対象読者:Softrの導入を検討していて、どのプランを選べばいいか具体的に知りたい方
結論から言うと:Free(ずっと無料)→Basic(個人の業務効率化)→Pro(チーム向け・ここから機能が一気に充実)→Business(大規模運用・セキュリティ強化)→Enterprise(SSO・監査ログなど)という段階設計。多くのチームにとって、実用的な機能がまとまって揃うのはProプランからです。
Softrとは(おさらい)
Softrは、AirtableやGoogle Sheetsなどのデータをコードなしでクライアントポータルや社内ツールに変換できるノーコードプラットフォームです。基本的な特徴や活用例については別記事「Softrとは?AirtableやGoogle Sheetsから社内ツールを作れるノーコードサービス」で解説しているので、今回は料金プランに絞って詳しく見ていきます。
なお、Softrはビジネスレビューサイト大手G2で4.7/5(726件のレビュー)、Capterraでも同じく4.7/5という高評価を獲得しており、ノーコードカテゴリの中でもトップクラスの評価を維持しているサービスです。

Softr
ノーコードで会員サイト・クライアントポータル・社内ツールなどを簡単に構築できるWebアプリ作成ツール
価格
月額59ドルから
無料プラン
あり
試用・無料枠
1アプリ・10ユーザー・5Kレコード
総評
料金体系の基本方針
Softrの料金を理解する上で、まず押さえておきたい原則が3つあります。
- ワークスペースメンバー(Builder)は課金対象ではない:アプリを作る側の人数は、プランの基本料金には影響しません(ただし後述の通り、上限を超えると追加費用が発生します)
- 課金の中心は「App User」:あなたが作ったアプリにログインするエンドユーザーの数が、プランごとに上限として設定されています
- Freeプランは永久無料:クレジットカード登録なしで誰でも試せます。有料プランにも無料トライアルがあり、期間終了後にもう一度別プランでトライアルを延長することも可能です
料金は月払い・年払いの2種類から選べ、年払いにすると実質2ヶ月分お得になります。
料金プラン一覧(2026年最新版)

料金は2026年7月時点の情報です。実際の金額は変更されている可能性があるため、最新情報は公式サイトでご確認ください。
| プラン | 月払い | 年払い(月換算) | AIクレジット/月 | 対象 |
|---|---|---|---|---|
| Free | $0 | $0 | 5 | Softrを試してみたい人 |
| Basic | $25/月 | $19/月 | 10 | 個人の業務効率化 |
| Pro | $119/月 | $99/月 | 50 | 業務ツールを構築する小規模チーム |
| Business | $395/月 | $329/月 | 100 | 大規模なシステムを構築する企業 |
| Enterprise | 要問合せ | 要問合せ | カスタム | セキュリティ・コンプライアンス要件がある組織 |
各プランの詳細
Free:まずは無料で試したい人向け
- 5 AIクレジット/月
- アプリ・データベース・ワークフロー・フォームは無制限に作成可能
- 37以上の外部ツールとの連携
- ワークスペースには最大3人までBuilder(制作メンバー)を無料で招待可能
- カスタムドメインは利用不可、アプリには「Made with Softr」のバッジが表示される
Freeプランはあくまで「機能を試すためのプラン」という位置づけで、レコード数(5,000件/ワークスペース)やワークフロー実行数(月500回)などの上限がかなり控えめに設定されています。ただし、ビルドできる機能自体はBasicプランとほぼ同じで、ロジック面での制限は少ないのが特徴です。
Basic:個人の業務効率化向け
Freeプランの内容に加えて、次の機能が使えるようになります。
- カスタムドメインの接続(1つ込み、追加は$13/月〜)
- 条件付きフォームロジック
- Softr API & MCP対応
- 10 AIクレジット/月
- 37以上の連携先
Softr側の推奨としては、社内で最初にSoftrを試す担当者が、2〜3人規模の軽量な社内ツールを作る、あるいは簡単な定型業務をワークフローで自動化する、といった用途に向いています。ブランディングはまだ「Softr」のロゴが軽く表示される状態(Light branding)です。
Pro:小規模チームの業務ツール向け(実用ラインの入口)
Basicプランの内容に加えて、次の機能が解放されます。
- Softrブランディングの完全削除
- OTP認証・Googleサインイン(アプリユーザー向け)
- 詳細な権限・表示範囲の制御(ロールベースの高度な設定)
- ユーザーによるコメント・API呼び出しなどの高度なアクション
- カスタムコード・APIコネクタの追加
- 50 AIクレジット/月
- 40以上の連携先
多くのチームにとって、Softrを実務で使う場合の「実用ライン」はこのProプランからだと考えてよいでしょう。ブランディングの完全削除、権限管理の高度化、カスタムコードの追加といった、クライアント向けポータルや社内基幹ツールに必須級の機能がここでまとめて解放されます。
Business:複数部門にまたがる大規模運用向け
Proプランの内容に加えて、次の機能が追加されます。
