こんにちは、Hodaです。
以前ElevenLabsのDubbing v2機能について取り上げましたが、今回はElevenLabsが音声合成・吹き替えに続いて力を入れている「Eleven Music」について紹介します。
動画のBGMやポッドキャストの挿入曲を探すのに、著作権フリーの音源サイトを毎回漁っている方も多いと思いますが、Eleven Musicはその手間をChatGPTのようなプロンプト操作で解決してくれる機能です。
Eleven Musicとは?
Eleven Musicは、自然言語のプロンプトからスタジオクオリティの楽曲を生成する 「Text to Music」モデル です。ジャンル・雰囲気・構成をすべて言葉で指定でき、ボーカルあり/なしの両方に対応しています。

大きな特徴は、レーベルやパブリッシャーと正式に提携し、ライセンス許諾済みの音源だけで学習している点です。ElevenLabsは音楽著作権管理団体のMerlin、大手音楽出版社のKobalt Music Groupとライセンス契約を結んだ上でこのモデルを開発しており、映画・テレビ・ポッドキャスト・SNS動画・広告・ゲームまで、ほぼすべての商用用途で利用が認められています。
Eleven Musicは単体のツールではなく、用途別に3つのプロダクトとして提供されています。
- ElevenMusic:個人クリエイター向け。楽曲の生成・リミックス・視聴・マネタイズができるアプリ
- ElevenAPI:開発者向け。自社サービスに作曲機能を組み込めるAPI
- ElevenCreative:企業・代理店向け。広告やブランドコンテンツ用に、シンクフィー(楽曲使用の都度課金)なしで大量の楽曲を生成できるエンタープライズ向けプラン
2026年に発表されたMusic v2で何が変わった?
2026年5月末から6月にかけて、次世代モデル「Music v2」が発表されました。旧モデルと比べて、以下の点が強化されています。
- ボーカル・演奏・アレンジ全体の品質向上:ジャンルを問わず、より自然なボーカルと演奏表現に
- 曲の途中でのジャンル転換:たとえばオペラ調から始まり、途中でヘビーメタルに切り替わるような1曲の中での大胆な展開も、音楽的な一貫性を保ったまま生成可能
- インペインティング(部分再生成)の精度向上:曲の一部(サビだけ、ブリッジだけ等)を選んで、その部分だけを再生成できる
- トラック内への効果音の埋め込み:BGMだけでなく、非音楽的な効果音も同じトラック内に組み込める
- 多言語対応の強化:英語・スペイン語・ドイツ語・日本語など、複数言語での歌詞生成に対応
あわせて、ElevenAPIの料金が最大50%、ElevenCreativeの料金が最大40%値下げされており、既存ユーザーにとってもコスト面でのメリットがあります。
↓実際にこんな感じでプロンプトから簡単にBGMを生成できます

このように、30秒くらいで2曲を作成してくれました。それぞれ2分の音楽です。ダウンロードするには有料版にする必要がありますが、機能をテストするだけであれば十分でしょう。

