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1Password でパスキーを使う方法まとめ|保存・サインイン・共有・削除と、知っておきたい制限

公式サイト(新しいタブで開く)

最終更新日: 2026年10月12日

ツール最新情報

2026年10月7日—ブラウザ拡張でパスキーに正式対応しました

パスワードを覚えたり、入力したり、貼り付けたりしなくても、指紋や顔認証だけでサインインできる。そんな仕組みが パスキー(passkey) です。Apple、Google、Microsoft の主要プラットフォームが対応しており、対応するWebサイトやアプリも増えています。

パスワード管理ツールの 1Password は、このパスキーの作成・保存・サインイン・共有に対応しています。今回は、1Password の公式の製品ページとサポートページの内容をもとに、パスキーの基本から、保存・サインイン・削除の手順、エクスポートなどの制限事項までを整理します。

この記事の要点

  • パスキーは、公開鍵(サイトに渡す)と秘密鍵(端末から出ない) のペアで動く、パスワードに代わるログイン方法
  • 1Password では、パスキーをほかのアイテムと同じように表示・編集・移動・共有できる
  • Mac、iOS、Windows、Android の1Passwordで、保存したパスキーを表示・管理・共有できる
  • パスキーの作成・保存・サインインは、ブラウザ版のデスクトップ1Passwordと、iOS 17 / iPadOS 17 の端末で行える(公式ページの記載)
  • 1Password で保存したパスキーを削除しても、サイト側のパスキーは削除されない
  • パスキーのエクスポートは、現時点では iOS と Android の1Passwordのみ
  • パスキーの保存・サインインの提案は、設定でオフにできる。Business の管理者は、チームのポリシーで制御できる

パスキーとは

パスキーは、パスワードのいらない生活を実現するための新しいログイン情報です。スマートフォンなどの信頼できる端末に保存され、生体認証や端末のPINで保護されます。

パスキーの仕組み

パスキーは、次の2つの鍵が組み合わさったものです。

  • 公開鍵:サインインしたいWebサイトやアプリと共有される
  • 秘密鍵:端末の外には出ない

片方の鍵から、もう一方の鍵を割り出すことはできません。そのため、パスキーは安全性が高く、フィッシング攻撃に強いとされています。パスキーそのものと、保存している端末を承認する手段がなければ、パスキーで保護されたアカウントにはサインインできません。

パスキーとパスワードの違い

項目 パスキー パスワード
強度 最初から強力 強いものも弱いものもある
覚える必要 考える・覚える必要がない 保存や記録をしていなければ覚える必要がある
多要素認証 多要素認証が組み込み済み 多要素認証は組み込まれていない
秘密情報の共有 秘密鍵はアプリやサイトに共有されない パスワードがアプリやサイトに共有される
盗難・フィッシング 盗難やフィッシングに非常に強い フィッシングなどで傍受・盗難される可能性がある

パスキーは1つのWebサイトやアプリ専用です。そのため、どのアカウントにも、つねに最適な保護がかかります。

1Password にパスキーを保存するメリット

公式ページでは、1Password にパスキーを保存する理由として、次の3点が挙げられています。

パスキーを同期できる

1Password では、Mac、iOS、Windows、Android の各端末で、パスキーを同じように使える体験を目指しています。公式は、「必要な場所でパスキーにアクセスできない」という他の方法の弱点と対比しています。

パスキーを共有できる

共有 Vault を使えば、同僚や家族とパスキーを共有できます。短期間だけ使ってもらいたい場合は、アイテム共有(item sharing)も使えます。

ほかの情報と一緒に管理できる

パスキー、パスワード、その他の機密情報を、1つの安全な場所で管理できます。パスキーは Vault やタグで整理できます。

対応環境

公式ページには、機能ごとの対応環境が次のように記載されています。

できること 対応環境
パスキーの作成・保存・サインイン ブラウザ版のデスクトップ1Password、iOS 17 / iPadOS 17 の端末
保存したパスキーの表示・管理・共有 1Password for Mac、iOS、Windows、Android

