【徹底比較】Thinkific vs Teachable|機能・料金・向き不向きを全トピックで比較

最終更新日: 2026年5月22日

ThinkificとTeachableの機能・料金・コース作成・マーケティング・将来性を実体験ベースで比較します。

機能比較

34項目
Thinkific logoThinkific
Teachable logoTeachable

Paypal決済
クレジットカード(Stripe)
API
Growプラン以上
Webhooksも対応
ポッドキャスト
ダウンロード販売

詳細比較

オンラインコース販売プラットフォームの中で、ThinkificTeachable は海外でも国内でも最もよく比較される2つのツールです。どちらも「コースを作って販売する」という基本機能を持ちながら、設計思想や強み・弱みが大きく異なります。

この記事では、実際に両プラットフォームを使ってきた経験をもとに、コース作成・サイト作成・決済・メール・将来性 など、トピックごとに徹底的に比較します。


概要:2つのプラットフォームの違い

まず結論から言うと、2つのプラットフォームは「似ているようで、方向性がかなり違う」ツールです。

Thinkific は「コースを丁寧に届けたい」という設計思想が強く、学習体験の質・コースの作り込みに重点が置かれています。メール配信などのマーケティング機能は最小限で、外部ツールとの組み合わせを前提にしています。

Teachable は「シンプルさとスピード」が最大の武器です。AIによる自動生成、シンプルな決済フロー、アフィリエイト機能など、「とにかく早く売り始める」用途に向いています。ただし2025年6月の大規模な料金改定を機に、できることが制限されたという声も増えています。

Thinkific Teachable
設計思想 学習体験の質重視 スピードとシンプルさ重視
最安プラン $49/月(年払い$36) $39/月(年払い$29)
取引手数料 0% Starterは7.5%(Builderから0%)
無料プラン なし(14日間トライアル) なし(廃止済み)
メール配信 ほぼなし ほぼなし
コミュニティ 簡易(開発停止) 簡易(開発停止)
動画容量 帯域幅制限あり 1TBまで
ブログ なし なし
SCORM対応 なし なし

コース作成機能

コースビルダーの基本構造

どちらも「セクション → レッスン」の2階層構造でコースを作ります。ドラッグ&ドロップで並び替えができ、他のコースからレッスンをインポートして再利用する機能も両方に搭載されています。

Thinkific は1つのレッスン内に動画・テキスト・PDFを自由に組み合わせられるのが特徴です。「動画を見てすぐ下のテキストで補足→PDFで確認」という流れが1レッスン内で完結します。

Teachable はシンプルな動画+テキスト構成が基本です。AIによるカリキュラム自動生成機能があり、簡単なプロンプトを入力するとコース構成の叩き台を素早く作れます。完成度はそこまで高くありませんが、ゼロから始めるより早い。

Thinkific Teachable
1レッスン内の複合コンテンツ
AIカリキュラム生成 〇(英語のみ)
他コースからのレッスン再利用
ドラッグ&ドロップ並び替え
一括アップロード

使えるレッスンタイプ

Thinkificはレッスンとして扱えるコンテンツの種類が豊富です。

レッスンタイプ Thinkific Teachable
Video
Text
PDF(埋め込み表示) ✖(ダウンロードのみ)
Quiz
Audio
Download
Survey
Assignment(課題提出)
Exam(試験)
Presentation
Live(Zoom)

特にThinkificの強みは、PDFをページ内に埋め込み表示できる点と、Exam(試験)機能を持つ点です。資格系・教育色の強いコースを作りたい場合、Thinkificの方が向いています。

動画ホスティング

Thinkific Teachable
ストレージ プランごとの帯域幅制限 1TBまで
1ファイル上限 2GB 2GB
最大画質 Full HD Full HD
外部動画の埋め込み YouTube・Vimeo等 YouTube・Vimeo等

Thinkificの注意点: 以前は「無制限」を謳っていましたが、現在はプランごとに帯域幅(Bandwidth)の上限が設定されています。

プラン 帯域幅
Start 200 GB
Grow 400 GB
Expand 1,000 GB

受講者が増えると消費量が増えるため、動画が多いスクールは事前に計算しておく必要があります。

Teachableの注意点: 1TBというストレージ制限が全プラン共通で設けられています。以前は実質無制限に近い状態でしたが、現在は制限があります。1ファイル20GBまでという点は余裕がありますが、将来的に容量不足になるリスクはゼロではありません。

