世界175カ国以上で導入されている、クラウド型の本格派ECサイト構築プラットフォーム。サーバー不要で個人から大企業まで手軽にネットショップを開設可能。デザイン性の高い豊富なテンプレートに加え、数千種類におよぶアプリを使った柔軟な機能拡張が最大の特徴。さらに、国内外の多様な決済手段への対応や、多言語・多通貨サポートなどグローバル展開にも強みを持つ万能型のECシステム。
基本情報
| 料金 | 月額3,650円から |
|---|---|
| 無料プラン | なし |
| 無料トライアル | 3日間の無料体験後、3か月間は月額¥150 |
| モバイルアプリ | あり |
メリット・デメリット
使いやすさ — プログラミング知識がなくても、管理画面が直感的で初心者でも操作できます。
スケーラビリティ — BasicプランからShopify Plusまで、事業の成長に合わせてプランを切り替えられます。大規模ブランドが利用するShopify Plusへの移行もデータ移行なしで可能です。
越境EC・多通貨対応 — 競合のSquarespaceやWixが1通貨のみ対応なのに対し、Shopifyは130以上の通貨に対応。海外販売を本格的に行いたい場合の選択肢として群を抜いています。
ドロップシッピング・POD — ドロップシッピングアプリは839種類、Print on Demandアプリは785種類以上。Printful・Printifyとのシームレスな連携が可能です。
POS機能 — オンラインと実店舗の販売を一元管理できる高品質なPOSシステムが内蔵されています。
税計算の自動化 — 日本を含む多数の国で自動税計算が可能。EU VATのOSS対応も優秀です。
豊富なアプリエコシステム — 21,000以上のアプリで機能を自由に拡張できます。
マルチユーザーが高コスト — BasicプランではスタッフアカウントはOwnerを含めて2名まで。追加の担当者が必要になると、いきなり月10,100円のGrowプランへのアップグレードが必要になります。
外部決済手数料 — Shopifyペイメント以外の決済を使うと取引手数料(2〜0.6%)が発生します。PayPalなどを使いたい場合はコストに注意が必要です。
アプリ追加コストの積み上がり — 商品レビュー表示、追加オプション、カスタムフォームなど「標準で備わっていてほしい」機能が有料アプリ頼みになりがちです。アプリを増やすほど月額コストが上昇します。
無料テーマが少ない — 24種類はWix(約3,000種類)やSquarespace(約200種類)と比べると見劣りします。
ドラッグ&ドロップエディタが独特 — ページ内容を直接編集するのではなく「テンプレートを編集する」仕組みのため、他のCMSに慣れているユーザーには最初は戸惑いやすいです。
ブログ機能が弱い — バージョン履歴なし、ドラッグ&ドロップ非対応、カテゴリーなし(タグのみ)。コンテンツマーケティングを重視する場合は物足りなさを感じます。
電話サポートなし(Plus以外) — 現在はライブチャットのみ。以前は電話サポートもありましたが廃止されました。
詳細レビュー
世界で最も利用されているECプラットフォームのひとつ、Shopify(ショッピファイ)。175ヵ国・数百万店舗以上で導入されており、日本国内でも大手アパレルから個人事業主まで幅広く活用されています。
このレビューでは、Shopifyの機能・料金・メリット・デメリットをすべて洗い出し、「自分のビジネスに本当に合っているか」を判断するための情報をまとめました。
Shopifyとは?
