こんにちは、Hodaです。
VPNを探していると、候補としてよく名前が挙がるのが Proton VPN と ExpressVPN です。
どちらもVPN業界では長く運営されている有名サービスで、ノーログポリシー、キルスイッチ、強力な暗号化、ストリーミング対応など、一般的なVPNに必要な機能は十分に揃っています。
そのため、
「Proton VPNとExpressVPNなら、結局どっちを選べばいいの?」
と迷っている方も多いと思います。

先に結論を書くと、操作の簡単さ、ルーターとの連携、ストリーミング、RAM-onlyサーバーやポスト量子暗号といった先進技術を重視するならExpressVPNは非常に優秀です。
一方、僕が総合的に選ぶなら Proton VPN です。
理由は、
- 無料プランがある
- アプリ全体がオープンソース
- 5年連続でノーログ監査を実施
- Secure Coreがある
- ポートフォワーディングに対応
- サーバー網が非常に大きい
- Proton MailやProton Passまで含めたエコシステム
- 長期的な料金が比較的わかりやすい
といった点です。
ただしExpressVPNにもProton VPNにはない明確な強みがあります。
この記事では、2026年10月時点の公式情報をもとに、両サービスを詳しく比較します。

Proton VPN
30日間返金保証返金保証ありプライバシーを守る、スイス発の高セキュリティVPN
価格
月額6.99ドルから
無料プラン
あり
試用・無料枠
制限あり
総評
14日間無料でお試しできます!
Proton VPNとExpressVPNの違いを一目で比較
まずは主な違いを整理します。
| 項目 | Proton VPN | ExpressVPN |
|---|---|---|
| 拠点 | スイス | 英領ヴァージン諸島 |
| 無料プラン | あり | なし |
| 有料版の同時接続 | 10台 | 10〜14台 |
| サーバー展開国 | 149か国 | 113か国 |
| サーバー総数 | 21,000台以上 | 非公開 |
| プロトコル | WireGuard、Stealthなど | Lightway、WireGuard、OpenVPNなど |
| ノーログ | ○ | ○ |
| 独立監査 | ○ | ○ |
| アプリのオープンソース | 主要アプリすべて | Lightwayのコアなど一部 |
| RAM-onlyサーバー | × | ○ |
| マルチホップ | Secure Core | × |
| Tor over VPN | あり※ | × |
| ポートフォワーディング | ○ | ルーター側のみ |
| 広告・トラッカー対策 | NetShield | Advanced Protection |
| ポスト量子保護 | VPNでは未導入 | ○ |
| スプリットトンネリング | ○ | ○・iOSにも対応 |
| スマートDNS | × | MediaStreamer |
| ルーター | 手動設定中心 | 専用ルーターアプリあり |
| ストリーミング | ◎ | ◎ |
| P2P | ◎ | ◎ |
| 30日返金保証 | ○ | ○ |
| 向いている人 | プライバシー・透明性・コスパ重視 | 使いやすさ・ストリーミング・先進技術重視 |
※Proton VPNのTor over VPNは2026年時点で公式の製品ライフサイクル上「Deprecated」とされています。現在利用できる環境はありますが、今後の扱いには注意してください。
ざっくりまとめると、
Proton VPN = プライバシー設計を細かくコントロールしたい人向け
ExpressVPN = 難しいことを考えず、高性能なVPNを使いたい人向け
という違いがあります。
Proton VPNの価格表
最終更新日
無料プランあり
料金は米ドル(USD)表示
| プラン | 月払い | 年払い(月額換算) | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| Proton Free | $0 /月 | 情報なし | まず無料で安全なVPNを試したい個人向け |
| |||
| VPN Plus | $9.99 /月 | $6.99 /月 | 高速VPNやストリーミングを使いたい個人向け |
| |||
| Proton Unlimited | $12.99 /月 | $9.99 /月 | VPNとメール・ストレージ等をまとめたい個人向け |
| |||
Proton Free
まず無料で安全なVPNを試したい個人向け
- 月払い
- $0 /月
- 年払い(月額換算)
- 情報なし
- 1台のデバイスを同時に保護
- 10か国のサーバーにランダム接続、速度は中程度
- データ量制限なし・ログなし・広告なし
- クレジットカード不要
