GemPages vs PageFly 徹底比較|あなたのShopifyストアに合うのはどちら?
最終更新日: 2026年5月31日
どちらもApp Storeで4.8〜4.9という高評価を誇り、世界中のストアオーナーに使われている実績あるツール
詳細比較
Shopify向けページビルダーを探していると、必ずと言っていいほどGemPagesとPageFlyの2択に行き着きます。どちらもApp Storeで4.8〜4.9という高評価を誇り、世界中のストアオーナーに使われている実績あるツールです。
しかし、両者は「コードなしでShopifyページを作れる」という共通点を持ちながら、設計思想と強みが明確に異なります。料金体系も違えば、向いているユーザー像も違います。
本記事では、実際の使用感をもとに両ツールを7つの観点で比較し、あなたのストアにどちらが合っているかを判断できるよう解説します。
僕の方でも、実際に制作の場面で両方のツールを導入したことがあります。日本人ユーザーとしての目線からもご紹介できればと思います。
一目でわかる比較表
| 項目 | GemPages | PageFly |
|---|---|---|
| App Store評価 | 4.8(4,479件) | 4.9(5,700件以上) |
| 導入店舗数 | 70,000以上 | 200,000以上 |
| 無料プラン | あり(1ページ) | あり(1ページ) |
| 有料プラン開始価格 | $29/月 | $24/月 |
| 料金体系 | 機能ベース | ページ数ベース |
| エディタ方式 | フリーフォーム型 | グリッド+ネスト型 |
| A/Bテスト | ✅ 内蔵(Optimizeプラン以上) | ✅ 内蔵(全プラン) |
| グローバルセクション | ❌ なし | ✅ あり |
| AIツール | ✅ GemAI(画像→レイアウト等) | ✅ AI Sales Page(ベータ) |
| 販売ファネル | ✅ 購入後アップセル込みで構築可 | ❌ ページ単体の最適化が中心 |
| ページ速度 | やや重い傾向 | 軽量・高速 |
| SEO | 基本対応 | スキーママークアップ等で優位 |
| 日本語対応 | ❌ 英語・スペイン語のみ | ✅ 管理画面・ヘルプ共に対応 |
| 向いているユーザー | マーケター・CRO重視 | 開発者・SEO・大規模カタログ |
1. 料金プランの比較
GemPages の料金
| プラン | 月額 | 主な内容 |
|---|---|---|
| Free | $0 | 1ページ、基本機能 |
| Build | $29 | 無制限ページ、GemAI(300回/月) |
| Optimize | $59 | A/Bテスト、ヒートマップ、Instant LP |
| Enterprise | $199 | 全機能無制限、ビデオ通話サポート |
GemPagesはページ数ではなく機能の充実度によって料金が変わる設計です。A/Bテストやヒートマップなどの核心的なCRO機能を使うにはOptimizeプラン($59/月)以上が必要で、本来の強みを活かすにはある程度の投資が前提となります。
また、販売ファネル機能にはアップセル収益に対するコミッション体系が存在します(Buildプランは$100まで無料、Optimizeプランは$100〜$5,000に1%)。
PageFly の料金
| プラン | 月額 | 主な内容 |
|---|---|---|
| 無料 | $0 | 1スロット、全機能利用可 |
| 従量課金制 | $24〜 | 5スロット〜、全機能 |
| 無制限 | $99(年払い$82.5) | 無制限スロット、優先サポート |
PageFlyは公開ページ数(スロット)に応じた従量型で、プランによる機能差はありません。無料プランでもA/Bテスト・アナリティクス・全テンプレートが使えるため、実際の制作環境で十分に評価してから課金を判断できます。
料金の考え方
- 月に数ページだけ公開するなら → PageFlyの従量課金制が割安
- A/Bテストやヒートマップを使いたいが費用を抑えたい → PageFly(全プランで標準搭載)
- 販売ファネル・購入後アップセルまで一気通貫で使いたい → GemPages(ただしOptimize以上推奨)
- 大量のページを一括管理したい → PageFlyの無制限プラン
2. エディタの操作感
GemPages:自由度最優先のフリーフォーム型
GemPagesのエディタはグリッドや列に縛られないフリーフォーム設計が特徴です。要素をページ上の任意の位置に配置でき、重ね合わせや浮遊配置も自由自在。デザインツールに近い感覚で操作できるため、デザイナーやビジュアル重視のマーケターにとって直感的です。
一方で、自由度が高い分だけ「どこに何を置くか」を自分で判断しなければならず、レイアウトの一貫性を保つには経験が必要です。
自由度で言うと、Wixに近い感じです!