Shopifyは2004年にカナダで設立されたクラウド型のECプラットフォームです。専門的なプログラミング知識がなくても、テーマを選んでドラッグ&ドロップするだけでオンラインショップを構築できます。
月額課金制のSaaS(Software as a Service)なので、サーバーの管理やソフトウェアの更新は不要。ブラウザさえあれば、どこからでもショップを運営できます。
▼ 少々古い動画ですが、僕の方で Shopifyサイトの構築の様子をレビューしています。
対象ユーザー:
Shopifyは個人、企業問わずにすべてのECサイトを必要としている方のニーズを満たすプラットフォームだと思います。実際に僕の方では以下のような方の導入サポートをしたことがあります。
- これからECサイトを始める個人・スモールビジネス
- オンラインと実店舗を並行して運営したい事業者
- ドロップシッピング・Print on Demandに取り組みたい方
- 海外販売・越境ECに挑戦したい方
- 事業の成長に合わせてプラットフォームをスケールさせたい方
Shopifyの料金プラン(2026年・日本版)
Shopifyには5つのプランがあります。年払いにすると最大25%オフ になります。
| プラン | 月額料金(年払い) | スタッフアカウント | オンライン決済手数料 | 外部決済手数料 |
|---|---|---|---|---|
| Starter | 750円 | — | — | 5% |
| Basic | 3,650円 | 2名 | 3.55% | 2% |
| Grow | 10,100円 | 5名 | 3.40% | 1% |
| Advanced | 44,000円 | 15名 | 3.25% | 0.6% |
| Plus | 368,000円〜(3年契約) | 無制限 | 要問合せ | 0.2% |
※料金は2026年5月時点の情報です。月払いの場合は割増になります。
無料トライアル: 3日間無料体験後、最初の3ヶ月は月額150円で利用可能。
各プランの使い分け
Starter(750円/月) は、既存のSNSやWebサイトに「購入ボタン」を埋め込んで販売したい場合向け。独立したオンラインストアは作れません。
Starterはちょっと特殊なプランです。
Basic(3,650円/月) は、個人事業主や小規模ビジネスのスタート地点として最適。ECサイトの基本機能がすべて揃っています。
Grow(10,100円/月) は、複数人でショップを管理したい場合や、オートメーション機能を使いたい場合のおすすめプランです。事実上、チームで運用するなら最低限必要なプランになります。
Advanced(44,000円/月) は、高度なレポート機能や海外販売の最適化が必要な大規模店舗向け。
Plus(368,000円〜/月) は、大企業・大量販売向けのエンタープライズプランです。チェックアウトの完全カスタマイズやB2B機能、複数ストアの一元管理などが可能になります。
主な機能
1. ショップ構築・デザイン
Shopifyには無料テーマが24種類、有料テーマが1,100種類以上(100〜500ドル)用意されています。いずれもレスポンシブ対応で、スマートフォンでも美しく表示されます。
ドラッグ&ドロップエディタでページのレイアウトをカスタマイズできます。ただし、個別ページの編集ではなく「テンプレートを編集してコンテンツを当てはめる」という仕組みのため、他プラットフォームに比べてやや独特なワークフローになります。
競合のWix(約3,000種類)やSquarespace(約200種類)と比べると無料テーマの数は少ないのが正直なところですが、品質は高く、ECに最適化されています。
2. 商品管理

商品は無制限に登録でき、CSVファイルでの一括インポート・エクスポートにも対応。「スマートコレクション」機能を使えば、タグやキーワードをもとに自動で商品カタログを整理できます。これは他のプラットフォームにはない便利な機能です。
よくある国内ツールのような商品数制限やファイルサイズ制限は基本的になく、その点はかなり大盤振る舞いです。
商品バリエーション は最大2,048種類まで対応するようになりましたが、オプション(色・サイズなど)は3種類までという制限があります。4種類以上のオプションが必要な場合は、サードパーティのアプリ(例:Infinite Options)の導入が必要です。
3. 決済・チェックアウト

Shopifyには独自の決済システム Shopify ペイメント が内蔵されており、これを使えば外部決済手数料がかかりません。VisaやMastercard、JCBなどの主要クレジットカードに加え、Apple Pay、Google Pay、Shop Pay(Shopify独自の高速チェックアウト)にも対応しています。
Shopify ペイメント以外の外部決済サービス(PayPalなど)を使う場合は、プランに応じた取引手数料(0.6〜2%)が別途かかります。
海外のECサイト構築ツールではありますが、しっかりと日本法人もあるので、この点は安心です。恐らく決済関係が一番不安になっている方も多いと思いますが、Shopify Paymentを使えば、ほとんどのメジャーな支払い方法を受け付けることができます
4. 販売チャネル
一つの管理画面から複数のチャネルを管理できます。Instagram、TikTok、Facebook、Google Shopping などとの連携が可能で、オンラインストア・実店舗・SNSを横断した在庫・注文管理ができます。
5. POS(店頭販売)
Shopifyの大きな強みのひとつが充実したPOSシステムです。基本的なPOS機能はほぼ全プランに含まれており、カードリーダーやレシートプリンターなどの専用ハードウェアと組み合わせることで、実店舗・ポップアップショップ・マルシェなどでの販売に対応できます。
複数スタッフによる対応、スタッフ別の販売実績管理、在庫の自動連携といった高度なPOS機能を使いたい場合は「POS Pro(月額13,000円/ロケーション)」の追加が必要です。
オンラインストアだけの運営ももちろんOKですが、店舗をすでに持っている方にも相性最高です!