VPN Plus
高速VPNやストリーミングを使いたい個人向け
- 月払い
- $9.99 /月
- 年払い(月額換算)
- $6.99 /月
- 10台のデバイスを同時に保護、140か国以上・20,000台以上のサーバー
- ストリーミング、P2P、NetShield(広告・マルウェアブロック)、Secure Core
- 年払いの月あたり$6.99は年額$83.88の計算値(12か月ごとの更新価格としてページに表示)
- 24か月プランは$119.76(月あたり$4.99)。ページの$3.49/月は初回24か月の割引価格($83.76)
- 無料トライアルなし(30日間返金保証あり)
Proton Unlimited
VPNとメール・ストレージ等をまとめたい個人向け
- 月払い
- $12.99 /月
- 年払い(月額換算)
- $9.99 /月
- VPN Plusの全機能に加え、Mail・Calendar・Drive・Passのプレミアム機能
- ドライブ500GB、メールアドレス15件、カスタムドメイン3個
- 年払いの月あたり$9.99は年額$119.88の計算値
- 24か月プランは$191.76(月あたり$7.99、ページの$7.99/月はこの表示)
- 無料トライアルなし(30日間返金保証あり)
VPNだけを使う場合の基本プランが VPN Plus です。
2026年10月時点の公式価格では、
| 契約 | VPN Plus |
|---|---|
| 月払い | $9.99/月 |
| 2年契約 | $3.49/月相当 |
| 2年後の更新 | 年額$83.88 |
| 返金保証 | 30日 |
となっています。
さらにProton Freeは$0です。
データ容量に上限がなく、広告もありません。
ExpressVPN
ExpressVPNは2026年に料金体系が変更され、
- Basic
- Advanced
- Pro
の3段階になっています。

2026年10月30日時点では、Basicの2年プランに大きなキャンペーンが適用されており、
2年+4か月で月額換算$2.99
という価格が表示されています。
Basicは最大10台、Advancedは12台、Proは14台まで同時接続できます。
通常の月額価格はBasicが約$12.99です。
また、初回期間終了後のBasicは年額$99.95で更新されます。
最初の2年だけならExpressVPNが安い場合もある
ここは少し意外です。
2026年10月現在のキャンペーンだけを見ると、
| 項目 | Proton VPN Plus | ExpressVPN Basic |
|---|---|---|
| 月払い | $9.99 | 約$12.99 |
| 長期契約の現在価格 | $3.49/月 | $2.99/月 |
| 更新価格 | $83.88/年 | $99.95/年 |
| 無料プラン | あり | なし |
となっています。
つまり、最初の長期契約だけならExpressVPNのほうが安いキャンペーンが実施されていることがあります。
ただし、
- Proton VPNは無料から始められる
- 月払いはProtonのほうが安い
- 更新価格もProtonのほうが安い
- Proton VPN PlusではVPN機能がほぼまとめて利用できる
という点まで考えると、長期的なコストではProton VPNが使いやすいと思います。
VPNの価格はキャンペーンによって頻繁に変わります。
特に「○%OFF」という数字より、初回に実際いくら払うのか、更新後はいくらになるのかを見ることが重要です。
無料で使うならProton VPN
これは明確にProton VPNです。
ExpressVPN本体には常設の無料プランがありません。
Proton VPN Freeは、
- 月額$0
- データ容量無制限
- 時間制限なし
- 広告なし
- ノーログ
- キルスイッチ
- Stealth
- 1台まで接続
という内容です。
無料版なので、
- 接続先を細かく指定できない
- P2P非対応
- Secure Coreなし
- ストリーミング向け機能なし
- NetShieldなど一部機能なし
という制限はあります。
それでも無料VPNとしてはかなり充実しています。
VPNを初めて使う人なら、まずProton VPN Freeを使ってから有料VPNを検討する方法で十分だと思います。
2026年現在はProton VPNのほうが対応国が多い
古い比較記事を見ると、
「ExpressVPNはサーバー数・対応国が圧倒的」
と書かれていることがあります。
これは現在では状況が変わっています。
Proton VPN
2026年10月時点の公式サーバーページでは、
- 21,722サーバー
- 149か国
- 197ロケーション
となっています。

サーバー数についても公式が具体的に公開しています。
ExpressVPN
