こんにちは、Hodaです。
Kajabiで講座やサービスを販売していると、「商品はできたけれど、もっと多くの人に知ってもらいたい」と感じることがあります。一方で、メルマガを継続して配信している方なら、「読者との関係を、自分の商品販売以外にも活かせないだろうか」と考えることもあると思います。
この両方をつなぐ新機能が、**Amplify(アンプリファイ)**です。
簡単にいうと、Kajabiを利用する他の専門家のメールに広告を掲載したり、自分のメールに広告を掲載して収益を得たりできる仕組みです。
この記事では、公式ヘルプ「Set up Amplify」を中心に、Amplifyの基本的な仕組みと設定方法を日本語で解説します。
※Amplifyは2026年9月7日時点でベータ版です。機能や提供条件は変更される可能性があります。また、日本に事業拠点がある方は、Publisherの報酬受け取りに制限があるため、後述の利用条件をご確認ください。公式設定ガイド
Amplifyとは?Kajabiユーザー同士をつなぐメール広告の仕組み
Amplifyは、Kajabi内で専門家同士が広告掲載のパートナーを探せる機能です。
例えば、ヨガ講座を販売している人が、健康的な生活について発信する専門家のメルマガに、自分の無料体験レッスンを紹介してもらう。反対に、自分が配信しているメルマガで、読者に合う他の専門家のサービスを紹介し、掲載料を受け取る。こうした使い方が考えられます。
掲載相手探し、広告内容の相談、支払い、配信後の実績確認までをAmplify内で進められるのが特徴です。公式概要
Kajabiの紹介ページでは、「60,000人の専門家」「そのオーディエンスに含まれる551,000,000件のコンタクト」というネットワーク規模が紹介されています。ただし、これはAmplifyに登録すれば5億5,100万件すべてに広告を配信できる、という意味ではありません。実際の掲載先や配信規模は、参加しているPublisherと個別に合意した条件によって決まります。Amplify紹介ページ
また、他の専門家の顧客や読者にアプローチできる仕組みですが、広告の配信先全員が有料購入者であると解釈するのは避けた方がよいでしょう。設定ガイドでは、Publisherのメール購読者に向けた配信として説明されています。
AdvertiserとPublisherの違い
Amplifyには、広告を出す側と、広告を掲載する側の2つの役割があります。
| 項目 | Advertiser(広告主) | Publisher(広告掲載者) |
|---|---|---|
| 主な目的 | 新しい見込み客を集める | メール配信から広告収入を得る |
| 行うこと | 他の専門家のメールに広告を出す | 自分のメールに他の専門家の広告を掲載する |
| 費用・収益 | 合意した配信料金を支払う | 掲載料金の80%を受け取る。通常の決済処理手数料を差し引く前の割合 |
| 用意するもの | プロフィール、広告文、リンク先など | プロフィール、メール読者、配信料金、報酬受取用のStripe接続など |
利用条件を満たせば、同じアカウントで両方のプロフィールを作成できます。自分の商品を宣伝しながら、普段配信しているメルマガを収益化する使い方も可能です。公式設定ガイド
Advertiserは、他の専門家の読者に自分の商品を紹介できる
Advertiserは、自分の商品やサービスに合うPublisherを探し、そのメール内に広告を掲載してもらいます。
広告のリンク先は、有料商品の販売ページだけでなく、無料セミナーや無料コンテンツの登録ページなども考えられます。まず見込み客として登録してもらい、その後のメール配信で関係を深めていく使い方です。
宣伝できるものは、Kajabi内で管理している商品に限りません。公式ガイドでは、外部のアプリ、ツール、サービス、イベントなどへのリンクも利用できると説明されています。ただし、Advertiserとして参加するには有効なKajabiアカウントが必要です。
Publisherは、自分のメルマガに広告を掲載して収益化できる
Publisherは、Kajabiの**Email Broadcast(一斉配信メール)**に「Amplify Ad」を追加し、広告掲載料を受け取ります。
料金はPublisher自身が設定し、依頼内容を確認してから受け付けるかどうかを判断できます。自分の読者に合う内容を選んで掲載できるため、プロフィールでは「どんな読者がいるのか」を具体的に伝えることが大切です。
