Supercutとは?元Typeform創業者が手がけるLoom代替ツールを徹底レビュー
画面録画×AIで非同期コミュニケーションを効率化する「Supercut」を実際の機能から料金まで徹底解説。Loomからの乗り換えを検討している方向けの完全ガイド。
基本情報
- 無料プラン要確認
- 料金
メリット・デメリット
ネイティブアプリで録画が軽く安定しており、途中で落ちるストレスが少ない
AIアシスタントがバグレポートやSOPをその場で自動生成してくれる
タイムライン上にコメントを残せるので指摘がSlackに散らばらない
SOC 2/ISO 27001/GDPR対応で企業導入のハードルが低い
Loomのリンクをそのまま貼るだけで移行できる
アプリのUIが英語ベースで日本語UIがない
外部協力者(契約社員など)がコメントするにはアカウント登録が必要で導線が分かりにくい
セクションの並べ替えなど本格的な動画編集には不向き
詳細レビュー
「これ、口で説明するより画面見せた方が早いな」と思う瞬間、地味に多くないですか。バグ報告、デザインの微調整依頼、クライアントへの進捗共有…毎回ミーティングを設定するほどでもないけど、テキストだけだと伝わりきらない。そんな"ちょうどいい非同期コミュニケーション"を狙って作られたのが、今回紹介する Supercut です。
Loomの代替として名前が挙がることが増えてきたツールですが、単なる画面録画ソフトではなく、録画後の整理・編集・共有までを一気通貫でカバーしているのが特徴。この記事では機能・料金・向いている人まで、ハブ記事としてまとめて解説します。
Supercutとは

Supercutは、チーム(カスタマー対応、プロダクト、営業、社内連携など)が画面録画とカメラ映像を使ってコミュニケーションするための、非同期動画メッセージングツールです。公式サイトのキャッチコピーは "Fast and polished screen recording for busy people"、つまり「忙しい人のための、速くて洗練されたスクリーン録画」。ミーティングを都度セットする代わりに、動画を録ってそのまま送る、というワークフローを前提に設計されています。
macOSとWindows向けにネイティブアプリを提供しており、最大4K解像度での録画に対応。ブラウザ拡張頼りのツールと比べて動作が軽く安定しやすいのも、後述するレビューで評価されているポイントです。
開発の背景:Typeform創業者チームによる新プロダクト
Supercutを手がけているのは、フォーム作成ツール「Typeform」の共同創業者であるDavid Okuniev氏を含むチーム(運営会社はFloat Labs)です。Typeformは年間経常収益(ARR)100億円規模に成長したプロダクトであり、非同期動画フォームサービス「VideoAsk」も同じチームの実績のひとつ。つまりSupercutは、駆け出しのスタートアップが初めて世に出すプロダクトではなく、UI/UXに対する解像度が高いチームが作り込んだツールという背景があります。
なぜ今、LoomからSupercutへ乗り換える人が増えているのか
Loomは非同期動画共有の先駆けとして長く使われてきましたが、Atlassianによる買収以降、機能追加が重なって動作が重くなった、録画中に落ちるようになった、といった声が海外レビューでたびたび見られるようになりました。実際、SupercutのユーザーレビューやMedium上のフィールドテスト記事でも、「TellaやCapも試したが決め手に欠けていたところにSupercutが登場した」という乗り換えの経緯が語られています。
Loomからのインポートにも配慮されており、supercut.ai/import/loom からLoomの動画リンクを直接貼り付けるだけで、Supercut側にブランディングや章立て、要約付きで移行できる仕組みが用意されています。これまでの録画資産を無駄にせず乗り換えられるのは、地味に大きなポイントです。
こんな人・チームに向いている
海外のレビュー記事でも共通して挙がっていたのが、「画面越しに説明する機会が多い人」ほど価値を感じやすいという点です。具体的には次のような立場の人が挙げられます。