ExpressVPNは現在、
- 113か国
- 214ロケーション
でサーバーを提供しています。
一方、現在の公式サイトではサーバーの総台数を明確には公開していません。
以前は「3,000台以上」という数字がよく使われていましたが、現在の記事で古い数字をそのまま比較するのは適切ではないかと思います。
現在はProton VPNのネットワークも非常に大きい
国数だけを見ると、
Proton VPN:149か国
ExpressVPN:113か国
なので、現在はProton VPNのほうが広いです。
ただしExpressVPNは214ロケーションを用意しており、1つの国に複数都市を用意しているケースもあります。
そのため、
「対応国数 → Proton VPN」
「都市・ロケーションの選択肢 → 両社とも非常に多い」
と考えるのがよいでしょう。
速度はどちらも非常に速い
速度については、今回調べた中でも第三者テストの結果がかなり割れていました。
たとえばある2026年のテストではExpressVPNのほうが高速だった一方、別のテストではProton VPNのほうがわずかに速度低下が小さいという結果が出ています。

これは不思議ではありません。
VPN速度は、
- テストする国
- 接続先サーバー
- ISP
- Wi-Fiか有線か
- OS
- プロトコル
- サーバー混雑率
- テスト時間
によって大きく変化します。
ExpressVPNのLightway
ExpressVPNの大きな特徴が独自プロトコル Lightway です。
Lightwayは高速な接続、接続切り替えの速さ、バッテリー消費の低減などを目的に開発されています。
さらにWindowsでは Lightway Turbo が導入され、複数の通信経路を並列利用することでパフォーマンスを高める仕組みも提供されています。
Lightwayのコア部分はオープンソースです。
Proton VPNはWireGuard+VPN Accelerator
Proton VPNではWireGuardを利用できます。

さらに VPN Accelerator により、特に遠距離サーバーや高遅延環境で通信効率を改善する仕組みがあります。
アプリではサーバーごとの負荷率も確認できるので、混雑していないサーバーを選択できます。
結論:速度だけでは決めなくていい
NordVPNとの比較ではNordVPNが速度テストでかなり強い傾向がありましたが、ExpressVPNとProton VPNについては「どちらが明確に速い」とまでは言えません。
どちらも十分高速です。
4K動画、ビデオ会議、通常のゲーム、ファイルダウンロード程度なら問題になりにくいでしょう。
ExpressVPNは現在WireGuardにも対応している
ここは古い比較記事で注意したいポイントです。
数年前までは、
「Proton VPNはWireGuardに対応しているが、ExpressVPNは対応していない」
という違いがありました。
しかし2026年現在、この比較は古くなっています。
ExpressVPNは現在、
- Lightway
- WireGuard
- OpenVPN
- IKEv2(一部環境)
などに対応しています。

さらにExpressVPNのWireGuardは、単純に標準実装を導入したものではなく、ポスト量子保護を組み込んだ独自実装です。
そのため、WireGuard対応の有無だけを理由にProton VPNを選ぶ必要はなくなりました。
ポスト量子暗号ではExpressVPNが先行
ここはExpressVPNの明確な強みです。
現在のインターネット暗号は、現代のコンピューターでは現実的に解読できない強度があります。
ただし、将来大規模な量子コンピューターが実用化されると、一部の暗号方式が脅威にさらされる可能性があります。
そこで考えられているのがポスト量子暗号です。
ExpressVPNでは、
- Lightway
- 独自実装のWireGuard
でポスト量子保護を導入しています。
特に「今暗号化された通信を保存しておき、将来量子コンピューターで解読する」という Harvest Now, Decrypt Later 型の攻撃を意識した仕組みです。
Protonもポスト量子暗号の研究・導入を進めていますが、VPNについては現時点ではExpressVPNのほうが先行しています。
将来の暗号技術まで重視したい場合はExpressVPNに魅力があります。
ExpressVPNのTrustedServerはかなり優秀
ExpressVPNを評価するうえで外せないのが TrustedServer です。
ExpressVPNのVPNサーバーは、ハードディスクではなくRAMだけで動作します。
RAMは電源が切れると内容が消えるため、サーバーを再起動するとデータが残りません。
さらにTrustedServerでは、
