こんにちは、Zernioのパートナーのhodaです。
「SocialDogの代わりになるツールはないか」と探している方の多くは、料金が上がってきたことや、もっと自分のワークフローに合わせて使いたいという理由で検討されているのではないでしょうか。
先に結論をお伝えすると、SocialDogとZernioは正直なところ、完全に同じ土俵で比較できるツールではありません。 SocialDogはX(旧Twitter)運用に特化した「ダッシュボード型」のSNS管理ツールで、Zernioは開発者・AIエージェント向けの「API型」のSNS投稿基盤です。ターゲットもやや異なります。
ただし、「複数SNSへの投稿・予約・分析を、より柔軟に、しかも無料枠を使いながら行いたい」というニーズで見れば、ZernioはSocialDogの十分な代替候補になります。今回はこの前提を踏まえた上で、両者を公平に比較していきます。
SocialDogとは

SocialDogは、日本国内で100万アカウント以上に導入されているSNS管理ツールです。X(旧Twitter)運用を軸に、複数SNSアカウントの一元管理、予約投稿、フォロワー分析、キーワードモニタリング、キャンペーン(応募・抽選・当選者へのDM送信)の自動化までを、ノーコードのダッシュボード上で完結できます。ITreviewの「SNS管理」カテゴリで15期連続「LEADER」を受賞するなど、国内での実績・信頼性は申し分ありません。
料金プランは次の通りです。
| プラン | 月額 | 主な内容 |
|---|---|---|
| Free | ¥0 | SNSアカウント2個(Xは1個のみ)、予約投稿10件、分析は最大2週間分 |
| Personal | ¥1,480〜 | 予約投稿30件、分析は最大1年間 |
| Professional | ¥4,980〜 | 予約投稿無制限、キーワードモニター、CSVダウンロード |
| Business | ¥19,800〜 | 詳細分析、PowerPointレポート自動作成、キャンペーン機能、5名までのチーム運用 |
| Enterprise | 要問合せ | 大規模運用向けのカスタムプラン |
Freeプランはあるものの、Xアカウントは1個までかつ予約投稿10件までとかなり限定的なため、実運用にはPersonal以上の有料プランがほぼ前提になるツールだと言えます。
Zernioとは
Zernioは、開発者・AIエージェント向けに設計されたSNS・メッセージング統合APIです。Instagram、TikTok、X、LinkedIn、Facebook、YouTube、Threads、Bluesky、Pinterestなど15以上のプラットフォームに対して、単一のAPIから投稿・分析・DM対応・広告運用までを行えます。詳しい仕組みや機能は別記事「Zernioの特徴と仕組みを解説」でまとめているので、ここでは料金と機能面を中心に比較していきます。

SocialDogとZernioの決定的な違い:「すぐ使える」 vs 「自分に合わせて作れる」
両者を比較するうえで、最も本質的な違いはここです。
SocialDogは「すぐ使える」:アカウントを作成し、SNSを連携すれば、その日から予約投稿・分析・フォロワー管理が始められます。画面もすべて日本語で、非エンジニアでも迷わず操作できるよう設計されています。
Zernioは「自分に合わせて作れる」:Zernio自体にもドラッグ&ドロップのコンテンツカレンダーを備えたノーコードダッシュボードがあり、コードを書かなくても複数SNSへの予約投稿は可能です。ただし本領を発揮するのはAPIやMCPサーバーを使って、自社のツールやAIエージェントに投稿・分析機能を組み込む場面です。「決まった機能を使う」のではなく、「必要な機能だけを、自分の使いたい形で組み立てる」という発想のツールです。
料金の違い:SocialDogは実質有料前提、Zernioは無料枠がしっかり使える
ここがZernioを代替候補として推せる、最もわかりやすいポイントです。
| SocialDog | Zernio | |
|---|---|---|
| 無料枠 | Xアカウント1個・予約投稿10件・分析2週間分まで | 最初の2アカウントまで無期限で無料 |
| 実用的な有料ラインの目安 | Personal ¥1,480/月〜 | 3〜10アカウントで$6/アカウント/月〜 |
| 課金の単位 | ユーザー(プラン)単位 | アカウント単位 |
| Xの追加費用 | プラン料金に含まれる | X APIの利用料が実費に応じて別途上乗せ |
SocialDogの無料プランは、Xアカウント1個・予約投稿10件までとかなり厳しい制限があり、実質的には有料プランへの移行が前提になっています。一方Zernioは、最初の2アカウントであれば期限なく無料で使い続けられます。個人で1〜2アカウントを運用する程度であれば、Zernioなら課金なしで完結できる可能性がある、というのは正直に評価すべき強みです。
