。最初からその先を見越しているなら、サイト作成まで一体で動かせるツールを検討しておくのが正直なところです。
メール・マーケティング機能
Thinkificはもともと「コースを作って届けるツール」に特化していたため、長らくマーケティングメール機能は存在しませんでした。外部のメールツールと組み合わせるのが前提という設計思想でした。そ
れが近年になって Email Automation(ステップメール) と Funnels(ファネル) という2つのマーケティング機能が追加されています。ただし、長く使ってきた立場から正直に言うと、「あるにはある」という状態で、本格的な運用に使えるレベルかというと疑問が残ります。
Email Automation(ステップメール)

購入者や登録者に対して、トリガーを起点に複数のメールを順番に送る機能です。管理画面の「Marketing → Email Automation」から設定できます。
実際の画面を見ると、テンプレートから「Product sales flow」を選ぶと、Email 1 → Email 2 → Email 3 という構成が自動で用意されます。各メールには件名・本文のひな形も入っており、穴埋め形式で内容を書き換えるだけで一応完成します。
ただし、使い込んでいくとすぐに限界が見えてきます。
送信間隔が固定されている
最も気になる制約が、メール間の送信間隔です。トリガーから「1時間後」「2日後」「2日後」のように、間隔が固定されており、任意の日数・時間に変更することができません。たとえば「3日後に送りたい」「1週間後にフォローしたい」という細かい設計が、現状ではできない仕組みになっています。
実際の購買心理に合わせてステップを組みたい場合、この固定間隔は大きな制約になります。
HTMLメール非対応
メールエディターはテキストベースで、太字・リンク・絵文字などの基本的な装飾はできますが、HTMLメールには対応していません。画像を使ったビジュアルの整ったメールを送ることはできないため、見た目のブランディングには限界があります。
レポートは基本的なものは確認できる
配信数(Delivered)・開封率(Opened)・クリック率(CTR)・CTOR といった基本的な指標は画面上で確認できます。数値の追跡という意味では最低限の機能は揃っています。
一斉配信は一応できる
Growプラン以上にすることで、生徒全員にお知らせメールを送信することは可能です。 「Mass User Email」 という機能があり、これを使うことで生徒に一斉配信することは可能。ただ、これも おしゃれなHTMLメールを送信できるわけでなく、テキストメールを送信できるので がっつりマーケティングメールという感じではない点には注意。

Funnels(ファネル)
Thinkificには「Funnels」という機能もあり、リード獲得から購入までの流れをステップで管理する仕組みが用意されています。実際の画面では、「Lead Capture Page → Free Lesson → Purchase prompt → Recapture one-time offer」のように、流れがビジュアルで確認できます。
ただし、フォームやページを自由に作れるわけではなく、あらかじめ用意されたテンプレートの中から選んで使う形です。テンプレートの種類も限られており、日本市場特有の「ステップ登録 → プレゼント配布 → セールス」のような細かいシナリオを再現しようとすると、設計の自由度が足りません。
また、ファネル機能はプランによって利用できる範囲が異なり、Upgradeボタンが随所に表示されることからも、上位プランへの誘導設計になっている印象を受けます。

向いているケース
- B2C の単発コースから、社内トレーニングまで 学習設計が重要 なとき
- 将来、アプリストアや API(上位プラン)で 拡張 したい見込みがある
- メールやファネルは別ツールと組み合わせてもよい
料金(スナップショット)
Thinkific は現在 4タイプの価格プランを提供しています。 公式サイトでは Basicが表示されないことがありますが、公式サポートに確認したら存在しているとのことです。
スクリーンショット
近日追加予定です。最新 UI は公式サイトをご確認ください。
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