再起動するたびにOSを含むソフトウェアスタック全体を読み込み直す
仕組みになっています。
これにより、
- 古いソフトウェアが残る
- 不正な変更が残る
- ハードディスクにデータが残る
といったリスクを減らしています。
この仕組みは第三者監査も受けています。
Proton VPNはRAM-onlyではない
Proton VPNはRAM-only方式ではありません。
代わりに、管理用データなどを保持するサーバーではフルディスク暗号化を採用しています。
「RAM-onlyではない=安全性が低い」という意味ではありません。
そもそもVPNサーバー上に利用者を特定できるログを保存しない設計であれば、ディスクが存在すること自体が即座に問題になるわけではありません。
ただし、
サーバーにデータを残さない設計の分かりやすさ
ではExpressVPNのTrustedServerが優れています。
Proton VPNにはSecure Coreがある
一方、ExpressVPNにはない大きな機能が Secure Core です。

一般的なVPNは、
あなた → VPNサーバー → Webサイト
という流れです。
Secure Coreを使うと、
あなた → Proton管理のSecure Coreサーバー → 出口VPNサーバー → Webサイト
となります。
最初にスイス、アイスランドなど、Protonがより強く管理している拠点を経由します。
仮に出口側のデータセンターが監視されていたとしても、本来のIPアドレスまで遡りにくくする設計です。
ExpressVPNには現在、一般的なマルチホップ・Double VPN機能はありません。
通常のWeb閲覧ではSecure Coreまで使う必要はありませんが、
- ジャーナリスト
- 研究者
- 活動家
- 高いプライバシーが必要な仕事
- ネットワーク監視を強く警戒したい人
などには大きなメリットがあります。
高度なプライバシー機能ではProton VPNが一歩上です。
VPN規制への対策:Stealthも強い
Proton VPNには Stealth があります。
StealthはWireGuardをTLS上に隠すことで、VPN通信を通常の通信に近づける仕組みです。
VPNがブロックされる学校、会社、公共Wi-Fi、一部の国などで役立つ可能性があります。
またProtonには Alternative Routing もあり、Proton自体へのアクセスがブロックされている場合に、AWSなど第三者ネットワークを経由して接続を試みます。
ExpressVPNもネットワーク制限への対応を重視しており、Automatic設定やLightwayを使って制限されたネットワークへ接続できます。
ただし、
中国などVPN規制が非常に強い国で、どちらかが必ず接続できるという保証はありません。
規制は頻繁に変更されます。
渡航前にアプリをインストールし、最新の公式サポート情報を確認することをおすすめします。
プライバシーとノーログはどちらも非常に強い
両社ともノーログポリシーを掲げています。
Proton VPN
Proton VPNはスイスに拠点があります。
公式では、
- 閲覧したWebサイト
- DNSクエリ
- 通信内容
- IPアドレス
- セッション時間
- 利用場所
などを記録しないとしています。
さらに2026年には、セキュリティ企業Securitumによる5年連続となるノーログ監査を完了しました。
監査レポートも一般公開されています。
またProton VPNのアプリは、
- Windows
- macOS
- Android
- iOS
- ブラウザ
などを含めてオープンソース化されています。
これはProtonの大きな特徴です。
ExpressVPN
ExpressVPNは英領ヴァージン諸島(BVI)を拠点としています。
ExpressVPNも、
- 閲覧履歴
- 通信先
- DNSクエリ
- 元IPアドレス
- VPNの出口IP
- 接続日時
- セッション時間
などを保存しないとしています。
さらにTrustedServer、Lightway、アプリ、プライバシーポリシーなどについて、これまで20件を超える第三者監査を受けています。
2026年前半の透明性レポートでは、多数の政府・法執行機関・著作権関連のリクエストを受けたものの、VPNの活動ログや接続ログの開示につながったケースはなかったと報告しています。
そのためExpressVPNも、プライバシー性能だけを見れば非常に信頼性の高いサービスです。
「ExpressVPNはKape傘下だから危険」は単純すぎる
ExpressVPNについて調べるとよく出てくるのが運営企業についての話です。
ExpressVPNは2021年から Kape Technologies の傘下にあります。
Kapeは以前Crossriderという名称で事業を行っており、過去の広告配信・ソフトウェア配布事業を理由に、プライバシー系コミュニティで警戒されることがあります。