クイズ・試験機能

クイズの設計に関しては、2つのプラットフォームで強みが異なります。

Thinkific Teachable
AI問題自動生成 〇(Basicプラン以上)
Excelインポート 〇(.xlsx)
多肢選択(1つ正解)
多肢選択(複数正解)
記述式
問題へのメディア埋め込み 〇(動画・画像・音声)
ランダム出題(問題バンク)
合格点の設定
試験(Exam)機能
合否通知メール
CSVエクスポート

Thinkificの強み: 問題バンクによるランダム出題が使えるため、毎回違う出題順で試験を実施できます。資格試験のような本格的な評価に対応しており、Excelからの一括インポートも可能なので問題数が多いコースでも管理が楽です。

Teachableの強み: AI問題自動生成に対応。クイズの確認テストとしての機能は十分ですが、高度な試験設計には向いていません。

ドリップ配信・コンテンツ公開設定

どちらもドリップ配信(段階的なコンテンツ解放)に対応しています。

公開トリガー Thinkific Teachable
購入してから〇日後
受講開始してから〇日後
特定の日付から〇日後
特定の日付に公開
前のレッスン完了後に公開

Thinkificの方が設定パターンが豊富です。「受講開始を起点にする」か「購入を起点にする」かを使い分けられる点は、運用の柔軟性を高めます。


ページ・サイト作成機能

ウェブサイトビルダー

どちらもウェブサイトビルダーを備えていますが、デザインの自由度は大きく異なります。

Thinkific Teachable
テンプレート数 3種類 少ない(AIで自動生成)
1ページあたりのセクション数 制限あり 制限あり
2列・3列レイアウト
ページアニメーション
Googleフォント
CSS / JavaScript 上位プランのみ 上位プランのみ
SEO設定(メタ・OGP)
モバイルレスポンシブ
AIページ生成 〇(英語のみ)

両者とも「セクションを積み重ねる」シンプルな構造で、デザインの自由度は高くありません。Thinkificはテンプレートが3種類しかなく、競合スクールとの差別化が難しい点が弱点です。TeachableはAIでページの骨格を自動生成してくれるため、「とりあえず形にする」スピードは速いです。

両者に共通する弱点:

  • ブログ機能がない(SEO集客はWordPress等が別途必要)
  • 細かいレイアウト設計ができない
  • CSSカスタマイズは上位プランのみ

チェックアウトページ(決済ページ)

購入者が最終的に決済する画面の設計です。

Thinkific Teachable
取得できる情報 名前・メールアドレスのみ 名前・メールアドレスのみ
カスタムフィールドの追加
表記テキストのカスタマイズ 自動翻訳のテキスト 自動翻訳のテキスト
利用規約の表示
デザインカスタマイズ 限定的 限定的

どちらも決済時に取得できる情報が「名前とメールアドレス」に限られており、カスタムフィールドの追加もできません。これはKajabiと比較した場合の大きな弱点です。

独自ドメイン

両プラットフォームとも、全プランで独自ドメインの接続に対応しています。

  • Thinkific:xxxxx.thinkific.com(デフォルト)
  • Teachable:xxxxx.teachable.com(デフォルト)

どちらもCNAME/DNSレコードを使って独自ドメインに接続できます。


販売・決済機能

価格設定の種類

Thinkific Teachable
一括払い(買い切り)
分割払い 〇(Startプラン以上)
サブスクリプション 〇(Startプラン以上)
無料
無料トライアル付き
初期費用(セットアップフィー)

取引手数料

これは大きな差が出るポイントです。

プラン Thinkific Teachable
最安プラン 0% 7.5%
中間プラン 0% 0%(Builder以上)
上位プラン 0% 0%

Teachableの最安プラン(Starter: $39/月)は7.5%の取引手数料がかかります。月に$2,000売れると$150が手数料として引かれます。手数料ゼロにするにはBuilder($89/月)以上へのアップグレードが必要です。

Thinkificは全プランで取引手数料ゼロのため、コスパの面ではThinkificの方が優れています。

決済ゲートウェイ

どちらも StripePayPal に対応しています。

  • Thinkific:TCommerce(独自決済。日本では2026年5月現在未対応)
  • Teachable:Teachable:Pay(Stripeベースの独自決済)

アップセル機能

Thinkific Teachable
購入後のアップセル 〇(Thank youページに設置)
ダウンセル
オーダーバンプ
複数ステップのファネル

どちらもアップセル機能は基本的で、Kajabiのような本格的なファネル設計はできません。Thinkificはランディングページやサンキューページにアップセルのセクションを設置できますが、ワンクリック購入のような自動化はありません。