ただし注意点もあります。Zernioの課金はアカウント数に応じて増えていく仕組みのため、SocialDogのようにチームで1つのプランに複数人がぶら下がる使い方とは前提が異なります。また、X(旧Twitter)はAPI呼び出し課金がそのまま転嫁される仕様のため、Xへの投稿頻度が非常に高い場合はその分のコストも見ておく必要があります。
対応SNS・機能範囲の違い
| SocialDog | Zernio | |
|---|---|---|
| 対応プラットフォーム数 | X中心(公式サイトではInstagram・Threads・Facebook・YouTube・TikTok・LINEにも対応と記載) | 15以上(Instagram、TikTok、X、LinkedIn、Facebook、YouTube、Threads、Bluesky、Pinterestなど) |
| メッセージング対応 | X上のDM運用が中心 | WhatsApp・Telegram・Instagram DM・Facebook Messengerなどを統合インボックスで一括対応 |
| 広告運用 | 非対応 | Meta広告に対応、TikTok・LinkedIn広告はベータ対応 |
| キーワードモニター・競合分析 | UI上で完結(キーワードモニター、競合サマリーなど) | コメント・DMのデータはAPIで取得できるが、モニタリング画面自体は自分で構築する前提 |
| キャンペーン(抽選・当選者DM) | UI上で完結 | 同等のUI機能はなく、Comments API・Messaging APIを使って自作する形 |
| ライティングアシストAI | 搭載(文章チェック・投稿文生成) | 非搭載(投稿文の作成・編集機能は含まれない) |
| AIエージェント連携 | 非対応 | MCPサーバー対応。Claude・Cursorなどから自然言語で投稿・分析・DM対応が可能 |
こうして並べると、SocialDogは「SNS運用担当者が日々使う画面」としての完成度が高く、キーワードモニターやキャンペーン管理、ライティングアシストAIといった、そのまま使える運用機能が充実しています。一方Zernioは、投稿・分析・メッセージングの「土台」を幅広いプラットフォームにわたって提供する代わりに、SocialDogのような作り込まれた運用UI(キャンペーン抽選画面など)は基本的に用意されていません。
ZernioならGoogleスプレッドシートだけで投稿システムを自作できる
Zernioの「自分に合わせて作れる」という強みは、実は非エンジニアでもかなり具体的に体感できます。
Zernioは正式にはAPIサービスですが、Google Apps Script(GAS)と組み合わせれば、使い慣れたGoogleスプレッドシートを管理画面代わりにした、簡易的な投稿システムをかなり手軽に自作できてしまいます。 実際に僕も検証として、スプレッドシートの1行に投稿文・リンクURL・画像URL・投稿先・投稿日時を入力するだけで、Zernio経由でThreadsとBlueskyへ自動投稿されるGASスクリプトを組んでみました。
やっていることは決して複雑ではなく、次のような流れです。
- Zernioに接続済みのアカウント一覧をAPI経由で取得し、シート上に一覧表示
- スプレッドシートの行を「投稿待ち」にすると、内容をZernioのAPIへ送信
- 投稿日時が未来なら予約投稿、それ以外は即時投稿として処理
- 成功したらZernio側の投稿IDを、失敗したらエラー内容をシートに書き戻す
- トリガーを設定しておけば、5分おきに「投稿待ち」の行を自動で処理
コードはこんな感じ↓
/**
* Googleスプレッドシート × GAS × Zernio API
*
* 対応SNS:
* - Threads
* - Bluesky
*
* 主な機能:
* - Zernio接続アカウントの自動取得
* - 即時投稿
* - 予約投稿
* - 画像URL投稿
* - 実行結果とエラーの書き戻し
*/
const CONFIG = {
API_BASE_URL: 'https://zernio.com/api/v1',
POST_SHEET_NAME: '投稿管理',
SETTINGS_SHEET_NAME: '設定',
TIMEZONE: 'Asia/Tokyo',
STATUS: {
DRAFT: '下書き',
WAITING: '投稿待ち',
SCHEDULED: '予約済み',
POSTED: '投稿済み',
ERROR: 'エラー',
STOPPED: '停止'
},
TARGETS: {
ALL: 'すべて',
THREADS: 'Threads',
BLUESKY: 'Bluesky'
},
PLATFORM_NAMES: {
threads: 'Threads',
bluesky: 'Bluesky'
},
PROPERTY_KEYS: {
API_KEY: 'ZERNIO_API_KEY'
}
};
/**
* スプレッドシートを開いたときに
* 独自メニューを追加します。
*/