- コントラクターや投資家、初期顧客に進捗を共有する創業者
- ステータス確認のミーティングを減らしたい制作会社・エージェンシー
- バグ報告やQAメモ、デザイン背景をエンジニアに引き継ぐPM
- テキストだけでは伝わりにくいフォローアップを送りたい営業チーム
- 長文の返信を書く代わりに動画で回答したいカスタマーサポート
逆に、AIアバターやSNS向けの短尺動画生成を求めている人には不向きです。Supercutはあくまで「仕事の説明」に特化したツールであり、エンタメ系のコンテンツ制作機能は持っていません。また、そもそもチームに非同期文化が根付いていない(動画を送っても誰も見ない)場合は、ツールを変えても解決しない点は留意しておきたいところです。
主な機能
録画体験
画面とカメラを別レイヤーとして録画するため、録画中にレイアウトを気にする必要がありません。録画が終わった後で「画面のみ」「カメラのみ」「画面+カメラの組み合わせ」といったレイアウトを選び直せます(ただしこれはSupercutで録画した動画のみが対象で、外部からインポートした動画には適用されません)。
録画範囲は全画面・特定のウィンドウ・任意のエリア・カメラのみから選択可能。マイク音声だけでなく、PC自体のシステム音声も同時に収録できるので、他のアプリの音を含めたデモ録画にも対応します。画面上への注釈(アノテーション)も可能です。
録画時間・本数に上限はなく、1本あたり最大1時間まで録画できます(アップロードでのインポートは最大1GB・1.5時間まで)。
文字起こし(トランスクリプト)とAIアシスタント
すべての動画に自動で文字起こしが付き、対応言語は110言語。日本語での録画・文字起こしにも対応しています。文字起こしは単なるテキスト化にとどまらず、動画に対してAIに質問を投げかけられる「Ask Anything」機能が搭載されているのが特徴です。「アクションアイテムは?」「バグレポートを作って」といった問いかけに対して、動画内容を踏まえた回答や書き起こしをその場で生成してくれます。
特にバグ報告での活用がレビューでも高く評価されていました。従来のように手順を逐一テキストで書き起こす代わりに、録画した動画からAIが該当箇所のスクリーンショットを抜き出し、構造化されたバグレポートとして出力してくれる、という使い方です。同様の仕組みで、オンボーディング資料やSOP(業務手順書)を録画から自動生成することもできます。
コラボレーション機能
動画のタイムライン上にコメントを残せる機能があり、「2:14のあの部分について」といったやり取りをSlackに書くのではなく、動画の該当箇所に直接紐づけられます。ショートカットキーでコメントを素早く残せる設計になっている点も、実際に使われる頻度に効いてくる部分です。
一点、レビューで指摘されていた注意点として、社外の協力者(契約社員など)がコメントを残すには基本的にアカウント登録が必要で、その導線がやや分かりにくいという声がありました。クライアントや外部パートナーとの共有を前提にする場合は、事前に試しておくと安心です。
編集機能
Supercutのエディタはテキストベースで、文字起こしの中から不要な部分をハイライトして削除するだけで、対応する映像も自動でカットされる仕組みです。無音区間や「えーと」といったフィラーワードの自動除去にも対応しており、撮り直しの回数を減らせます。
ただし本格的な編集(セクションの並べ替えなど)には対応していないため、コース動画のような凝った構成の映像制作には不向きです。あくまで日常的な非同期コミュニケーション用の"サッと整える"編集ツールという位置づけです。
ブランディング・整理・CTA・分析機能
- ブランディング:ロゴやブランドカラーを設定でき、クライアント向けの動画でも簡易な納品物のような見え方になります
- 整理機能:動画を「Stack(プレイリストのようなグループ)」やワークスペース単位で整理でき、部署ごとにアクセス権を分けられます
- CTA(行動喚起):動画の最後に「打ち合わせを予約する」「提案書を確認する」といったボタンを設置でき、営業用途での活用に向いています
