こんにちは、Hodaです。
Fish Audioの音声モデルが、Vercel AI Gateway から呼べるようになりました。発表記念で、Gateway経由の利用が 2026年9月18日まで無料 です。
普段はFish Audio本体のAPIやブラウザUI、あるいはGoogleシート連携で使う人が多いと思いますが、Next.js/Vercel勢なら「LLMと同じ経路でTTSと文字起こしも叩ける」のが一番のメリットです。この記事では、何が得なのか・使えるモデル・最短の呼び方・期限後に課金されないための注意点をまとめます。
結論:誰にとって得か
| タイプ | Gateway経由のメリット |
|---|---|
| Next.js / Vercelでアプリを作っている人 | AI SDKからTTS・STTを同じ書き方で呼べる。キーと課金をGateway側にまとめられる |
| Fish Audioをこれから試す人 | 9/18までTTS・STTとも無料。プロトタイプの検証コストがほぼゼロ |
| すでにFish Audio APIを使っている人 | 本体APIはそのまま。Gatewayは「Vercel側の統合口」が増えたイメージ |
ブラウザだけでナレーションを量産したい人は、従来どおり fish.audio のUIか、GASテンプレートの方が向いています。
何が無料で、いつまでか
Vercel公式の発表(2026年8月19日)によると、Fish Audioの全モデルがAI Gateway上で 9月18日まで無料 です。
| 機能 | 通常料金(Gateway表記) | 〜2026年9月18日 |
|---|---|---|
| テキスト読み上げ(TTS) | $15 / 100万文字 | 無料 |
| 音声認識(STT) | $0.36 / 時間 | 無料 |
出典: Fish Audio models now available on Vercel AI Gateway for free
通常のFish Audio API料金と同水準の単価が、キャンペーン中はGateway経由でゼロになります。試すならこの期間が一番コストが低いです。
使えるモデル(4系統)
| モデルID | 用途 | 特徴 |
|---|---|---|
fish-audio/s2.1-pro |
TTS | 最新寄り。低遅延ストリーミング、参照音声からのクローン向き |
fish-audio/s2-pro |
TTS | 約80言語。テキスト内のインライン指示でフレーズ単位の話し方を変えられる |
fish-audio/s1 |
TTS | 感情・トーン・効果音のマーカー付きテキストに対応 |
fish-audio/transcribe-1 |
STT | 文字起こし+区間タイムスタンプ(単語単位まで) |
感情タグや日本語の詳細は本編と感情タグガイドへ。
Vercel AI Gateway経由のメリット
1. LLMと同じ「口」で音声まで扱える
Vercel AI SDKでは、テキスト生成と同じエコシステムから generateSpeech(読み上げ)と transcribe(文字起こし)を呼べます。チャットボットに音声返答を足す、議事録を文字起こしする、といった処理を 別SDK・別課金に散らさずに 書けます。
2. APIキーと請求の一本化
Fish Audio用のキーをアプリに直書きする代わりに、Gateway経由ならVercel側の認証・利用量に寄せられます。複数プロバイダをまたぐプロジェクトほど、この整理が効きます。
3. コードなしでも試せる
モデル一覧からFish Audioを選び、ブラウザのPlaygroundでテキストや音声を投げて結果を確認できます。実装前の「声の質だけ聞きたい」用途に便利です。
4. 無料期間中の検証コストがほぼゼロ
TTS通常$15/百万文字相当が無料なので、デモや社内プロトタイプを回しやすいです。本番SLAが必要なサービスは、期間後に有料モデルへ切り替える前提で設計するのが安全です。
最短の使い方(公式サンプルベース)
npm install ai@latest @ai-sdk/gateway@latest
テキスト読み上げ(TTS)
import { experimental_generateSpeech as generateSpeech } from 'ai';
import { writeFile } from 'node:fs/promises';
const result = await generateSpeech({
model: 'fish-audio/s2.1-pro',
text: 'こんにちは。今日はどうですか?',
});
await writeFile('speech.mp3', result.audio.uint8Array);
ボイスを指定する場合は、Fish AudioのDiscoveryで好きな声を開き、メニューから Model Id をコピーして voice に渡します。
音声認識(STT)
import { experimental_transcribe as transcribe } from 'ai';
import { readFile } from 'node:fs/promises';
const result = await transcribe({
model: 'fish-audio/transcribe-1',
audio: await readFile('audio.mp3'),
});
console.log(result.text);
console.log(result.segments);
segments にはテキストと開始・終了秒が含まれ、単語単位まで取れます。
詳細は Vercel changelog を参照。
【重要】9/18以降に課金されないようにする
| モデル名の付け方 | 無料期間中 | 9月18日以降 |
|---|---|---|
標準名(例: fish-audio/s2.1-pro) |
無料 | 自動で課金開始 |
-free 付き(例: fish-audio/s2.1-pro-free) |
無料 | 配信停止(課金されない) |
- 本番で使い続けたい → 標準名+期限後の料金を予算に入れる
- 検証だけ・誤課金を避けたい → 最初から
-freeを付ける
Fish Audio本体APIとの使い分け
| やりたいこと | おすすめ |
|---|---|
| Googleシートから大量にMP3化 | GASテンプレート記事 |
| ブラウザで声を試す・クローン | fish.audio 本体 |
| Next.jsアプリにTTS/STTを組み込む | Vercel AI Gateway(この記事) |
| 料金・商用条件を確認 | 料金プラン解説 |
GatewayはFish Audioの代替ではなく、Vercelエコシステムからの入口が増えたイメージです。
よくある質問
Q. Fish Audioのアカウントは別途必要?
A. Gateway経由ならVercel AI Gateway側のセットアップが起点です。ボイスの参照IDを使う場合は、Fish Audio側で声を探す流れになります。
Q. 日本語は使える?
A. はい。Fish Audio自体が日本語に強く、Gateway経由でも同じモデル系統です。詳細は本編レビューへ。
Q. 9/18を過ぎたらどうなる?
A. 標準名は課金、-free は停止。継続するなら標準名+通常料金、または本体API/有料プランへ。
Q. 商用利用は?
A. キャンペーン条件とは別に、Fish Audio本体のプラン・商用規約が効きます。料金記事と公式規約を確認してください。
まとめ
- Fish AudioのTTS/STTが Vercel AI Gateway から利用可能
- 2026年9月18日まで無料(TTS通常$15/百万文字相当などがゼロ)
- Next.js/AI SDK勢は、LLMと同じ経路で音声まで扱えるのが最大のメリット
- 期限後の誤課金を避けたいならモデル名に
-freeを付ける - シート一括はGAS、アプリ組み込みはGateway、と役割分担がはっきりしている
試すなら期限前がお得です。まずはPlaygroundか短いTTSスクリプトから、声の品質とレイテンシを確認してみてください。