日本から使える?最初に確認したい利用条件
Publisherの報酬受け取り対象国に、日本は含まれていない
日本のユーザーにとって、最初に確認しておきたいのがこの点です。
公式の「Set up Amplify」では、Publisherの利用条件として、次の項目が案内されています。
- 有効なKajabiアカウントと、接続するKajabiサイトがあること
- 接続するサイトに100人以上のメール購読者がいること
- AmplifyのStripe経由の報酬受け取りに対応する国に事業拠点があること
報酬受け取りの対応国・地域として挙げられているのは、米国、英国、カナダ、EU加盟国、アイスランド、リヒテンシュタイン、スイス、ノルウェーです。
日本はこの一覧に含まれておらず、日本に事業拠点があるPublisherは、現時点では報酬受け取りのためのStripe接続ができないという案内です。 これはAmplifyの報酬受け取りに関する制限です。Publisherの利用条件
また、Stripeを接続するまでは、広告掲載の依頼を受諾・承認できません。プロフィールを作成できても、そのまま広告収益を受け取れるとは限らない点に注意してください。
※提供された「Amplify overview」には最低購読者数が1,000人という記載もあります。本記事では、設定手順と利用条件を詳しく説明している「Set up Amplify」の100人を採用しています。利用時は管理画面の案内も確認してください。
Advertiserには、報酬受取用のStripe接続は不要
Advertiserに必要なのは、有効なKajabiアカウントと、広告の見出し・本文・リンク先などです。1回の配信に対する予算上限は任意で設定できます。
Publisherとは異なり、Advertiser自身がStripeアカウントを接続する必要はありません。広告掲載が承認されると請求書が届き、Stripe Checkoutで支払います。
公式設定ガイドには、Advertiserに対してPublisherと同じ対象国制限は記載されていません。ただし、日本向けの広告掲載先が十分に存在するかどうかは別の話です。日本語の商品を宣伝したい場合は、相手の読者が日本語を理解できるか、日本向けの商品に関心があるかを確認する必要があります。
AdvertiserとしてAmplifyを設定する方法
広告を出して集客したい場合は、Advertiserのプロフィールから作成します。以下は公式の設定手順に沿った流れです。Advertiserの設定方法
1. Amplifyを開き、Advertiserを選択する
Kajabiのダッシュボードで「Amplify」を開き、役割の選択画面から「Advertiser」を選びます。
すでにプロフィールがある場合は、Amplify画面右上のプロフィール名から「+ Add a profile」を選択してください。
なお、公式概要では、AmplifyへのアクセスはアカウントのOwnerとsub-ownerに限られ、初回登録はOwnerが行うと案内されています。
2. プロフィールを入力する
Publisherが広告掲載を受け付けるかどうか判断できるように、事業や商品の情報を入力します。
| 設定項目 | 入力する内容 |
|---|---|
| Business Name | 宣伝するブランド名・商品名など |
| Owner Name | 運営者の名前 |
| Bio | 自分の活動内容、商品が解決する課題、対象となる人 |
| Niche | ビジネスや商品のカテゴリー |
Kajabiサイトから情報を取り込むことも、手動で入力することもできます。
Bioでは、「オンライン講座を販売しています」だけで終わらせず、「忙しい会社員が、自宅で短時間の運動を習慣化できる動画講座」のように、誰に何を提供しているのかを具体的に書くと、掲載相手が判断しやすくなります。
3. 広告キャンペーンを作成する
続いて、実際にメールへ掲載する広告を作成します。
| 設定項目 | 内容 |
|---|---|
| Headline | 広告の見出し |
| Body | 商品やサービスを説明する本文。2〜3文が目安 |
| Call to action | ボタンの文言 |
| Destination URL | クリック後に移動するページのURL |