そのため、
「Kape傘下だからExpressVPNは信用できない」
という意見をRedditなどで見かけることがあります。
ただし、ここは分けて考えたほうがよいです。
現在のExpressVPN自体は、
- 厳格なノーログ
- RAM-only TrustedServer
- 20件以上の外部監査
- 透明性レポート
- Lightwayのオープンソース化
- ポスト量子暗号
など、かなり積極的に透明性・安全性を高めています。
「Kape傘下=ユーザーデータを販売している」という証拠があるわけではありません。
一方で、VPNでは「どの会社に通信を預けるか」という信頼の問題も重要です。
企業構造まで含めて考えたときに、独立したスイス企業としてプライバシーサービスを中心に展開してきたProtonのほうを好むユーザーがいるのも理解できます。
アプリの透明性はProton VPN
アプリそのものを第三者が確認できるという点ではProton VPNが強いです。
Protonは主要VPNアプリをすべてオープンソースとして公開しています。
「VPNアプリが本当に説明通りの通信をしているか」
をセキュリティ研究者が確認できます。
ExpressVPNもLightwayのコア部分などをオープンソース化していますが、Protonのようにサービス全体のアプリを全面的に公開しているわけではありません。
そのため、
オープンソースと第三者検証を重視するならProton VPN
です。
スプリットトンネリングはExpressVPNが強い
スプリットトンネリングとは、
「このアプリだけVPNを通す」「このアプリは通常回線を使う」
といった設定です。
両方とも対応しています。
Proton VPN
Proton VPNは、
- Windows
- macOS
- Linux
- Android
- Android TV
- ブラウザ拡張
などに対応しています。
ただしmacOS版は2026年時点で、まだ一部が実験的な扱いになっています。
ExpressVPN
ExpressVPNは、
- Windows
- macOS
- Linux
- Android
- iOS
で対応しています。
特にiOSでスプリットトンネリングを提供しているVPNはまだ多くありません。
iOS版ではアプリ単位ではなくIPアドレスを指定してVPNから除外する方式ですが、iPhoneユーザーには便利です。
Apple製品を中心に使う場合、ExpressVPNにはかなり魅力があります。
ルーター・テレビ・ゲーム機ならExpressVPNが便利
ここもExpressVPNの強みです。
Proton VPNも対応ルーターへ設定できますが、基本的にはOpenVPNやWireGuard設定を自分で行います。
ExpressVPNにはルーター向けの専用アプリがあります。
ルーター側でVPNを動かせば、
- PlayStation
- Nintendo Switch
- スマートテレビ
- IoT機器
など、VPNアプリをインストールできない機器もまとめて保護できます。
さらにExpressVPNには MediaStreamer があります。
これはVPNではなくDNSサービスなので通信を暗号化する機能はありませんが、VPNアプリを入れられないテレビなどでストリーミングを利用するときに便利です。
Proton VPNには同等のSmart DNS機能がありません。
そのため、
テレビやゲーム機まで含めて簡単に使いたいならExpressVPNが明確に便利
です。
ストリーミングはExpressVPNを少し上に評価
Netflix、Disney+、Prime Videoなどについては、どちらも有料プランで高い評価を受けています。
第三者テストでも、両方とも主要なストリーミングサービスへアクセスできたケースが多いです。
ただし総合すると、僕はこの項目ではExpressVPNを少し上に評価します。
理由は、
- Lightwayの高速性
- MediaStreamer
- ルーターアプリ
- Apple TVなど幅広いアプリ
- ストリーミング用途で長い実績
です。
ただしProton VPN Plusにもストリーミング対応サーバーがあり、Netflix、Disney+、Prime Videoなどに対応しています。
「パソコンやスマホでNetflixを見る程度」なら、Proton VPNでも困らないケースがほとんどだと思います。
テレビ・ゲーム機を含めたストリーミング環境ならExpressVPN
パソコン・スマホ中心ならほぼ互角
と考えるとよいでしょう。

P2P・TorrentではProton VPNが有利
P2Pについては両方とも利用できます。
ExpressVPNではP2P通信を広くサポートしています。
Proton VPNでは専用のP2P対応サーバーがあります。