- フィルタ付きユーザー同期
- 二要素認証(2FA)
- ドメイン制限付きサインアップ
- グローバルなデータ制限
- インストール可能なモバイルアプリ(PWA)
- プッシュ通知
- 優先サポート・オンボーディング
- 100 AIクレジット/月
- 47以上の連携先
Softr公式の位置づけでは、複数部門で使われる業務クリティカルなアプリケーション、多数の連携先や複雑な権限ロジックを必要とするシステム向けのプランです。PWA(プログレッシブウェブアプリ)としてインストールできる機能や、プッシュ通知が使えるようになるのもこのプランからです。
Enterprise:セキュリティ・コンプライアンス重視の組織向け
- カスタム上限(レコード数・ワークフロー実行数など全て個別交渉)
- SSO(SAML、OpenID)
- SCIM対応
- 高度なセキュリティ・ガバナンス機能
- 監査ログ
- カスタム契約・SLA
- 専任カスタマーサクセスマネージャー
- カスタムインテグレーションの追加
SSO・SCIM・監査ログ・SOC 2レポートへのアクセスといった機能は、現時点ではEnterpriseプランでしか利用できません。IPホワイトリストによるアクセス制限も同様にEnterprise限定です。金融・医療など厳格なコンプライアンス要件がある組織は、実質的にこのプラン一択になります。
アプリユーザーの数え方と追加費用
Softrの料金体系で最も誤解されやすいのが「App User(アプリユーザー)」の数え方です。
- ユーザーはメールアドレス単位でカウントされ、複数のアプリで同じメールアドレスを使っていても1人としてしかカウントされません
- 無効化(Deactivate)したユーザーはカウント対象外になります
- ワークスペースのBuilder(制作メンバー)は、App Userとして追加してもユーザー数の上限にはカウントされません
さらに、ユーザーは「Team User」と「Client User」の2種類に分類されます。
- Team User:ワークスペース内のBuilderと同じ企業ドメインのメールアドレスを持つユーザー
- Client User:それ以外のユーザー(Gmailなどの無料メールドメインは全てこちらに分類)
| プラン | ユーザー上限 | 追加ユーザーの費用 |
|---|---|---|
| Free | 5人 | 追加不可 |
| Basic | Team 5人 + Client 5人 | 追加不可 |
| Pro | Team 10人 + Client 50人 | $1/月〜追加可能 |
| Business | Team 30人 + Client 100人 | $2/月〜追加可能 |
| Enterprise | カスタム | 個別見積もり |
Proプラン以上であれば、デフォルトの上限を超えても追加ユーザーを購入して拡張できます。逆にFree・Basicプランはユーザー数の拡張自体ができないため、想定するアプリ利用者数が多い場合は最初からPro以上を検討する必要があります。
Builder(制作メンバー)数にも要注意

意外と見落としがちなのが、Builder(アプリを作る側のメンバー)の人数もプランによって異なる点です。
| プラン | 標準で含まれるBuilder数 | 追加費用 |
|---|---|---|
| Free | 最大3人まで無料 | 追加不可 |
| Basic | 1人 | $5/月〜 |
| Pro | 2人 | $10/月〜 |
| Business | 3人 | $20/月〜 |
| Enterprise | カスタム | 個別見積もり |
面白いことに、Freeプランは最大3人までBuilderを無料で招待できるのに対し、有料プランはむしろ標準の人数が少なく、追加費用を払って増やす仕組みになっています。チームで複数人が同時に開発に関わる場合は、この追加コストも忘れずに見積もっておく必要があります。
AIクレジットの仕組み

Softrには「AI co-builder」と呼ばれるAIアプリ生成機能があり、各プランに月間のAIクレジットが付与されます(Free 5、Basic 10、Pro 50、Business 100、Enterpriseはカスタム)。
- 基本プランに含まれるAIクレジットは毎月リセットされ、繰り越しはできません
- 追加購入したAIクレジット(アドオン)は、未使用分が1ヶ月だけ繰り越されます
- AIクレジットを使い切っても、ビジュアルエディタでの通常のアプリ編集は引き続き可能です(AI機能を使わずに手動でビルドを続けられます)
なお、AI co-builderによる初期生成は便利ですが、生成後に会話形式で細かく修正を重ねていくタイプのAIではない点は、以前の記事でも触れた通りです。一方で、データベース内のレコードを要約・分類・整形するといった「Database AI agents」機能は全プランで利用でき、こちらはワークフローの一部として繰り返し実行できる継続的なAI活用機能です。用途が異なる2種類のAI機能がある、と理解しておくとよいでしょう。
データベース・ワークフロー・フォームの上限比較
データベースの上限
| 項目 | Free | Basic | Pro | Business | Enterprise |
|---|---|---|---|---|---|
| レコード数/ワークスペース | 5,000 | 50,000 | 500,000 | 1,000,000 | カスタム |
