X(Twitter)の投稿を手作業でこなしていると、投稿のタイミングを逃したり、スレッドの組み立てに時間を取られたりしがちです。Postiz はカレンダー上にツイートをドラッグ&ドロップするだけで予約投稿を組める予約ツールで、公式のX APIを通じて指定時刻に自動で公開してくれます。
ここではPostizのX連携でできること、連携設定の手順、そして投稿時に選べる各設定項目の仕様を、実際の設定画面レベルまで踏み込んで整理します。
Postiz のX連携でできること

Postiz とX(Twitter)を連携すると、次のような運用が可能になります。
- 一括予約:カレンダーに投稿を並べるだけで、1ヶ月分のツイートやスレッドをまとめて予約できる
- スレッド予約:最初のツイートに続けて複数の投稿を追加すると、それぞれが前の投稿への返信として自動投稿され、スレッド化される(画像は1投稿あたり最大4枚、または動画1本という制限はX API側の仕様に準拠)
- AIによる下書き生成:ブリーフを入力するとAIエージェントが単発ツイート・スレッド・複数パターンのキャプションを生成。画像や短尺動画の生成にも対応
- いいね数連動の自動リポスト:設定したいいね数を超えたツイートを自動でリポストしたり、目標いいね数に達したツイートへ自動でプロモ返信を送ったりする仕組みがある
- 分析:インプレッション、いいね、リツイート、リプライ、引用、ブックマークをX APIから取得し、アカウント単位で集計表示
- チーム運用:1日〜1ヶ月単位の投稿枠をテンプレート化し、チームメンバーを招待して下書きにコメントを残しながら承認フローを回せる
- API / MCPサーバー:
POST /public/v1/postsの公開REST APIで自前のスクリプトから予約投稿を送れるほか、MCPサーバー経由でClaudeやCursorのようなAIアシスタントにOAuth認証で投稿予約を任せることもできる
これらの機能は、X単体だけでなくThreadsやBluesky、LinkedIn、Instagramなど28以上のチャネルへの同時投稿にも対応しており、投稿文を各プラットフォームの文字数制限に合わせて調整してくれる点も実務上便利です。
X連携の設定手順(OAuth設定)
PostizとXの連携設定は、他の多くのSNS連携と比べてやや特殊です。XはoAuth2フローを用意していますが、これはTwitter v2 APIにしか対応しておらず、画像アップロードには旧Twitter v1 APIが必要になります。そのため実際にはoAuth1フロー(v2にも対応)を使う形になります。
Xデベロッパーポータルで新規アプリを作成する
Twitter Developer Portal にアクセスし、無料アカウントでサインアップして新規アプリを作成します。
アプリ設定を開く
作成したアプリの設定画面を開きます。
認証フローを設定する
- App Permission(アプリ権限)は Read and Write に設定
- Type of App(アプリの種類)は Native App を選択
- App Info の Callback URI / Redirect URL に、後述のリダイレクトURLを設定
- App Permission(アプリ権限)は Read and Write に設定
OAuth2 リダイレクトURIを設定する
環境に応じて以下のいずれかを設定します。
- 本番環境:
https://your-postiz-domain.com/integrations/social/x - ローカル開発:
http://localhost:4200/integrations/social/x - Docker環境:
http://localhost:5000/integrations/social/x - X側がlocalhostでもHTTPSを要求する場合:
https://redirectmeto.com/http://localhost:4200/integrations/social/x
- 本番環境:
APIキーを取得し.envに設定する
アプリ設定を保存後、「Keys and Tokens」タブを開き、Consumer Keysの「Regenerate」をクリックして
API KeyとAPI Key Secretを控えます。.envファイルに以下を追記します。X_API_KEY="" X_API_SECRET=""
セルフホスト向けの追加環境変数
Postizをセルフホストしている場合、以下の環境変数で挙動を調整できます。
| 環境変数 | 内容 |
|---|---|
X_URL |
X APIのベースURLを上書き(互換APIをセルフホストしている場合など) |
DISABLE_X_ANALYTICS |
true にすると、Xチャンネルページでの分析データ取得をスキップ。契約プランに分析機能が含まれず、失敗するAPI呼び出しでログが煩雑になる場合に有用 |
STRIP_LINKS_FROM_X_POSTS |
true にすると、投稿本文からURLを自動的に除去してから公開。リンクなしのほうがリーチが伸びるアカウント向けに、全体へ一律適用できる |
投稿時に選べる設定項目
Postizで投稿を作成する際は、以下の項目を投稿ごとに設定できます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
返信できる範囲(who_can_reply_post) |
全員 / フォロー中のアカウントのみ / メンションされたアカウントのみ / サブスクライバーのみ / 認証済みアカウントのみ、の5択 |
コミュニティ(community) |
https://x.com/i/communities/1493446837214187523 のような形式のURLを指定すると、そのXコミュニティに投稿できる。空欄なら通常のタイムラインに投稿 |
AI生成ラベル(made_with_ai) |
オンにすると「AI生成コンテンツ」であることがXの投稿に表示される。デフォルトはオフ |
タイアップ表記(paid_partnership) |
オンにすると「有料パートナーシップ」ラベルが付く。デフォルトはオフ |
通常の投稿(post)では上記の返信範囲設定が必須ですが、後述の記事(article)投稿では返信設定自体が存在しないため無視されます。
スレッド投稿の作り方
スレッドは、投稿データの中に複数の本文を配列として追加するだけで組み立てられます。1件目が親ツイート、2件目以降はそれぞれ直前の投稿への返信として順番に投稿され、結果としてスレッドが完成します。画像は各投稿につき最大4枚、または動画1本というX API側の制限にそのまま準拠しています。
記事(Article)投稿の仕様
投稿タイプを article に切り替えると、通常のツイートではなくX上の長文記事として公開されます。通常投稿との違いは次のとおりです。
- 本文はプレーンテキストではなく HTML として扱われ、使用できるタグは
ph1h2h3ulollistronguaに限られる - 文字数上限が通常投稿より大幅に拡張され、10万文字まで扱える
- 添付できるメディアは画像のみで、動画は添付不可
- 下書き(
draft)状態の記事には、スレッド形式の返信を付けられない article_title(タイトル)とarticle_status(draftまたはpublished)は記事投稿では必須項目で、どちらかが欠けるとエラーになる- カバー画像(
article_cover)は任意設定
長文の解説記事やリリースノートのような内容をXでそのまま配信したい場合に向いている投稿形式です。
まとめ:Postiz のX機能は向いている?
カレンダーへドラッグ&ドロップするだけで一括予約でき、スレッド作成も投稿を並べるだけで完結する
返信範囲やコミュニティ投稿、AI生成ラベル、タイアップ表記まで、X APIが持つ投稿オプションをほぼそのままカバーしている
いいね数連動の自動リポスト・自動返信や、公開REST API・MCPサーバー連携など、他の予約ツールにはない拡張性がある
X連携のOAuth設定はやや複雑で、「Native App」の選択を間違えるとエラーになるなど初回セットアップに注意が必要
分析機能やAPI利用は契約プランによって制限がある場合がある
X単体の予約投稿だけでなく、複数チャネルへの同時展開やAIによる下書き生成までまとめて任せたい場合、Postizは有力な選択肢です。7日間の無料トライアルでX連携を含む主要機能を試せるので、まずは実際の設定画面で挙動を確認してみるのがおすすめです。






