こんにちは、Hodaです。
ElevenLabsは音声合成(TTS)やVoice Cloningで知られるAI音声プラットフォームですが、2025年に MCP(Model Context Protocol) 対応が加わったことで、ClaudeやCursorといったAIアシスタントから直接ElevenLabsの音声機能を呼び出せるようになりました。
ただし「ElevenLabsのMCP」と一口に言っても、実は方向性の異なる2つの機能を指している点に注意が必要です。この記事では、それぞれの機能と設定方法を整理して解説します。
ElevenLabsが提供する2種類のMCP機能

まず整理しておきたいのが、ElevenLabsが提供しているMCP関連の機能は方向が逆の2つある、という点です。
■パターン1:ElevenLabs MCPサーバー
- ElevenLabs MCPサーバー:ClaudeやCursorなどのAIアシスタント側からElevenLabsの音声機能(TTS、Voice Cloning、文字起こしなど)を呼び出せる
- 外部MCPサーバー連携:ElevenLabsのConversational AIエージェント側から、Zapierなど外部のMCPサーバーのツールを呼び出せる
■パターン2:外部MCPサーバー連携
- 両者は別物であり、混同すると設定でつまずきやすい
- 外部MCPサーバー連携はZero Retention ModeやHIPAA準拠のワークスペースでは利用不可
1. ElevenLabs MCPサーバー:Claude/CursorからElevenLabsを操作する
こちらはElevenLabスが公式に提供するオープンソースのMCPサーバーで、GitHub上で公開されています。ClaudeデスクトップやCursorといったMCP対応クライアントに接続することで、テキストプロンプトだけでElevenLabsの音声機能を操作できます。
できること
- テキストからの音声生成(Text to Speech)
- 音声・動画の文字起こし(Speech to Text)
- Voice Designerによるカスタム音声の作成
- Conversational AIによる音声エージェントの構築(発信通話含む)
セットアップの流れ
ElevenLabsアカウントを作成
無料プランでもAPIキーは取得できます。ElevenLabsで無料アカウントを作成
APIキーを発行
アカウント設定からAPIキーを生成します。
リポジトリをクローン
GitHub上の公式リポジトリをローカルに取得します。
git clone https://github.com/elevenlabs/elevenlabs-mcp.git cd elevenlabs-mcp依存関係をインストール
uvまたはpipを使用します。uv syncAPIキーを環境変数に設定
export ELEVENLABS_API_KEY="your-api-key-here"Claudeデスクトップと接続する場合
claude_desktop_config.jsonに以下を追記します。{ "mcpServers": { "ElevenLabs": { "command": "uvx", "args": ["elevenlabs-mcp"], "env": { "ELEVENLABS_API_KEY": "your-api-key-here" } } } }
設定後、Claudeデスクトップを再起動すれば準備完了です。「この文章を音声化して」「この会議の録音を文字起こしして」といった自然言語の指示で、ElevenLabsの機能を呼び出せるようになります。
2. 外部MCPサーバー連携:ElevenLabsエージェントに外部ツールを持たせる
もう一つは、ElevenLabsのConversational AI(音声エージェント)側に、Zapierなど外部のMCPサーバーを接続する機能です。これにより、音声エージェントが外部サービスのデータ取得やタスク実行を行えるようになります。
この機能はデフォルトでは無効になっており、ワークスペースの誰か一人が明示的に有効化する必要があります。ダッシュボードから初めてMCPサーバーを追加しようとした際に、利用規約への同意を求められる形で有効化されます。
主な設定項目
外部MCPサーバーを追加する際は、以下を入力します。
- サーバー名・説明・サーバーURLを登録するだけで接続できる
- SSE(Server-Sent Events)とHTTPストリーミング both transportに対応
- ツールごとに「自動承認」「承認必須」「無効化」を細かく設定可能
- Zero Retention ModeやHIPAA準拠のワークスペースでは利用できない
- 接続する外部MCPサーバーのセキュリティやコンプライアンスは利用者側の責任となる
ツール承認モードについて
外部ツールをどこまで自動的に使わせるかは、3段階から選べます。
- Always Ask(推奨):ツール使用のたびに承認を求める、最も安全な設定
- Fine-Grained Tool Approval:ツールごとに自動承認/承認必須/無効化を個別設定
- No Approval:承認なしで全ツールを自動実行
読み取り専用の低リスクなツールは自動承認にし、データを変更するようなツールは承認必須にする、といった使い分けが推奨されています。