PageFly:構造的なグリッド+ネスト型
PageFlyは行・列・ネストされたエレメントで構造を組み立てる設計です。一見するとGemPagesより制約が多いように見えますが、セクションごとにスペーシング・フォント・カラー・ボーダー・アニメーションを個別にピクセル単位で調整できます。
構造がしっかりしているため、複数のスタッフが編集する場合やテンプレートを再利用する場面でのレイアウト崩れが起きにくく、チーム運用やスケールを想定した設計に向いています。
こちらは、Shopifyのデフォルトのエディタと仕組みは近いです。またWordPressのElementorにも似ています。
判断基準
「とにかく思い通りの見た目を作りたい」→ GemPages 「再利用性・一貫性・スケールを重視したい」→ PageFly
3. テンプレートとデザイン
GemPages
400以上のセクションテンプレートと100以上のページテンプレートを提供。販売ファネルの各ステップ(プリセールページ・セールスページ・アップセルページ)に特化したテンプレートが揃っており、広告運用との相性を意識したデザインが多いです。
アニメーション・ホバーエフェクト・カウントダウンタイマーなどのCRO要素も豊富で、「売るためのページ」を素早く作れるのが強みです。ただし、アニメーション種類は4種類・ホバーエフェクトは3種類と選択肢が限られる面もあります。
PageFly
120以上のテンプレートを提供。数だけ見るとGemPagesより少ないですが、ランディングページ・商品ページ・ホームページ・コレクションページなどページタイプ別に網羅されており、実用性は十分です。
デザインは全体的にクリーンで整然とした印象。グリッドベースの構造により、デバイス間でのレイアウト崩れが起きにくいため、大量ページを展開する際の品質の安定性はPageFlyに分があります。
4. コンバージョン最適化(CRO)機能
ここは両者の最も大きな差が出るポイントです。
GemPages のCRO機能
| 機能 | 内容 |
|---|---|
| A/Bテスト | Optimizeプラン以上で内蔵 |
| ヒートマップ | Optimizeプラン以上で内蔵 |
| 販売ファネル | プリセール→セールス→購入後アップセル→ダウンセルまで一気通貫 |
| ダイナミックトリガー | 顧客の行動に応じたオファーの出し分け |
| CROエレメント | カウントダウン・在庫カウンター・スティッキーCTA・ポップアップ等 |
| AIコンテンツ生成 | 商品説明・コピーを自動生成 |
| Image-to-Layout | 参考画像・URLからレイアウトを自動生成 |
GemPagesの最大の差別化ポイントは、販売ファネルを丸ごと構築できる点です。広告クリック後のランディングページから購入後のアップセルページまで、1つのアプリで完結する設計は、D2Cブランドや積極的にAOV(平均注文金額)向上を狙うストアに大きなメリットをもたらします。
PageFly のCRO機能
| 機能 | 内容 |
|---|---|
| A/Bテスト | 全プランで内蔵(ベイズ統計方式) |
| ページアナリティクス | CV率・カート追加率・セッション数・収益をページ別に追跡 |
| グローバルセクション | 高コンバージョンセクションをストア全体に展開・一括更新 |
| CROエレメント | カウントダウン・セールバナー・クロスセル・カラースウォッチ等 |
| AI Sales Page | 訪問者意図に合わせたページ自動生成(ベータ) |
| デバイス別編集 | モバイル・タブレット・デスクトップを個別最適化 |
PageFlyはA/Bテストを全プランで利用できる点で優れています。また、グローバルセクションを活用することで「一度作った勝ちパターンを全商品ページに即展開する」という運用が可能で、スケール時の効率が高いです。
ただし、GemPagesのような購入後アップセルや販売ファネルの一括構築機能はありません。ファネル全体の設計は別のアプリ(ReConvertなど)と組み合わせる必要があります。
5. ページ速度とSEO
ページ速度
実際のベンチマーク比較では、PageFlyがGemPagesよりも一般的に高速な傾向があります。
| 指標 | PageFly | GemPages |
|---|---|---|
| モバイル読み込み時間(目安) | 約1.7秒 | 約2.6秒 |
| デスクトップ読み込み時間(目安) | 約1.3秒 | 約2.0秒 |
| Core Web Vitals | 概ね合格 | 部分的な合格 |
GemPagesは視覚的なリッチさを優先する設計のため、インタラクティブ要素や背景動画・ポップアップを多用するとページが重くなりやすいです。遅延読み込みや画像圧縮などの最適化機能はあるものの、手動での設定が必要です。
PageFlyはクリーンなコード出力を設計上の優先事項としており、Shopifyのエコシステムにネイティブに近い形で統合されるため、余分なスクリプトが増えにくい構造です。
ただし、PageFlyでも重い画像・複数の外部ウィジェット・アニメーションを多用すれば遅くなります。ページ速度はビルダーの選択だけでなく、コンテンツの作り方にも大きく依存します。
SEO
| SEO機能 | GemPages | PageFly |
|---|---|---|
| タイトル・メタディスクリプション編集 | ✅ | ✅ |