function onOpen() {
SpreadsheetApp.getUi()
.createMenu('SNS自動投稿')
.addItem('初期設定を実行', 'setupSheets')
.addSeparator()
.addItem('Zernio APIキーを設定', 'saveZernioApiKey')
.addItem('接続アカウントを取得', 'syncZernioAccounts')
.addSeparator()
.addItem('選択した行を投稿', 'postSelectedRow')
.addItem('投稿待ちを一括処理', 'processPendingPosts')
.addSeparator()
.addItem('5分ごとの自動実行を設定', 'createFiveMinuteTrigger')
.addItem('自動実行を解除', 'deleteProcessingTriggers')
.addToUi();
}
/**
* 必要なシートと見出しを作成します。
*/
function setupSheets() {
const spreadsheet = SpreadsheetApp.getActiveSpreadsheet();
setupPostSheet_(spreadsheet);
setupSettingsSheet_(spreadsheet);
SpreadsheetApp.getUi().alert(
'初期設定が完了しました。\n\n' +
'次に「SNS自動投稿」メニューから、\n' +
'1. Zernio APIキーを設定\n' +
'2. 接続アカウントを取得\n' +
'の順番で進めてください。'
);
}
/**
* 投稿管理シートを作成・設定します。
*/
function setupPostSheet_(spreadsheet) {
let sheet = spreadsheet.getSheetByName(CONFIG.POST_SHEET_NAME);
....

これをすべて無料のGoogleスプレッドシートとGASだけで実現できる、というのがポイントです。専用のSaaSツールを契約せずとも、月額課金なしで自分専用の投稿管理画面を作れてしまう、というのはZernioならではの強みだと感じます。SocialDogのような月額固定費が発生しない分、個人やスモールチームであれば長期的なコスト削減にもつながります。
こうした仕組みの作り方については、GoogleスプレッドシートxGASxZernioで自動投稿システムを構築する解説動画を、今後YouTubeで公開予定です。
SocialDogが向いている人
- 国内SNS運用ツールとして日本語サポートを重視したい人
- X運用担当者として、すぐにダッシュボードから予約投稿・分析を始めたい人
- キーワードモニターやキャンペーン(抽選・当選者DM)機能をそのまま使いたい人
- 社内で複数人がひとつの画面を見ながらチーム運用したい人
Zernioが向いている人(SocialDogの代わりのツールとして検討する価値がある人)
- 個人で1〜2アカウントを運用しており、まずは無料で始めたい人
- X・Instagram・LinkedInなど複数プラットフォームを横断して、まとめて投稿・分析したい人
- 自社のSaaSやAIエージェント(Claude、Cursorなど)にSNS投稿・分析機能を組み込みたい人
- WhatsAppやTelegramなど、メッセージングまで含めて一つのAPIで扱いたい開発者・代理店
逆に、日本語UIでのサポートや、キーワードモニター・キャンペーン抽選のようなでき合いの運用画面をそのまま使いたい方には、SocialDogのほうが引き続き向いていると言えます。
まとめ
SocialDogとZernioは、そもそもの設計思想が異なるツールです。ただし「複数SNSへの投稿・予約・分析を、より柔軟に、しかも無料枠を使いながら行いたい」という軸で見れば、Zernioは十分にSocialDogの代替候補になります。特にSocialDogのFreeプランがXアカウント1個・予約投稿10件までとかなり限定的である点を踏まえると、まず2アカウントまで無期限で無料のZernioを試してみる価値は十分にあると感じます。
最初の2アカウントは無期限で無料。SocialDogのFreeプランより実用的に使い続けやすい
X・Instagram・LinkedInなど15以上のプラットフォームに単一のAPIで対応
WhatsApp・Telegramなどメッセージングまで一つのAPIでカバー
MCPサーバーによりClaudeやCursorなどのAIエージェントから自然言語で投稿・分析を任せられる
キーワードモニターやキャンペーン抽選のような、でき合いの運用UIはSocialDogほど揃っていない
ライティングアシストAIのような投稿文生成機能は搭載されていない
Xへの投稿はAPI利用料が実費として上乗せされる
アカウント数に応じた課金のため、チームで1プランを共有する使い方には向かない