| レコード数/データベース | 1,000 | 10,000 | 50,000 | 200,000 | カスタム |
| ファイルストレージ/ワークスペース | 1GB | 5GB | 50GB | 250GB | カスタム |
| レコードの変更履歴保持期間 | 7日間 | 3ヶ月 | 1年 | 2年 | カスタム |
| 自動バックアップ頻度 | なし(手動のみ) | 3日ごと | 毎日 | 毎日 | カスタム |
| 自動バックアップの保持期間 | なし | 7日間 | 14日間 | 30日間 | カスタム |
Freeプランには自動バックアップがなく、手動バックアップのみという点は注意が必要です。本番運用でデータの安全性を重視するなら、Basicプラン以上が実質的な前提になります。
ワークフローの上限

| 項目 | Free | Basic | Pro | Business | Enterprise |
|---|---|---|---|---|---|
| 月間アクション実行数 | 500 | 2,500 | 10,000 | 25,000 | カスタム |
| 1回あたりの最大実行時間 | 5分 | 10分 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
| 実行履歴の保持期間 | 7日間 | 1ヶ月 | 2ヶ月 | 3ヶ月 | カスタム |
月間のワークフロー実行数上限に達すると、上限がリセットされるか、プランをアップグレードするまでワークフローは一時停止する仕様です。定型業務の自動化を本格的に運用する予定なら、想定アクション数を事前に見積もっておくことをおすすめします。
Webhookトリガーやカスタムコード実行(Run code)、外部API呼び出しといった高度なワークフロー機能は、Proプラン以上でないと使えない点も覚えておきましょう。
フォームの上限
すべてのプランでフォーム数・回答数は無制限です。ただし、次の機能には差があります。
- 条件分岐(Branching & Logic jump):Freeプランは2分岐までに制限、Basic以上は無制限
- セクションの条件付き表示:Basicプラン以上で利用可能
- ドメイン制限付きフォーム:Proプラン以上で利用可能
セキュリティ・管理機能の違い
組織として導入する場合、特に注意したいのがセキュリティ関連機能です。
| 機能 | Free | Basic | Pro | Business | Enterprise |
|---|---|---|---|---|---|
| 2要素認証(アプリユーザー向け) | – | – | – | ✓ | ✓ |
| ドメイン制限付きサインアップ | – | – | – | ✓ | ✓ |
| SSO(SAML、OpenID) | – | – | – | – | ✓のみ |
| SCIM | – | – | – | – | ✓のみ |
| IPホワイトリスト | – | – | – | – | ✓のみ |
| SOC 2レポートへのアクセス | – | – | – | – | ✓のみ |
| 監査ログ | – | – | – | – | ✓のみ |
SSO・SCIM・IPホワイトリスト・SOC 2レポート・監査ログは、いずれも現時点ではEnterpriseプラン限定の機能です。社内のセキュリティポリシー上これらが必須要件になっている場合、BusinessプランではなくEnterpriseプランへの問い合わせが前提になります。
カスタムドメイン・ブランディングの違い
| 項目 | Free | Basic | Pro | Business |
|---|---|---|---|---|
| カスタムドメイン | 利用不可 | 1つ込み(追加$13/月〜) | 1つ込み(追加$13/月〜) | 1つ込み(追加$13/月〜) |
| Softrブランディング | バッジ表示 | 軽いロゴ表示(Light branding) | 完全削除 | 完全削除 |
| カスタムテーマ・スタイル | ✓ | ✓ | ✓ | ✓(+動的ロゴ) |
| カスタムメール送信元 | – | – | ✓ | ✓ |
クライアント向けにブランディングされたポータルを提供したい場合、Softrのロゴを完全に消せるのはProプラン以上である点は必ず押さえておきましょう。
どのプランを選ぶべきか
Softr公式の推奨に沿って整理すると、次のようになります。
- Free:Softrで何ができるかをまず知りたい人。主要機能は一通り試せますが、利用上限はかなり控えめです
- Basic:個人の業務効率化を目的に、簡単な社内ツールを2〜3人規模で使いたい人。簡単な定型業務の自動化にも
- Pro:クライアント向けアプリや、日々の業務に欠かせない社内ツールを構築する小規模チーム。ブランディングを完全にコントロールしたい、ロールベースの権限管理をカスタムしたい場合はここから
- Business:複数部門で使われる業務クリティカルなシステムを構築する企業。多数の連携先・複雑なロジックや権限管理が必要な場合
- Enterprise:高度なセキュリティ・コンプライアンス・サポート要件を持つ組織。SSO、SCIM、監査ログ、SOC 2アクセスに加え、カスタム上限や専任のカスタマーサクセスマネージャーが必要な場合
よくある質問
無料トライアルはありますか?
