Fish Audioとは?料金・日本語音声・使い方を徹底レビュー
自然な日本語音声や感情表現に強いAI音声生成ツール。テキスト読み上げ、ボイスクローン、音声APIなどを低コストで利用できます。
基本情報
- 無料プランあり
- 料金月額2,480円から
- APIあり
- 無料試用・無料枠最大7分まで生成可能
無料で7分間まで生成可能 / 日本語の声も忠実に再現
特におすすめの方
実際に使ってレビューした中で、僕が「特に相性が良い」と感じたユーザー層です。もちろん幅広い用途で利用できますが、特におすすめしたい方を掲載しています。
メリット・デメリット
日本語音声が自然で、ナレーション用途にも使いやすい
感情タグで笑い・ささやき・悲しみなどを細かく表現できる
15〜30秒の音声からボイスクローンを作成できる
Plusプランは比較的安く、商用利用にも対応している
API料金が安く、音声機能をサービスへ組み込みやすい
無料プランは月7分程度しか生成できず、商用利用もできない
録音にノイズや反響があると、ボイスクローンの品質が落ちやすい
声によって日本語音声の品質にばらつきがある
詳細レビュー
こんにちは、Hodaです。
AI音声合成ツールといえば ElevenLabs や Speechify の名前が真っ先に挙がりますが、最近じわじわと存在感を増しているのが Fish Audio です。
「ElevenLabsより自然な音声」と公式が主張し、ブラインドテストで実際にそれを証明しているとなれば、無視できません。特に日本語クリエイターにとっては、日本語音声の品質と感情タグという独自機能が気になるポイントです。
ElevenLabsとSpeechifyはすでにレビュー済みですが(リンクは末尾)、Fish Audioはその2つと同じカテゴリに属する代替・比較検討すべきツールとして、今回しっかり掘り下げます。
Fish Audio とは

Fish Audio は、Hanabi AI Inc. が開発・運営するAI音声合成プラットフォームです。テキスト読み上げ(TTS)・ボイスクローン・音声認識(STT)・音声翻訳・音声分離など、音声にまつわる機能を幅広く提供しています。
中核となるのは自社開発の Fish Audio S2 モデルで、このモデルは公開ベンチマークにおいてElevenLabsとの直接比較で約60%の勝率を記録。5,000件以上のブラインドテスト(ユーザーがどちらのツールかを知らない状態での評価)に基づくデータとして公表されています。
対応言語は30以上(公式サイトでは「80言語以上」と記載の箇所もあり)、ボイスライブラリは 200万種類以上 のコミュニティボイスを保有。日本語にも対応しており、公式サイトは日本語化されています。
主な機能
テキスト読み上げ(TTS)

入力したテキストを自然な音声に変換する基本機能です。特徴は以下の3点です。
感情タグ(Emotion Tags)による細かな表現制御が最大の差別化ポイントです。テキスト内に [excited]、[whispering]、[sad]、[laughing] といったタグを挿入することで、フレーズ単位で音声の感情を切り替えられます。64種類以上のタグが用意されており、ElevenLabsのスライダー方式より細かいコントロールが可能です。
ストリーミング再生の低遅延も特徴で、初回出力までのレイテンシーは200ms以下。リアルタイムの音声エージェントや会話型AIへの組み込みを想定した設計です。
長文の音声安定性も評価されており、数分間のナレーションを通じてキャラクターの声質が崩れにくい点は、オーディオブックやYouTube動画のナレーション用途で重要です。
ボイスクローン

15〜30秒の音声サンプルから声のクローンを作成できます。業界標準と比べてサンプル時間が短くて済むのは利点ですが、ノイズや複数話者が混在した録音はクローン精度を大きく下げます。静かな環境でのクリーンな録音が前提です。
クローンしたボイスは多言語に対応しており、日本語で収録したサンプルを英語のTTSに使うといったクロスリンガル生成も可能です。
音声認識(STT)・その他
文字起こし・音声分離(ボーカルと楽器の分離)・サウンドエフェクト生成・音声翻訳といった付加機能も搭載されています。メインはTTSとボイスクローンですが、音声周りのワークフローをある程度まとめて処理できる点は便利です。
API

REST APIとPython・JavaScript SDKが提供されており、開発者向けのドキュメントも整備されています。APIのTTS料金は100万UTF-8バイトあたり15ドルで、ElevenLabsの同条件と比較すると大幅に安価です。
また、 Fish Audio S2.1 Pro のモデルは開発者向けに無料になったと発表されています。これにより、フェアユースに基づく無制限アクセスの無料テキスト読み上げAPIとして利用可能になりました。(公式ニュースより)