6. 国際販売・越境EC
Shopifyは越境ECに最も強いプラットフォームのひとつです。「Shopify Markets」機能を使えば、国や地域ごとに異なる言語・通貨・ドメインを設定でき、訪問者のIPアドレスに応じて自動的にローカライズされたストアフロントが表示されます。
130以上の通貨に対応しており、BasicプランからMulti-Currencyが使えます。ただし、この機能を使うにはShopify ペイメントの利用が必須です。
EUのVAT One Stop Shop(OSS)規則への対応など、税計算の自動化も優秀です。
7. メールマーケティング(Shopify Messaging)
内蔵のメールマーケティングツールで、月1万通まで無料でメール配信ができます。超過分は1,000通あたり約150円。セグメント配信、カート放棄メール、Shopify Flowとの連携による高度なオートメーションにも対応しています。
8. AIツール(Shopify Magic・Sidekick)
「Shopify Magic」として総称されるAI機能群が全プランに搭載されています。商品説明文の自動生成、メールの件名提案、ブログ記事の作成支援などが可能です。
「Sidekick」はShopify専用のAIアシスタントで、売上データの分析や割引設定のサポートをチャット形式で行えます。実用性は高いものの、複雑な指示への追従はまだ発展途上です。
9. SEO
ページタイトル・メタディスクリプション・alt属性の編集、sitemap自動生成、SSL、robots.txtの編集など、基本的なSEO設定が揃っています。URLを変更した際の301リダイレクトが自動提案される機能は特に便利です。WordPressでも使えるYoastプラグイン(月額19ドル)にも対応しています。
10. アプリストア
2026年5月時点で21,000以上のアプリが揃うShopifyのアプリストアは、あらゆるECプラットフォームの中で最大規模です。SEO、在庫管理、レビュー収集、バックアップ、カスタムフォームなど、あらゆる機能拡張が可能です。
11.リアルタイムチャットサポート

Shopifyの大きなメリットの1つが、24時間365日利用できる公式サポートの充実度 です。管理画面の操作方法や商品登録、注文管理、SEO設定、Shopify Paymentsの使い方など、Shopify本体に関する内容であれば、日本語で直接スタッフに相談することができます。
最近ではAIアシスタント「Sidekick」も追加され、簡単な質問はAI、複雑な内容は有人チャットという形で使い分けられる点も便利です。特に初心者の方にとっては、「わからない時にすぐ聞ける」という安心感は非常に大きく、独学でもストア運営を進めやすい環境が整っています。
▼ ざっくりと以下のことを聞くことができます。
| 区分 | 内容 |
|---|---|
| ✅ 聞けること | ✅管理画面の操作方法(商品・注文・顧客など) |
| ✅Shopifyの基本機能や仕組みの説明 | |
| ✅公式テーマの基本的な使い方・軽微な調整 | |
| ✅Shopify Paymentsや税設定の操作方法 | |
| ✅Shopify公式アプリ(Inbox・Flowなど)の使い方 | |
| ✅管理画面内のマーケティング機能の使い方 | |
| ✅SEO設定やカゴ落ちメールの設定方法 | |
| ❌ 対応してもらえないこと | ❌テーマの大幅なカスタマイズ(コード修正など) |
| ❌チェックアウトページの編集 | |
| ❌外部アプリ(サードパーティ)の不具合対応 | |
| ❌画像編集やデザイン制作依頼 | |
| ❌税務・法律などの専門的なアドバイス | |
| ❌マーケティング戦略の相談(何をやるべきかなど) |
リアルタイムで24時間いつでも専用スタッフとチャットすることができます。上記の表のようにShopifyに関することであれば、何でも聞けるので、とても頼もしいです。このサポートの手厚さは国内ツールでも実現が難しいかと思います。
HodaがShopifyをおすすめする理由
上記の点が主な特徴であり強みですが、僕が特に「Shopifyって凄い!」と思う部分を2点挙げます。

① サーバー管理や保守から解放され、運営に集中できる
Shopifyを使う最大のメリットのひとつは、サーバー管理やシステム保守をほとんど意識せずにECサイトを運営できること です。
通常、ECサイトを運営する場合は、
- サーバーの安定性
- 表示速度
- アクセス集中対策
- セキュリティ
- システム更新
- バックアップ
- SSL対応
など、技術的に考えるべきことが非常に多く存在します。
特にWordPress + WooCommerceのような構成では、テーマやプラグインの更新による不具合、突然のエラー、表示崩れ、サーバーダウンなども珍しくありません。実際、「久しぶりに開いたらサイトが壊れていた」というケースもあります。
その点、Shopifyはこうしたインフラ部分をすべてプラットフォーム側が管理しています。
- サーバー保守
- セキュリティアップデート
- CDNによる高速配信
- アクセス集中への耐性
- PCI DSSなどの決済セキュリティ対応
などが標準で含まれており、運営者側で細かく管理する必要がありません。
また、Shopifyは世界規模で利用されている巨大なプラットフォームのため、小規模ショップから大規模ECまで、同じ仕組みのまま成長できる点も大きな特徴です。
- 「将来的にアクセスが増えたらサーバー移転が必要になるのでは?」