- 分析(アナリティクス):誰がどこまで視聴したかを可視化できるため、クライアント向けの動画がどこで離脱されているかを把握できます
エージェント連携(MCP)
公式サイトでは "Move work forward" というメッセージのもと、MCP(Model Context Protocol)を通じて自社のAIエージェントと動画を連携させる機能が案内されています。録画した内容をAIアシスタントに要約させるだけでなく、外部のエージェントワークフローに動画を引き渡す、という設計思想がうかがえます。この分野は各社が急速に機能追加を進めているところなので、今後の展開にも注目したいポイントです。
セキュリティ・エンタープライズ対応
SOC 2 Type II、ISO 27001、GDPR(UK GDPR含む)に対応しており、Enterpriseプランではさらにシングルサインオン(SSO)、SCIMプロビジョニング、細かい権限管理、PII(個人情報)検出機能が追加されます。社内の機密情報を扱う録画が多い企業でも、導入のハードルになりにくい設計です。
なお、アプリのUI自体は英語がベースです。文字起こしやAI機能は日本語に対応していますが、管理画面や設定周りの表記は英語のみという点は、日本のチームで導入する際に押さえておきたいポイントです。
よくある質問
録画できるのはマイク音声だけ?
マイクだけでなく、PCのシステム音声も同時に収録できます。ソフトウェアのデモなど、PC側の音も含めたい場面で便利です。
すでに録画済みの動画をSupercutに持ち込める?
可能です。ファイルのアップロード(最大1GB・1.5時間)のほか、Loomのリンクを貼るだけで自動的にインポート・変換してくれる専用ページも用意されています。
録画本数や長さに制限はある?
本数に上限はなく、1本あたり最大1時間まで録画できます。
画面の一部だけを録画することはできる?
全画面、特定のウィンドウ、任意のエリア、カメラのみ、といった単位で録画範囲を選べます。
日本語で録画しても問題ない?
録画する言語は自動検出され、文字起こし・字幕も110言語に対応しているため、日本語での利用も問題ありません(前述の通り、アプリのUI自体は英語です)。
良かった点・気になった点
ネイティブアプリで録画が軽く安定しており、録画中に落ちるといったストレスが少ない
文字起こし+AIアシスタントによってバグ報告やSOP作成まで自動化できる範囲が広い
タイムライン上のコメント機能で、Slackでのやり取りに散らばりがちな指摘を一箇所にまとめられる
SOC 2 / ISO 27001 / GDPRに対応しており、企業導入のハードルが低い
Loomからの乗り換え導線(リンクインポート)が用意されている
アプリのUIが英語ベースで、日本語UIは用意されていない
外部協力者(契約社員など)がコメントを残すにはアカウント登録が必要で、導線がやや分かりにくい
セクションの並べ替えなど、本格的な動画編集には向いていない
料金プランがPro/Enterpriseの2段階のみで、個人利用向けの安価な有料プランが存在しない
料金プラン
2026年8月時点でのプラン構成は以下の通りです。
- 無料トライアル:14日間。クレジットカード登録不要で、最初に動画を録画・アップロードした瞬間からカウントが始まります。トライアル中はPro機能をすべて無制限で利用可能です
- Pro:年払いで1シートあたり月額15ドル。AIアシスタント、自動編集、ブランディング、MCP連携など主要機能はすべて含まれます
- Enterprise:要問い合わせ(年払いのみ)。Proの全機能に加えて、SSO・SCIMプロビジョニング・詳細な権限管理・PII検出・専用SLAが付帯します
トライアルが終了しても録画済みの動画自体は失われず、共有・ダウンロード・新規アップロードのみが一時的に制限される仕様です。プランごとの詳しい機能比較やLoomとの料金比較については、別記事(スポーク記事)でより詳しく取り上げる予定です。
スクリーンショット
近日追加予定です。最新 UI は公式サイトをご確認ください。
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