クーポン機能

どちらも割引クーポンの発行に対応しています。パーセンテージ割引・固定金額割引どちらも設定可能です。


メール・マーケティング機能

これは両プラットフォームに共通する最大の弱点です。

メール配信機能の比較

Thinkific Teachable
ビルトインのマーケティングメール ほぼなし ほぼなし
ステップメール(自動配信) △ 限定的
一斉配信(Broadast) △(Growプラン以上)
HTMLメール
送信間隔の自由設定 ✖(固定)
詳細レポート △ 基本的なもの △ 基本的なもの
トランザクションメール(購入通知等)
通知メールのカスタマイズ

Thinkific には近年Email AutomationとFunnelsという機能が追加されましたが、送信間隔が固定されている・HTMLメール非対応・配信回数に制限があるなど、本格的な運用には向きません。「なんちゃってメール配信」の域を出ていないのが実態です。

Teachable にも限定的なメール機能はありますが、トランザクションメール(購入通知・受講完了メールなど)が中心です。本格的なステップメールや一斉配信は外部ツール(Mailchimp・Kit・ActiveCampaignなど)との連携が前提です。

結論: どちらもメール配信機能は不十分であり、本格的なメールマーケティングには外部のメールツールとの組み合わせが必須です。

オートメーション

Thinkific Teachable
行動トリガーの自動化 △(限定的) ✖(Zapier連携のみ)
Zapier連携 〇(上位プランのみ)
API 〇(上位プランのみ) 〇(上位プランのみ)

Thinkificの方がまだ機能が多いですが、どちらもKajabiのような本格的なマーケティングオートメーションとは大きく差があります。


コミュニティ機能

Thinkific Teachable
コミュニティ機能 〇(簡易) 〇(簡易)
DM機能
フィード投稿
ゲーミフィケーション
ビルトインのミーティング ✖(Zoom必須) ✖(Zoom必須)
アクセス制限の細かい設定 ✖(見せる/見せないのみ)
アプリ対応
ニックネーム機能

重要な注意点: Teachableの開発チームは「今後コミュニティ機能のアップデートやバグ修正を行わない」と発表しています。つまり、Teachableのコミュニティは事実上の開発停止状態です。

Thinkificのコミュニティも2025年頃にデザインが刷新されましたが、機能面での強化は限定的で、掲示板に近いシンプルな設計のままです。

どちらもコミュニティ運営には向いていません。 本格的なコミュニティを運営したい場合は、Kajabiや専門のCircleなどを検討する方が現実的です。


スマホアプリ

Thinkific Teachable
無料アプリ(iOS / Android)
アプリでのコース視聴
コミュニティのアプリ対応
プッシュ通知
独自ブランドアプリ(Branded App)

どちらも無料の公式アプリがあり、受講生はダウンロードしてログインするだけでコンテンツにアクセスできます。ただし自社ブランドの独自アプリを公開する機能は、どちらも提供していません(Kajabiには月額199ドルのBranded Appオプションあり)。


料金プラン

Thinkificの料金

プラン 月額(年払い) 帯域幅 生徒数上限
Basic $49($36) 100 GB 10,000人
Start $74($54) 200 GB 10,000人
Grow $149($107) 400 GB 10,000人
Expand $374($270) 1,000 GB 10,000人

注意点:

  • 全プランで生徒数上限が10,000人。以前は無制限でしたが、現在は変更されています
  • 帯域幅の制限が全プランに設けられている
  • コース数・受講生数の無制限という謳い文句はある意味「制限あり」になっています

Teachableの料金

プラン 月額(年払い) 取引手数料 商品数
Starter $39($29) 7.5% 1
Builder $89($69) 0% 5
Growth $189($149) 0% 50
Profesional+ 要問合せ 0% 無制限

注意点:

  • 2025年6月の大規模な料金改定により、商品数・受講生数に上限が設けられました
  • Starterは商品が1つしか作れない
  • Starterの7.5%の取引手数料は実質的なコスト増につながります

コスト比較(取引手数料込み)

月に$2,000売上げた場合:

Thinkific Start($74) Teachable Starter($39)
プラン費用 $74 $39
取引手数料 $0 $150(7.5%)
合計コスト $74 $189

この計算では、Teachable StarterはThinkificより割高になります。売上が上がるほど差は開きます。


アフィリエイト機能

Thinkific Teachable
アフィリエイト機能 〇(上位プラン) 〇(標準搭載)
コミッション設定 % のみ % または固定金額
アフィリエイターダッシュボード
自動コミッション支払い