料金プラン
スクリーンショットのプラン料金(円表示・2026年7月時点)をもとに整理します。
| プラン | 月払い | 年払い(月換算) | 年間請求額 | クレジット/月 | 生成時間の目安 |
|---|---|---|---|---|---|
| 無料 | $0 | $0 | $0 | 8,000 | 最大7分 |
| Plus | ¥2,480 | ¥1,817 | ¥21,800 | 250,000 | 最大200分 |
| Pro | ¥16,800 | ¥12,483 | ¥149,800 | 2,000,000 | 最大1,620分 |
| Max | ¥168,000 | ¥124,833 | ¥1,498,000 | 25,000,000 | 最大6,250分 |
| Enterprise | カスタム | カスタム | — | — | — |
商用利用について:無料プランでは商用利用が制限されています。収益化済みのYouTubeチャンネルや企業のプロモーション用途には、Plusプラン以上が必要です。
1生成あたりの文字数上限:無料は500文字、Plusは15,000文字、Proは30,000文字。長いスクリプトを一括処理したい場合はPlusプラン以上が実用的です。
無料プランがクレジットカード不要で試せる
Plusプランは月1,817円(年払い)とコスパが良い
年払いで3ヶ月分割引(約25%オフ)
APIは業界最安水準(100万バイト$15)
無料プランは7分/月しか生成できず実質お試し止まり
商用利用はPlus以上が必須
Proプランは月12,000円超と個人には高い
音声品質の正直な評価
強み:感情と自然さ
第三者のレビューサイト(DIY AI)が独自データセットで評価した結果では、感情表現(Emotion Range)スコアが8.9/10と全項目中最高点。ElevenLabsに次ぐ総合スコア(8.7/10)で、音声の自然さとクローン精度も高評価を得ています。
日本語については「日本語品質No.1」とFish Audio自身が掲げており、ナレーション・ラジオパーソナリティ・カスタマーサポートなど用途別のサンプルが公式サイトで公開されています。
弱み:ノイズ処理
ノイズハンドリングスコアは7.8/10と他項目より低め。クローン元の音声にノイズや反響が含まれていると、生成結果に違和感が出ます。音声クリーニングツール(Adobe Podcast EnhancerやRovoiceなど)と組み合わせることを前提にした方が良いです。
ElevenLabsとの比較
| 項目 | Fish Audio | ElevenLabs |
|---|---|---|
| 総合スコア(DIY AI) | 8.7/10 | 8.9/10 |
| 感情表現 | 8.9/10(◎) | 8.7/10 |
| 音声の自然さ | 8.8/10 | 最高水準 |
| ボイスクローン精度 | 8.8/10 | 同水準 |
| 日本語対応 | ◎(公式で重点訴求) | △(品質にばらつきあり) |
| API料金 | $15/100万バイト(◎) | $165/100万バイト |
| 無料プラン | クレカ不要(○) | 制限あり(△) |
こんな人に向いている・向いていない
Fish Audioが特に向いているのは、感情豊かなキャラクターボイスやナレーションが必要なコンテンツクリエイター、日本語音声の品質を重視するYouTuber、そしてAPIコストを抑えながら音声機能を開発に組み込みたいエンジニアです。
一方で、向いていないケースもあります。大量のクリーンな企業向けナレーション(コンプライアンス研修・ブランドボイスなど)を安定的に量産したい場合は、ElevenLabsのほうがガバナンス面で管理しやすいです。また、ノイズの多い環境で収録したサンプルからボイスクローンを作りたいケースにも向きません。
利用上の注意点
著作権・肖像権:有名人や声優の声を無断でクローンして商用利用することは、肖像権やパブリシティ権の侵害になります。コミュニティライブラリに公開されているボイスがすべて商用利用可能とは限らないため、使用前に権利確認が必要です。
AI音声の明示:生成した音声を動画等で使用する場合は、「AI音声を使用しています」と明示することが倫理的な観点から推奨されます。
アカウント削除時の注意:作成したボイスモデルと未使用クレジットはアカウント削除時に失効します。削除前にデータのエクスポートと、有料プランのキャンセルを先に行ってください。
よくある質問(FAQ)
Fish Audioは日本語に対応していますか? はい。Fish Audioは日本語を含む30以上の言語に対応しており、公式サイトも日本語化されています。日本語音声の品質は公式が重点訴求しているポイントで、サンプル音声も複数公開されています。
無料プランでどこまで使えますか? 月8,000クレジット(最大7分の生成)まで利用可能です。クレジットカード不要で試せるのは良い点ですが、商用利用は不可、1生成500文字上限、ボイスクローンの強化機能も制限されます。本格利用にはPlusプラン以上が必要です。
ElevenLabsと比べてどちらが良いですか? 総合的な音声の仕上がりはElevenLabsがわずかに上ですが、Fish AudioはAPI料金の安さ・日本語対応・感情タグの細かさで優位な面があります。用途次第で使い分けるか、まず両方の無料プランを試すのがおすすめです。
ボイスクローンはどんな音声ファイルが必要ですか? 15〜30秒の音声サンプルが最低限必要です。ただし品質を上げるには、ノイズのない環境で録音した単一話者のクリーンな音声(MP3・WAV・M4A形式)を用意することが推奨されています。
商用利用はできますか? Plusプラン以上では商用利用が可能です。無料プランは個人利用に限定されており、収益化済みYouTube動画や企業用途での利用には有料プランへのアップグレードが必要です。
Fish Audioは、ElevenLabsや Speechify と並べて比較検討すべき選択肢として、特に日本語コンテンツ制作者に注目してほしいツールです。価格・感情タグ・日本語品質という3点で独自の強みを持っており、用途次第ではメインツールになり得ます。
ElevenLabsのレビューはこちら
Speechifyのレビューはこちら
スクリーンショット
近日追加予定です。最新 UI は公式サイトをご確認ください。