さらにProton VPNにはVPN経由のポートフォワーディングがあります。

2026年現在、
- Windows
- macOS
- Linux
で利用できます。
ポートフォワーディングにより、P2Pアプリで外部からの接続を受け取りやすくなるため、接続性や転送効率が改善する場合があります。
ExpressVPNにも「ポートフォワーディング」はあるが意味が違う
ExpressVPNでもルーター設定にはPort Forwardingという機能があります。
ただし公式の説明では、転送された通信はVPNトンネルの外側です。
そのため、Proton VPNが提供している「VPNサーバー経由で受信ポートを開ける機能」とは性質が異なります。
P2P用途のポートフォワーディングを求めているなら、Proton VPNのほうが適しています。
広告・トラッカー対策
Proton VPN:NetShield
Proton VPNには NetShield があります。
DNSレベルで、
- 広告
- トラッカー
- マルウェアを配布するドメイン
などをブロックします。

シンプルですが、VPNと一緒に常時利用するには便利です。Chromeなどのブランドの拡張機能がなくても広告をブロックしてくれるようになります。
ExpressVPN:Advanced Protection
ExpressVPNには Advanced Protection があります。
広告、トラッカー、悪意のあるサイト、成人向けサイトなどをブロックできます。
現在のExpressVPNは単なるVPNサービスから、総合的なセキュリティサービスへかなり方向を広げています。
上位プランでは、
- ExpressKeys
- Identity Defender
- Dedicated IP
- ExpressMailGuard
- ExpressAI
なども利用できます。
このあたりはVPNだけを求めるか、セキュリティサービスをまとめたいかで評価が変わります。
Proton UnlimitedとExpressVPN上位プランの違い
両社とも「VPNだけの会社」ではなくなっています。
Proton Unlimited
Proton Unlimitedでは、
- Proton VPN
- Proton Mail
- Proton Pass
- Proton Drive
- Proton Calendar
- Proton Docs
- Proton Sheets
などを利用できます。
GoogleやMicrosoftとは別に、プライバシー重視のメール・ストレージ・パスワード・Office環境を構築するという方向です。

Proton Mail
30日間返金保証返金保証ありプライバシーを重視した安全なメールサービス
価格
月額6.99ドルから
無料プラン
あり
試用・無料枠
1 GBのストレージ
総評
ExpressVPN Advanced / Pro
ExpressVPNの上位プランでは、
- パスワード管理
- メールエイリアス
- ID監視
- データ削除
- Dedicated IP
- ExpressAI
- eSIM
などが追加されます。
特に米国ユーザー向けのID保護サービスが充実しています。
方向性としては、
Proton → プライバシー重視のGoogle Workspace代替
ExpressVPN → VPNを中心にセキュリティ・ID保護を追加
という違いがあります。
日本で使うことを考えると、Proton Mail、Pass、Driveなどを利用できるProton Unlimitedのほうが活用しやすい人は多いと思います。
支払い時の匿名性はProton VPNが強い
Proton VPNは、
- クレジットカード
- PayPal
- Google Pay
- Bitcoin
- 銀行振込
- 現金
に対応しています。
現金をProtonのスイス拠点へ郵送してクレジットを追加する方法まで公式に用意されています。
もちろん一般ユーザーがここまでする必要はありません。
ただし、
VPN契約の支払い情報まで残したくない
という非常にプライバシー意識の高いユーザーには選択肢になります。
ExpressVPNもクレジットカード、PayPal、Bitcoinなど複数の支払い方法に対応していますが、現金払いという点ではProtonが特徴的です。
アプリの使いやすさはExpressVPN
ExpressVPNは昔から「VPN初心者でも使いやすい」ことで評価されています。
基本的には、
- アプリを開く
- 接続先を選ぶ
- 大きな接続ボタンを押す
だけです。
設定をほとんど触らなくても利用できます。
Proton VPNも難しいアプリではありません。
ただし、
- サーバー負荷率
- Secure Core
- P2P
- Stealth
- プロファイル
- NetShield
- ポートフォワーディング