| 画像altテキスト | ✅ | ✅ |
| スキーママークアップ | ❌(外部アプリ必要) | ✅ 内蔵 |
| ページ表示速度(SEOへの影響) | やや不利 | 有利 |
| クリーンなHTML構造 | 標準的 | 優れている |
自然検索(SEO)を主要な集客チャネルにしている場合、PageFlyが有利です。スキーママークアップの内蔵対応や、Googleがクロールしやすいクリーンなコード出力は、商品ページやコレクションページの検索順位向上に直結します。
GemPagesはSEOの基本設定には対応しているものの、主な用途はPPC広告やメールマーケティングなどオーガニック以外のトラフィック向けと考えるのが適切です。
6. 日本語対応
日本のShopifyオーナーにとって見落とせないのが、ツールの日本語対応状況です。
GemPages:英語・スペイン語のみ
GemPagesは現時点で日本語に対応していません。管理画面・公式サイト・ヘルプドキュメントはいずれも英語(およびスペイン語)のみで提供されています。操作自体はドラッグ&ドロップが中心のため直感的に使えますが、設定項目の意味を正確に把握したい場面や、トラブル時にヘルプを参照したい場合には英語の読解が必要です。
PageFly:管理画面・ヘルプともに日本語対応
PageFlyは日本語に完全対応しているページビルダーです。
何と日本語にも対応
PageFlyは海外のツールであるにも関わらず、何と日本語対応しています。公式サイトも ja. がしっかりと用意されており、ヘルプ記事も日本語に対応している点は嬉しい。

また、PageFlyの管理画面の言語も Preferences > Language から日本語に変更することができます。

日本語でヘルプを読める・管理画面を日本語で操作できるというのは、特に以下のような方にとって大きなメリットです。
- 英語に自信がないストアオーナー
- 複数スタッフで運用している店舗
- 困ったときにすぐ調べたい、サポートに問い合わせたいユーザー
なお、24時間365日対応のライブチャットサポートも多言語対応しており、日本語での問い合わせにも対応しています。
日本語環境での使いやすさという点では、PageFlyが明確に優位です。
7. 外部アプリ連携とエコシステム
両者ともShopifyの主要アプリと連携できますが、得意な領域に若干の違いがあります。
| カテゴリ | GemPages | PageFly |
|---|---|---|
| レビューアプリ | Judge.me、Loox | Judge.me、Yotpo、Loox |
| メールマーケティング | Klaviyo、Omnisend | Klaviyo、Mailchimp、Omnisend |
| 広告・分析 | Google Analytics、Facebook Pixel | Google Analytics、Facebook Pixel |
| 注文追跡 | Parcel Panel | Parcel Panel |
| AIツール | GemAI(独自機能) | AI Sales Page(ベータ) |
| Shopify Flow連携 | 標準的 | より深い統合 |
| PODツール | 標準的 | Printfulなどとの連携が強い |
GemPagesはCROエコシステム(ポップアップ・ファネル・アップセル)を中心にアプリスタックが充実しており、広告運用まわりの連携が得意です。
PageFlyはShopifyのネイティブエコシステムとの親和性が高く、Shopify Flowや商品管理・フルフィルメント関連のアプリと組み合わせやすい構造です。大規模なカタログ管理や在庫・物流の自動化を重視するストアには、PageFlyの方が違和感なく組み込めます。
どちらを選ぶべきか
GemPagesを選ぶべき人
- 広告ランディングページと販売ファネルの構築が主目的
- 購入後アップセルや1クリックアップセルでAOVを伸ばしたい
- デザインの自由度を最大限に活かしたいクリエイティブ重視のオーナー
- 複数の外部CROツールを1つにまとめたい
- ある程度の英語対応ができる環境がある
PageFlyを選ぶべき人
- SEOや自然検索流入を主要チャネルにしている
- 大量の商品・コレクションページを一貫したデザインで管理したい
- グローバルセクションで更新コストを抑えながらスケールしたい
- チーム運用や複数スタッフでの編集を想定している
- 日本語環境での操作・サポートを重視する(これは特に日本のオーナーに重要)
- まずは無料で試しながら機能を評価したい
最終まとめ
GemPagesとPageFlyは「どちらが優れているか」という問いより、「自分のストアの戦略にどちらが合っているか」という問いで選ぶべきツールです。
GemPagesは、広告駆動のD2Cブランドが販売ファネル全体をひとつのアプリで完結させたい場合に強力な選択肢です。AIツールの充実度やファネル機能の深さは、同カテゴリの中でも際立っています。
PageFlyは、SEO・ページ速度・大規模運用という観点に加え、日本語対応という日本のユーザーにとって実用的なメリットを備えています。全プランでA/Bテストが使えるコストパフォーマンスの高さも魅力で、幅広いストアに合いやすい汎用性があります。
迷ったときは、まず両ツールの無料プランで実際にページを1枚作ってみることをおすすめします。操作感の好みは、スペック表では分からない部分が大きいからです。