Teachableの強み: アフィリエイト機能が標準搭載されており、第三者に講座を紹介してもらう仕組みを比較的シンプルに作れます。Thinkificは上位プランでないと使えない制限があります。


多言語・国際化対応

Thinkific Teachable
管理画面の言語 英語のみ 英語のみ
受講者向け画面の多言語 自動翻訳 自動翻訳(11言語)
動画字幕(多言語) 〇(70言語)
通貨の変更
日本語サポート 英語のみ 英語のみ

Teachableの方が多言語対応がやや充実しています。特に動画の文字起こしと字幕が70言語に対応している点は、グローバル展開を考えている方には強みです。


外部連携・API

Thinkific Teachable
Zapier連携 〇(上位プランのみ)
API 〇(上位プランのみ) 〇(上位プランのみ)
メール配信ツールとのネイティブ連携 Mailchimp・ActiveCampaignなど Mailchimp・Kit・AWeber など
Zoom連携
Google Analytics

外部連携の幅はほぼ同等です。どちらもZapierを通じて多くのサービスと連携できます。


将来性・開発の方向性

Thinkificの現状

  • 2020年にHotmartという企業に買収された後、サービス品質や開発スピードが低下したという声が海外コミュニティで見られます
  • 近年は機能の削減・プラン変更が続いており、「できることが減った」という印象を持つユーザーが増えています
  • コミュニティ機能は事実上の開発縮小方向(コースのコメント機能をコミュニティ代替として使うよう案内)
  • 動画の帯域幅制限の追加、生徒数上限の追加など、以前は無制限だったものが制限されてきた

Teachableの現状

  • 2025年6月の大規模な料金改定で商品数・受講生数に上限が追加
  • 無料プランの廃止
  • コミュニティ機能のアップデート停止を正式発表
  • 「また同じことが起きるかもしれない」という信頼性への不安がユーザーに根強い
  • AI機能の追加・改善は続いており、コース作成の効率化は進んでいる

どちらも「今後さらに進化していくプラットフォームか」という視点では、不安を感じる部分があります。 積極的な機能追加と改善が続いているKajabiと比較すると、将来性という観点では見劣りします。


まとめ:どちらを選ぶべきか

Thinkificがオススメな人

  1. コース販売に特化してシンプルに使いたい人 — 余計な機能は不要、コースを作って届けることに集中したい
  2. 本格的な試験・資格系のコースを作りたい人 — Exam機能・問題バンクによるランダム出題が使える
  3. すでに外部のメールツールを持っている人 — Mailchimp・ActiveCampaignなどと組み合わせてメール配信する
  4. 取引手数料ゼロにこだわる人 — Starterプランから手数料なしで使える
  5. 1レッスン内に動画+テキスト+PDFを混在させたい人 — 複合コンテンツのレッスン設計が得意

Teachableがオススメな人

  1. とにかく早くコースを公開したい初心者 — AIによる自動生成でゼロからでも素早くスタートできる
  2. 海外向けにコースを販売したい人 — 多言語対応・国際決済の充実
  3. アフィリエイト機能をシンプルに使いたい人 — 標準搭載で設定が比較的簡単
  4. 複数商品を扱わずにシンプルに1コースだけ販売したい人 — Starterプランで1商品だけなら手軽に始められる

両者に共通する限界

どちらのプラットフォームも、ビジネスが成長するにつれて以下の課題に直面することが多いです。

  • メール配信・オートメーションを外部ツールに頼る必要がある
  • コミュニティ機能が弱く、本格的なオンラインサロンには向かない
  • ウェブサイトのデザイン自由度が低い
  • ブログ機能がなく、SEO集客には別サービスが必要

これらを全て一元化したい場合は、Kajabiへの移行が根本的な解決策になります。「Thinkificで始めて、ビジネスが育ったらKajabiへ移行する」という流れは、多くのクリエイターがたどるパターンです。


料金プラン早見表

Thinkific

プラン 月額(年払い) 主な特徴
Basic $49($36) コミュニティなし、メール機能なし
Start $74($54) コミュニティ、メール(限定)、分割払い
Grow $149($107) 帯域幅400GB、アフィリエイト
Expand $374($270) 帯域幅1TB、高度なカスタマイズ

Teachable

プラン 月額(年払い) 取引手数料 商品数
Starter $39($29) 7.5% 1
Builder $89($69) 0% 5
Growth $189($149) 0% 50
Professional+ 要問合せ 0% 無制限

最終更新:2026年5月