など、確認できる情報と設定項目が多めです。
そのため、
できるだけ簡単に使いたい → ExpressVPN
自分で設定を調整したい → Proton VPN
という違いがあります。
サポートはどちらも充実
ExpressVPNには24時間365日のライブチャットがあります。
契約前でもサポートへ質問できます。
Proton VPNも現在、有料ユーザー向けに24時間365日のライブチャットを提供しています。
そのため、古い比較記事にある、
「Proton VPNはライブチャットが弱い」
という評価は現在ではかなり改善されています。
ただし無料ユーザーや契約前の問い合わせまで含めると、ExpressVPNのほうがサポートへアクセスしやすいです。
Proton VPNがおすすめな人
次のような人にはProton VPNをおすすめします。
- 無料からVPNを試したい
- プライバシーと透明性を重視したい
- アプリ全体がオープンソースのVPNを使いたい
- Secure Coreを使いたい
- P2Pでポートフォワーディングを使いたい
- サーバーを細かく選びたい
- サーバー負荷率を確認したい
- Proton MailやProton Passも使いたい
- 現金やBitcoinなどプライバシー重視の支払い方法を使いたい
- 長期的な更新費用も抑えたい
特に、
「VPN会社をどこまで信用できるか」
を重視する人にはProton VPNをおすすめしやすいです。
ExpressVPNがおすすめな人
一方、次のような場合はExpressVPNが向いています。
- とにかくアプリを簡単に使いたい
- Apple製品を中心に使っている
- iPhoneでもスプリットトンネリングを使いたい
- スマートテレビやゲーム機でも使いたい
- ルーターへのVPN導入を簡単にしたい
- MediaStreamerを使いたい
- RAM-onlyサーバーを重視する
- ポスト量子暗号をすでに利用したい
- Lightwayを使いたい
- ストリーミングを最優先したい
ExpressVPNは高価格なVPNという印象がありますが、現在は長期キャンペーンもかなり安くなっています。
そのため、上記の機能に魅力を感じるなら十分候補になります。
結局、Proton VPNとExpressVPNはどっちがおすすめ?
最後に用途別にまとめます。
| 重視するポイント | おすすめ |
|---|---|
| 無料で使いたい | Proton VPN |
| プライバシー | Proton VPN |
| オープンソース | Proton VPN |
| ノーログ監査 | ほぼ互角 |
| RAM-onlyサーバー | ExpressVPN |
| ポスト量子暗号 | ExpressVPN |
| Secure Core・マルチホップ | Proton VPN |
| サーバー展開国 | Proton VPN |
| 速度 | ほぼ互角 |
| ストリーミング | ExpressVPN |
| スマートDNS | ExpressVPN |
| ルーター | ExpressVPN |
| iPhoneのスプリットトンネリング | ExpressVPN |
| P2P・ポートフォワーディング | Proton VPN |
| 支払い時の匿名性 | Proton VPN |
| 初心者向けUI | ExpressVPN |
| Proton Mail等との連携 | Proton VPN |
| 長期的なコスト | Proton VPN |
ExpressVPNは非常に完成度の高いVPNです。
特にTrustedServerとLightway、ポスト量子WireGuard、ルーター対応についてはProton VPNより優れている部分があります。
そのため、
「ExpressVPNよりProton VPNのほうがすべて優れている」
とは思いません。
それでも僕が総合的にはProton VPNを選ぶ理由は、VPNというサービスでは機能数や速度だけでなく、透明性そのものが重要だと思うからです。
Proton VPNは、
- 主要アプリをすべてオープンソース化
- ノーログ監査を5年連続で公開
- Secure Core
- スイス法域
- 現金払いまで対応
- 無料ユーザーにも広告なし・ノーログ
- 21,000台を超える大規模ネットワーク
と、「信用してください」だけではなく、第三者が確認しやすい仕組みをかなり多く用意しています。
加えて無料版から始められます。
そのため僕なら、
まずProton VPN Freeを利用 → 必要ならVPN Plusへアップグレード
という方法をおすすめします。
一方、
「テレビやルーターを含めて、とにかく簡単に使いたい」
という人なら、ExpressVPNを選んだほうが快適だと思います。
よくある質問
Proton VPNとExpressVPNはどちらが安全ですか?