パスキーを保存する手順

ここでは、ブラウザで1Passwordを使ってパスキーを保存する流れを紹介します。パスキーは、1Passwordでほかのアイテムと同じように、表示・編集・移動・共有できます。

1. パスキーに対応したサイトを探す

パスキーを保存するには、次のどちらかの方法でサイトを見つけます。

  • Watchtower を使って、すでに保存しているログイン情報のうち、パスキーに対応したサイトを見つける
  • パスキーに対応したWebサイト(公式ページでは passkeys.directory が紹介されています)で、新しくアカウントを作る

サイトによっては、パスキーを作成する前に、ユーザー名とパスワードでアカウントを作る必要があります。

2. パスキーの作成を選ぶ

サイトでパスキーを作成する選択肢を選ぶと、1Password が保存を提案します。保存先は、次のどちらかを選べます。

  • そのサイトのログイン情報(Login アイテム)が1Passwordにすでにある場合は、既存のアイテムにパスキーを追加して更新する
  • 新しいアイテムとして保存する

パスキーでサインインする手順

1Password にパスキーを保存したあとは、1Password がそのパスキーでサインインしてくれます。

  1. 対象のWebサイトからいったんサインアウトする
  2. パスキーでサインインする手順に進む
  3. ページ上部に表示される 「Use passkey」 のプロンプトを選ぶ

別のパスキーでサインインしたい場合は、サインインのプロンプトで 「Other options」 を選び、使いたいパスキーを選びます。

パスキーを共有する

1Password に保存したパスキーは、ほかのアイテムと同じように共有できます。公式では、次の2つの方法が紹介されています。

  • 共有 Vault:同僚や家族が継続的に使えるようにする
  • アイテム共有:短期間だけ、アクセスしてもらう

パスキーを削除する

重要:1Password に保存したパスキーを削除しても、Webサイトやサービス側のアカウントからはパスキーが削除されません。1Password で削除するときは、サイト側でもパスキーを削除する手順を行ってください。

1Password でパスキーを削除する手順は次のとおりです。

  1. 1Password で、そのパスキーのログイン(Login)アイテムを探し、編集(Edit) を選ぶ
  2. パスキーのフィールドの横にあるボタンを選び、保存(Save) する

ログインアイテムにパスワードが含まれていない場合は、アイテムごと削除することもできます。

知っておきたい制限と注意点

パスキーのエクスポートは iOS と Android のみ

現時点では、パスキーのエクスポートができるのは、iOS と Android の1Password だけです。

デスクトップ版の1Passwordでデータをエクスポートする場合は、パスキーを保存していたWebサイトごとに、新しいパスキーを作り直す必要があります。そのうえで、新しいパスキーを、ブラウザ内蔵のパスキーマネージャーなど、別の場所に保存してください。

1Password が保存を提案しないとき

対応しているはずのサイトで、1Password がパスキーの保存を提案してくれない場合は、1Password サポートに連絡しましょう。パスキーを保存しようとしているWebサイトのリンクを添えて伝えます。

セキュリティキーやブラウザ内蔵のパスキーマネージャーを使いたいとき

1Password がパスキーでのサインインを提案してきても、セキュリティキーやブラウザ内蔵のパスキーマネージャーを使いたい場合があります。その場合は、サイトに表示される、セキュリティキーまたはブラウザのパスキーマネージャーを使うボタンを選びます。

1Password でのパスキーの保存・サインインをオフにする

1Password をパスキーの保存やサインインに使いたくない場合は、機能をオフにできます。

  1. ブラウザで1Passwordを開き、ロックを解除する
  2. ポップアップ左上のアカウントメニューから、設定(Settings) を選ぶ
  3. Autofill & save を選ぶ
  4. 「Offer to sign in with passkeys」 と 「Offer to save passkeys」 をオフにする

Business アカウントの管理者向け

1Password Business の管理者は、チームのメンバーが、ブラウザでパスキーを保存したりサインインに使ったりすることを許可するかを、チームのポリシーで制御できます。

よくある質問

パスキーとパスワードは、どちらを使えばいいですか?