ちなみに、無料プランであってもPublishで公開することはできました!以下のリンクから僕のアーティストページに進むことができます。
主な機能
1. Text-to-Song(プロンプトからの楽曲生成)
ジャンル・雰囲気・楽器編成・ボーカルの有無などを文章で指定するだけで楽曲が生成されます。歌詞ありのフルソング、インストゥルメンタルのどちらにも対応しています。
2. Reference Audio(参考音源のアップロード)
参考にしたい音源をアップロードすると、その雰囲気・エネルギー感を反映しつつ、オリジナルの楽曲を生成してくれます。
3. Lyrics Assistant(歌詞アシスタント)
歌詞をAIに自動生成させることも、自分で書いた歌詞を渡して曲を作らせることもできます。行単位での調整も可能です。
4. Interactive Editor(対話形式での編集)
「サビをもっと盛り上げて」「イントロにパーカッションを追加して」のように、対話形式で特定の箇所だけを指示して修正できます。他の部分に影響を与えずにピンポイントで調整できるのが便利なポイントです。
5. Stem Export(ステム書き出し)
ボーカル・ドラム・ベース・メロディなど、パートごとに個別のトラックとして書き出せます。DAWソフトでのミックス・マスタリングに使いたい場合に便利です。
6. コミュニティ機能・音楽マーケットプレイス
ElevenMusicアプリ上では、他のユーザーが作った楽曲を視聴したり、それをリミックスして二次創作したりできます。
自分の楽曲を公開して、他のユーザーがライセンス取得・ダウンロードした際に収益化することも可能です(ElevenLabsはこれまでボイスライブラリを通じて1,100万ドル以上をクリエイターに還元してきた実績があります)。
7. Music Finetunes(サウンドの個人・ブランド最適化)
著作権フリーの自分の音源をアップロードすると、そのサウンドの特徴(楽器編成・テンポ・音色・ボーカルの質感など)を学習した専用モデルを作成できます。
学習は5〜10分程度で完了し、以降はそのFinetuneを使って「自分の音」を反映した楽曲を継続的に生成できます。あらかじめ用意された「Afro House Beats」「Reggaeton」「70s Cambodian Rock」などのキュレーション済みFinetuneもすぐに使えます。
料金プラン
Eleven Musicは、ElevenLabsの他の機能(音声合成・吹き替え・効果音など)と共通のクレジット制の中で利用します。目安として、Eleven Musicは1分の生成につき約900クレジットを消費します。
| プラン | 月額 | 月間クレジット | 商用利用 |
|---|---|---|---|
| Free | $0 | 10,000 | 不可(要クレジット表記) |
| Starter | $6 | 30,000 | 可(制限あり) |
| Creator | $22(初月$11) | 121,000 | 可(制限あり) |
| Pro | $99 | 600,000 | 可(制限あり) |
| Scale | $299 | 180万 | 可(制限あり) |
| Business | 要問合せ | 大容量 | 可(制限あり) |
開発者向けにElevenAPI経由で直接利用する場合は、クレジットではなく1分あたり$0.15の従量課金となります。
なお、iOS向けの単体アプリ「ElevenMusic」も用意されており、無料プランでは1日7曲まで生成可能、Proプラン(月額$9.99または年額$95.9)では月500曲まで生成できます。ボイスや吹き替えなど他の機能を使わず、作曲機能だけが必要な場合はこちらの方が割安になるケースもあります。
※2026年7月時点でElevenMusicアプリはiOS版のみで、Android版はまだ提供されていません。
Suno・Udioとの違い:ライセンスの安心感
AI作曲ツールとしてはSunoやUdioも有名ですが、Eleven Musicの最大の差別化ポイントはライセンスの明確さです。
Suno・Udioは、著作権で保護された楽曲を無断で学習に使用したとして、大手レーベル各社から訴訟を起こされており、賠償額は侵害1件あたり最大15万ドルにのぼるとも報じられています。一方でEleven MusicはMerlin・Kobaltとのライセンス契約のもとで開発されているため、生成した楽曲を商用利用する際の法的リスクが比較的低いとされています。
ボーカルの表現力や生成スピードといった純粋なクオリティ面では、SunoやUdioの方が優れているという評価も見られますが、企業のブランドコンテンツや広告など「安心して商用利用したい」場面では、Eleven Musicの立ち位置が活きてきます。
まとめ
Eleven Musicは、ElevenLabsがすでに強みを持つ「AI音声・吹き替え」の領域に「AI作曲」を組み合わせた機能です。2026年のMusic v2で品質・機能面が大きく強化されたことに加え、料金も値下げされており、既存のElevenLabsユーザーであれば試すハードルはかなり低くなっています。
特に、動画編集者・ポッドキャスター・広告制作に関わる方であれば、ボイスオーバーやダビングと同じプラットフォーム・同じクレジット枠でBGMまでまかなえる点は、ツールを一本化したい人にとって魅力的なポイントです。
まずは無料プランでどの程度のクオリティが出るか試してみて、商用利用が必要になった段階でStarter以上のプランを検討するのがおすすめです。

Elevenlabs
人間のように自然な音声を生成できる高品質AI音声合成サービス
価格
月額6ドルから
無料プラン
あり
無料トライアル
無料プランあり毎月 10k credits を利用可能
当サイト限定
総評
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