どちらも非常に安全性の高いVPNです。
ExpressVPNはRAM-onlyのTrustedServer、ポスト量子暗号、20件以上の第三者監査が強みです。
Proton VPNはオープンソースアプリ、5年連続のノーログ監査、Secure Coreなどを強みとしています。
どちらを選んでも一般的なVPNとして高い安全性があります。
Proton VPNとExpressVPNはどちらが速いですか?
第三者のテスト結果は分かれています。
ExpressVPNが勝っているテストもあれば、Proton VPNがわずかに速かったテストもあります。
どちらも高速VPNなので、自分が実際に使う地域・回線で試すのが一番確実です。
ExpressVPNはWireGuardに対応していますか?
はい。
古い記事では「ExpressVPNはWireGuard非対応」と書かれていることがありますが、現在は対応しています。
しかも通常のWireGuardではなく、ポスト量子保護などを追加したExpressVPN独自の実装です。
ExpressVPNに無料プランはありますか?
ExpressVPN本体にはProton VPN Freeのような常設無料プランはありません。
初回ユーザーには30日間の返金保証があります。
無料でVPNを使いたい場合はProton VPNのほうが適しています。
Netflixにはどちらがおすすめですか?
どちらも有料プランで主要なストリーミングサービスに対応しています。
ただしMediaStreamer、ルーターアプリ、幅広い端末対応などを考えると、ストリーミングを最優先する場合はExpressVPNを少し上に評価します。
P2Pにはどちらがおすすめですか?
どちらもP2Pを利用できます。
ただしProton VPNには、Windows・macOS・LinuxでVPN経由のポートフォワーディングがあります。
Torrentなどでポートフォワーディングを使いたい場合はProton VPNがおすすめです。
ExpressVPNはKape Technologies傘下ですが安全ですか?
ExpressVPNがKape Technologies傘下であることは事実です。
Kapeの過去の事業を理由に不安視する意見もあります。
一方、現在のExpressVPNはノーログポリシー、RAM-only TrustedServer、多数の第三者監査、透明性レポートなどを実施しています。
Kape傘下であることだけを理由に「危険なVPN」と判断するのは適切ではありません。
企業の所有構造をどの程度重視するかは、利用者自身の判断になります。
Proton VPNはRAM-onlyサーバーではないので危険ですか?
危険という意味ではありません。
Proton VPNはフルディスク暗号化を採用し、そもそも利用者の行動ログを保存しない方針です。
またノーログについて第三者監査を毎年受けています。
RAM-onlyは分かりやすい安全対策ですが、RAM-onlyではないという理由だけでVPNの安全性を判断することはできません。
完全な匿名性ならどちらがいいですか?
どちらを使っても完全な匿名性は保証されません。
VPNでIPアドレスを隠しても、
- Googleなどへのログイン
- Cookie
- ブラウザフィンガープリント
- 支払い情報
- メールアドレス
などから利用者を特定できる可能性があります。
高い匿名性が必要な場合は、VPNだけに頼らずTorなど他の手段と組み合わせる必要があります。
まとめ:僕ならProton VPN、ただしExpressVPNにも明確な強みがある
Proton VPNとExpressVPNは、どちらも2026年時点でトップクラスのVPNです。
ExpressVPNは、
TrustedServer、Lightway、ポスト量子暗号、ルーター、MediaStreamer、使いやすさ
が強みです。
Proton VPNは、
無料プラン、オープンソース、Secure Core、ポートフォワーディング、サーバー規模、透明性
が強みです。
どちらも十分安全なので、最後は「何を重視するか」の違いになります。
僕の場合は、VPNを使う以上、運営会社への信頼性と透明性を特に重視したいので、総合ではProton VPNをおすすめします。
しかもProton VPNには無料プランがあります。
まず無料で使ってみて、速度や使い勝手に問題がなければ、そのままVPN Plusへアップグレードする方法が一番失敗しにくいでしょう。