| Max budget per send | 1回の配信に支払う予算上限。任意設定 |
例えば、無料のヨガ体験レッスンなら、次のような構成が考えられます。
見出し: 忙しい毎日に、10分のヨガ習慣を。
本文: 運動が久しぶりの方にも取り組みやすい、自宅向けのヨガレッスンです。まずは無料の体験動画で、レッスンの雰囲気をご確認ください。
ボタン: 無料体験に登録する
これは広告文の例です。実際には商品の内容に合わせ、見出しで伝えた内容とリンク先の案内が一致するように作成します。
予算上限は、条件に合うPublisherをおすすめするために使われます。設定額を超えるPublisherへの依頼を禁止する機能ではないため、実際に支払う金額は依頼ごとに確認してください。
4. 内容を確認してプロフィールを作成する
プロフィールと広告のプレビューを確認し、「Create Profile & Continue to Dashboard」をクリックします。
作成後も「Settings」からプロフィールや広告内容を編集できます。
PublisherとしてAmplifyを設定する方法
ここからは、報酬受け取りの対象国など、Publisherの利用条件を満たしている方向けの手順です。Publisherの設定方法
1. Publisherを選び、Kajabiサイトを接続する
ダッシュボードからAmplifyを開き、「Publisher」を選択します。
複数のKajabiサイトを運営している場合は、広告を配信したい読者がいるサイトを選びます。Amplifyは、そのサイトのブランド情報やメール配信履歴などを利用して、プロフィールや推奨料金を補助します。
2. 読者の特徴が伝わるプロフィールを作る
Business Name、Owner Name、Bio、Nicheを設定します。
Publisherの場合は、自分の経歴だけでなく、どのような読者に広告を届けられるのかを伝えることが重要です。
例えば、「健康に関心がある人」よりも、「仕事と子育てを両立しながら、自宅で無理なく運動を続けたい30〜40代」の方が、Advertiserは自分の商品との相性を判断しやすくなります。
3. 配信人数と掲載料金を設定する
主に設定するのは、広告を届ける人数と、1回の配信に対する料金です。配信人数は実際の購読者数を超えて設定できません。
Amplifyは、過去180日間のEmail Broadcastのうち、100人以上に配信した実績をもとに、購読者数、最大配信人数、配信人数の中央値、配信回数などを表示します。
また、選択した配信規模、その規模でのクリック率、業界標準のコンバージョン率、広告主の目標リターンをもとに、**Recommended fee(推奨料金)**を提示します。
ただし、料金はPublisher自身で決められます。推奨料金どおりに設定する必要はありません。画面上に表示される年間収益の予測も、料金と想定配信回数に基づく試算であり、収益の保証ではありません。
4. プロフィールを作成し、Stripeを接続する
プレビューを確認してプロフィールを作成したら、「Settings > Account」の「Stripe Account」からStripe Connectの手続きを進めます。
Stripeの接続が完了するまでは、掲載依頼を受諾・承認できません。 プロフィール作成と報酬受け取りの設定は、分けて確認しておきましょう。
費用と報酬の仕組み
公式概要によると、Amplifyのプロフィール作成料や月額利用料はありません。ただし、有効なKajabiアカウントが必要であり、Kajabi本体の利用料金とは別の話です。
Advertiserは、Publisherと合意した広告配信料金を支払います。Publisherには、Amplifyの20%の手数料を差し引いた80%が配分されます。この80%は通常の決済処理手数料を差し引く前の割合です。料金・手数料の公式説明
例えば、掲載料金を100ドルとした場合、Amplifyの取り分は20ドル、Publisher側は80ドルです。実際の受取額は、そこから通常の決済処理手数料などの影響を受けます。
報酬支払いには、合意した配信人数の99%以上への配信が必要
Publisherへの報酬は、合意した配信人数の99%以上に配信できていることを条件に、広告配信の14日後にStripe経由で支払われると案内されています。これは開封率やクリック率が99%必要という意味ではありません。