- 「急にバズったら落ちるのでは?」
といった心配をしなくてよいのは、精神的にもかなり大きなメリットです。
つまり、Shopifyは「技術管理」に時間を取られるのではなく、
- 商品開発
- マーケティング
- コンテンツ制作
- SNS運用
- 顧客対応
といった、本来のビジネス運営に集中しやすい環境が整っています。
個人的にも、長期的にECを運営するなら、この「安心して放置できる感覚」は非常に大きいと感じています。それが月額 約4,000円で確保できるなら、ECサイトの基盤としてはとてもリーズナブルだと思います。
② 圧倒的なアプリ数による拡張性
Shopifyのもうひとつの大きな強みが、圧倒的なアプリの数です。

Shopifyには「Shopify App Store」という公式アプリストアがあり、現在は約8,000個以上のアプリが公開されています。
Shopifyのアプリは、スマホのアプリのような感覚で機能を追加できる仕組みです。
つまり、
「こんな機能が欲しい」 「こういう販売方法をやりたい」
と思った時に、ゼロからシステム開発しなくても、アプリを導入するだけで実現できるケースが非常に多いです。
例えば、以下のような機能もアプリで追加できます。
- サブスクリプション(定期購入)
- ローカル配送・当日配送
- レンタルサービス
- シェアリングビジネス
- 名入れ・オーダーメイド商品
- パーソナライズ商品
- 予約販売
- オンライン相談
- 会員制サービス
- BtoB向け機能
- ポイント・会員ランク制度
- LINE連携
- レビュー機能
- AIチャット
- 越境EC対応
など、本当に幅広いです。
そのため、Shopifyは単なる「ネットショップ作成サービス」というよりも、「オンラインビジネス基盤」に近い存在だと思っています。
特に海外製アプリが非常に充実しているため、日本のECサービスではまだ対応していないような新しい販売手法やマーケティング機能を、比較的早い段階から導入できるのも強みです。
もちろん、アプリには注意点もあります。
多くのアプリは月額課金制のため、入れすぎるとコストが増えますし、必要以上に導入すると管理が複雑になることもあります。
ただ、それでも、
- 自社開発するより圧倒的に安い
- 実装までのスピードが速い
- ノーコードで導入できる
- テスト導入しやすい
というメリットは非常に大きいです。
個人的には、Shopify最大の魅力は「最初はシンプルに始めて、必要に応じてどんどん拡張できる」点だと思っています。
Shopifyはこんな方に向いている
- ECを主力の収益源にしたい事業者 — 充実したマーケティング・分析・オートメーション機能が揃っています。
- 実店舗とオンラインを同時に運営したい方 — Shopify POSとの連携により在庫・注文を一元管理できます。
- ドロップシッピング・PODで始めたい方 — 他のプラットフォームには追いつけないほど豊富なアプリ連携があります。
- 海外販売を見据えているブランド — 多通貨・多言語対応が優秀です。
Shopifyが向いていない方
- 無料で始めたい方 — 無料プランは存在しません(3日間トライアルあり)。
- 一人または少人数でコストを最小限に抑えたい方 — マルチユーザーのコスト設計がやや不利です。
- コンテンツ発信・ブログを軸にしたい方 — WordPress(WooCommerce)やSquarespaceのほうが充実しています。
- Shopifyペイメントを使わずに決済したい方 — 取引手数料が発生するため、コスト計算が必要です。
競合との比較
| 比較項目 | Shopify | WooCommerce | Squarespace |
|---|---|---|---|
| 月額費用 | 3,650円〜 | 無料(サーバー代別途) | 2,000円〜 |
| 多通貨対応 | ◎ | △(プラグイン必要) | ✕(1通貨のみ) |
| POS機能 | ◎ | △ | △ |
| ドラッグ&ドロップ | △ | △ | ◎ |
| ブログ機能 | △ | ◎ | ○ |
| アプリ数 | 21,000以上 | 60,000以上(WordPress) | 約40 |
| 初期設定のしやすさ | ◎ | △ | ○ |
WooCommerceはWordPress上で動くため柔軟性は高いですが、セキュリティ管理やアップデートを自分で行う必要があります。Shopifyはホスティング込みで管理が楽な反面、プラットフォームへの依存度が高くなります。
まとめ:Shopifyは「スケールできるECプラットフォーム」の代名詞
Shopifyは、使いやすさとパワフルな機能を両立している数少ないECプラットフォームのひとつです。初心者でも始めやすく、事業が成長してもShopify Plusまで同じプラットフォームで対応できるスケーラビリティは他の追随を許しません。
企業向けのプラットフォームを思われがちですが、実際は個人ストアでも利用されている方の方が多いです。
また、 越境EC・ドロップシッピング・実店舗との併用 を考えているなら、現時点での最有力候補です。
一方で、マルチユーザーのコスト設計、アプリへの依存度の高さ、外部決済手数料は事前によく確認しておくべきポイントです。まずは3日間の無料トライアルで実際に触ってみることをおすすめします。
最終更新:2026年5月
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