公式は、パスキーをパスワードより簡単で安全な代替手段と位置づけています。サイトやアプリがパスキーに対応していればパスキーを使い、対応していないサイトでは、従来どおりパスワードを使うことになります。

1Password に保存したパスキーを、ほかの人と共有できますか?

できます。共有 Vault か、アイテム共有を使います。

1Password でパスキーを削除すると、サイトのパスキーも消えますか?

消えません。サイト側のパスキーは、サイトの手順に従って別途削除する必要があります。

1Password のパスキーを、ほかのパスワード管理ツールに移せますか?

パスキーのエクスポートは、現時点では iOS と Android の1Passwordで対応しています。デスクトップ版からエクスポートする場合は、サイトごとにパスキーを作り直す必要があります。

パスキーの保存の提案を止めたいときは?

ブラウザの1Passwordの設定(Autofill & save)で、パスキーの保存とサインインの提案をオフにできます。

まとめ|1Password でパスキーを管理するメリットと注意点

1Password を使えば、パスキーをほかのログイン情報と同じ場所で管理し、端末をまたいで使い、必要に応じて家族や同僚と共有できます。一方で、エクスポートの制限や、削除時の注意など、事前に知っておきたい点もあります。

メリット6
  • パスキーを、パスワードなどほかの情報と同じ場所で管理できる

  • Mac、iOS、Windows、Android の1Passwordで、保存したパスキーを表示・管理・共有できる

  • 共有 Vault やアイテム共有で、家族や同僚とパスキーを共有できる

  • Vault やタグでパスキーを整理できる

  • Watchtower で、パスキーに対応したサイトを見つけられる

  • パスキーの提案はオフにでき、セキュリティキーなど別の手段も選べる

デメリット5
  • パスキーのエクスポートは、現時点では iOS と Android の1Passwordのみ

  • デスクトップ版から移行する場合は、サイトごとにパスキーを作り直す必要がある

  • サイトによっては、パスキー作成の前にユーザー名とパスワードでの登録が必要

  • 1Password で削除しても、サイト側のパスキーは残る

  • 対応環境の記載(iOS 17 / iPadOS 17 など)は、最新の状況を公式で確認する必要がある

パスキー対応サイトを見つけたら、まず1つ、重要度の低いアカウントで試してみるのがおすすめです。保存、サインイン、削除の流れを一度体験しておくと、本格的な移行がスムーズになります。

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フリーランスエンジニア・Webデザイナー · 写真家・動画編集者

フリーランスエンジニア・Webデザイナー。Kajabi・Shopify・Thinkificなどの海外SaaSを中心に、サイト構築や収益化の仕組みづくりを行っています。

WordPress・Next.js・Supabase・Hugoなどを活用したWeb開発から、動画制作・IT翻訳まで幅広く対応するジェネラリストとして活動。実際に海外ツールを活用しながら、個人でのオンラインビジネスやコンテンツ販売にも取り組んでいます。

これまでに40カ国以上を訪問し、カナダ・ポーランド・リトアニア・デンマークなどでの海外生活を経験。リトアニアの大学で国際ビジネスを学んだ後、現在はスペインを拠点に活動しています。

YouTube「HodaPress」では海外SaaSやオンラインビジネスについて発信。noteでは海外移住・ビザ関連の情報も執筆しています。

本サイトでは、実際に使った経験をもとに「日本人にとって使いやすいか」「収益化に繋がるか」という視点でツールをレビューしています。

Jonas R.

Jonas R.

海外ツールリサーチ・記事レビュー担当

リトアニア出身。現在は欧州の大手IT企業に勤務し、ソフトウェア開発およびデジタルプロダクト分野で10年以上の実務経験を持つ。

当サイトでは、海外SaaSツールや最新テクノロジーに関する情報収集、英語圏の公式情報の確認、記事内容のレビューを担当。製品アップデートや業界動向の調査を通じて、より正確で信頼性の高い情報提供をサポートしている。