依頼成立から配信までの間に購読解除が発生することもあるため、公式では、設定する配信人数を実際の購読者数より少なくとも5%低くすることを勧めています。
例えば購読者が1,000人なら、設定人数を950人以下にして余裕を持たせる、という考え方です。報酬支払いの条件
プロフィールが自動で用意されている場合もある
サイトに必要な情報がそろっている場合、Amplifyがプロフィールをあらかじめ作成していることがあります。
その場合は、「Create Profile」の代わりに「Activate My Profile」が表示されます。Kajabi内のブランド情報、自己紹介、Offer、公開済みランディングページ、メール配信履歴などから入力された内容を確認し、必要に応じて修正します。
自動作成の判定条件は役割によって異なり、Publisherは100人以上の購読者と過去180日以内のEmail Broadcast配信実績、AdvertiserはAmplifyが読み取れる公開済みランディングページがあることなどが挙げられています。すべてのサイトに自動作成されるわけではありません。
有効化する前に、役割と接続先サイトを確認してください。プロフィールの説明文などは後から編集できますが、選択した役割と接続先サイトは固定されます。自動作成プロフィールの有効化
相性のよい広告パートナーを探すには
Amplifyは、同じカテゴリー、関連するカテゴリー、似た読者層といった観点から、候補となるパートナーをおすすめします。読者数や料金、予算などで絞り込むこともできます。
マッチングの精度を高めるために、「Settings > Audience」では次の情報を設定できます。
| 項目 | 設定する内容 |
|---|---|
| My audience type | 自分の読者の年齢層、関心、目標など |
| Preferred partner’s audience type | 希望するパートナーの読者像 |
| Audience types I don’t want | 対象から外したい読者層 |
Publisher向けの関連カテゴリー・類似読者のおすすめでは、自分の商品と補完関係にあり、直接競合しないAdvertiserを提示する仕組みと説明されています。パートナーのおすすめ機能
例えば、動画編集の講座と、動画を使ったマーケティングの講座なら、扱うテーマが異なっていても読者の関心が重なる可能性があります。読者数の大きさに加えて、「その人たちが自分の商品を必要としているか」という視点で探すとよいと思います。
広告掲載はどのように進む?
プロフィール作成後は、次の流れで広告掲載を進めます。
- AdvertiserまたはPublisherから、相手に掲載依頼を送る
- 相手が内容を確認し、承諾・辞退、またはチャットで修正を相談する
- 内容が承認されたら、Advertiserが料金を支払う
- PublisherがEmail BroadcastにAmplify Adを追加して配信する
- 配信実績を確認し、条件を満たすとPublisherに報酬が支払われる
最初の依頼は、7日以内に返答がないと期限切れになります。
配信後は開封数やクリック数を確認でき、リンクにはUTMパラメーターが追加されるため、自分のアクセス解析でも流入を追跡できます。Advertiserは実際に配信されたメールのプレビューも確認できます。
広告を出す場合は、クリック数だけでなく、リンク先での登録数や購入数もあわせて確認すると、次の掲載先や広告文を判断しやすくなります。
Amplifyは、Kajabiでの集客とメール収益化を広げる機能
Amplifyの面白いところは、Kajabiで活動している専門家同士が、それぞれの読者との関係を活かして広告掲載のパートナーになれる点です。
Advertiserにとっては、自分の商品に関心を持ちそうな読者へアプローチする機会になります。Publisherにとっては、読者に合う商品を紹介することで、普段のメール配信に新しい収益源を加えられます。
ただし、日本のユーザーにとっては、Publisherの報酬受け取り対象国と、広告を掲載する相手の言語・読者層が実用性を左右します。日本語の講座なら日本語を理解する読者がいる相手、海外向けの商品ならその対象地域や言語に合う相手が見つかるかがポイントです。
自分の商品と相性のよいPublisherがいるかを確認し、費用と配信条件を把握したうえで活用を検討してみてください。