はい、サインアップ時に全員が無料トライアルを利用できます(クレジットカード登録不要)。最初のトライアルが終了した後、特定のプランを選んでもう一度トライアルを延長することも可能です。
Freeプランは本当にずっと無料ですか?
はい、Freeプランは永久無料です。
BuilderとApp Userの違いは何ですか?
Builderは、Softr Studioにアクセスしてアプリ・データベース・ワークフローを構築できるワークスペースのメンバーやゲストです。App Userは、あなたが作ったSoftrアプリにログインするエンドユーザーを指します。
App Userはどのようにカウントされますか?
公開しているすべてのSoftrアプリを横断して、ユニークなメールアドレス単位でカウントされます。同じメールアドレスが複数のアプリで使われていても1人としてカウントされ、無効化したユーザーはカウントされません。ワークスペースのBuilderをApp Userとして追加しても、上限にはカウントされません。
Team UserとClient Userの違いは何ですか?
Team Userは、ワークスペース内のBuilderと同じ企業ドメインのメールアドレスを持つユーザーです。Gmailなどの無料メールドメインは全てClient Userとして扱われます。
App Userの上限を超えたらどうなりますか?
Proプラン以上であれば、一定の上限まで追加のApp Userを購入できます。追加費用は毎月別途請求されます。Free・Basicプランでは上限の拡張はできません。
ワークフローの月間実行数上限に達したらどうなりますか?
上限に達すると、上限がリセットされるかプランをアップグレードするまで、ワークフローは一時停止します。
AIクレジットを使い切っても開発を続けられますか?
はい。SoftrはAIとノーコードエディタの両方でビルドできるハイブリッド型のツールです。AIクレジットを使い切った後も、ビジュアルエディタでの手動編集は引き続き行えます。
未使用のAIクレジットは繰り越せますか?
基本プランに含まれるAIクレジットは毎月リセットされ、繰り越しはされません。一方、追加購入したAIクレジット(アドオン)は、未使用分が1ヶ月だけ繰り越されます。
カスタムドメインを追加したい場合の費用は?
追加のカスタムドメインは、月払いで$15/月、年払いで$13/月です。新しいカスタムドメインを接続する際に追加料金の確認が表示される仕組みで、事前にドメイン枠を購入しておく必要はありません。
返金ポリシーはどうなっていますか?
初回支払いから、月払いプランは14日以内、年払いプランは30日以内であれば全額返金に対応しています。support@softr.io宛にメールすれば対応してもらえます。
非営利団体・教育機関向けの割引はありますか?
はい、50%の非営利・教育機関向け割引が用意されています。専用フォームから申請できます。
支払い方法は何に対応していますか?
Basic・Pro・Businessプランはクレジットカード払いに対応しています。Enterpriseプランでは、請求書払い(発注書・銀行振込・ACH)にも対応しています。
まとめ
Softrの料金体系は、Builder(制作側)は原則無料、App User(利用側)が課金対象という設計が基本です。個人利用や検証段階ならFree、実務で使うならブランディング完全削除と高度な権限管理が解放されるProプランが現実的な入口になります。複数部門にまたがる大規模運用ならBusiness、SSOや監査ログのようなセキュリティ要件があるならEnterpriseへ、という流れで検討するとよいでしょう。App UserとBuilderそれぞれの人数上限・追加費用、AIクレジットの繰り越しルールは、契約前に必ず確認しておくことをおすすめします。





