こんにちは、Hodaです!
「3%っていくら?」「100ドルは何円?」「ロンドンの17時って日本だと何時?」
こういう、ちょっとした計算や変換のたびに電卓アプリを開いたり、ブラウザで検索したりしていませんか?
RaycastのCalculator(計算機能) を使えば、そのすべてがRaycastの検索バーだけで終わります。しかも 52% of 900 や time in tokyo のように、英語の自然な言葉で入力するだけで答えを出してくれます。

Raycastの基本的な使い方は Raycastとは?多機能ランチャーの機能と使い方 でご紹介しているので、この記事では計算機能だけを深掘りします。
Calculatorの基本:検索バーに数式を入れるだけ
Calculatorは特別なコマンドで、わざわざ「計算機能を開く」必要はありません。Raycastを開いて、検索バー(Root Search)にそのまま式を入力するだけです。
例えば
1200 * 8
と入力すると、左側に入力した式、右側に答えが表示されます。

さらに式は シンタックスハイライト(数字・単位・演算子などが色分け表示)されるので、長い式でもパッと見て読みやすくなっています。
計算結果をコピー・貼り付けするショートカット
答えが出たら、あとはキー操作で使うだけです。ここを覚えておくと一気に便利になります。
| 操作 | ショートカット |
|---|---|
| 答えをクリップボードにコピー | Enter |
| 答えを今開いているアプリに直接貼り付け | Ctrl + Enter |
| 書式なしの答えをコピー | Ctrl + Alt + C |
| 式と答えをまとめてコピー | Ctrl + Alt + Shift + C |
「書式なし」は、例えば 1,234.5 のような桁区切りを外した数字が欲しいときに便利です。Excelや入力フォームに数字だけ入れたいときに使えます。
パーセント・割引の計算
日本語だと「〇〇の何%」「〇割引」と考える計算も、英語の言い回しでそのまま書けます。
| やりたいこと | 入力例 | 意味 |
|---|---|---|
| ある数の〇% | 52% of 900 |
900の52%はいくつ? |
| 〇%引きの値段 | 20% off 80 |
80の20%オフはいくら? |
| 金額の〇% | 3% of $123 |
123ドルの3%は? |
of=「〜の」off=「〜引き」
と覚えておけばOKです。セール価格の確認や、手数料・消費税の計算にすぐ使えます。
英語に慣れている方はイメージしやすいと思いますが 20% of 2000(2000の20%) と 20% off 2000(2000の20%オフ) は全く違う意味になりますので、注意が必要です。

通貨換算(仮想通貨にも対応)
海外のSaaSやサービスを使っていると「これって日本円でいくら?」と思う場面が多いと思います。Raycastなら
100 usd in jpy(100ドルは何円?)100 usd in gbp(100ドルは何ポンド?)0.5btc jpy(0.5ビットコインは何円?)
のように入力するだけで換算できます。ビットコインなどの仮想通貨にも対応しています。

金額は省略記法でも書ける
USD1K や 10K のように、K(千)を使った省略記法も使えます。USD1K in jpy と入れれば、1,000ドルが何円かがすぐわかります。
単位変換
長さ・重さなどの単位変換も、in でつなぐだけです。
10ft in m(10フィートは何メートル?)1mile in m(1マイルは何メートル?)
海外の商品ページのサイズ表記(インチ・フィート・ポンドなど)を確認するときに便利です。
時刻・時差の計算
海外のメンバーやクライアントと仕事をしている方には、時刻系の機能がかなり便利です。
| やりたいこと | 入力例 |
|---|---|
| その都市の現在時刻 | time in tokyo |
| 複数単語の都市名・空港 | time in São Paulo / time in JFK |
| 別の都市の時刻に変換 | 5pm ldn in sf(ロンドン17時はサンフランシスコで何時?) |
| 相手との時差 | time diff Paris(短縮形 diff Paris もOK) |
| 〇時間後の時刻 | time in 4 hours |
| 特定の都市で〇時間後 | time in 4 hours in San Francisco |
| 都市の時刻に時間を足す | time in brisbane + 4 hours |
都市名だけでなく、空港コード(JFKなど)や観光地でも時刻を調べられます。


また time in brisbane + 4 hours のように都市の時刻に時間を足した場合、答えはその都市のタイムゾーンのまま表示されます。サマータイムの切り替えをまたぐ場合でも正しく計算してくれるので、海外とのミーティング調整で間違えにくくなります。
日付の計算
日付の計算も自然な英語で入力できます。
| やりたいこと | 入力例 |
|---|---|
| 〇週間後の月曜日 | monday in 3 weeks |
| 指定日までの残り日数 | days until 31 Mar |
| 日付に日数を足す | August 5 + 5(8月5日の5日後) |
| 時刻に時間を足す | 3:45pm + 5(15:45の5時間後) |
| 昨日から2週間後 | yesterday + 2 weeks |
さらに、検索バーに
nowtodaytomorrowyesterdaytime
とだけ入力すると、今日・明日の日付や現在時刻がすぐに表示されます。
days until 31 Mar は、「四半期末まであと何日?」「締め切りまであと何日?」を確認するのに便利です。
時間の長さ・労働時間の計算
時間の長さを読みやすい形に変換したり、労働時間を計算したりもできます。
145 mins to timespan→ 145分を「〇時間〇分」の形に変換workhours in 2023→ 2023年の労働時間55h in workdays→ 55時間は何営業日分?
フリーランスの方が作業時間から稼働日数を見積もるときなどに使えます。
数学・関数電卓としての計算
普通の電卓では面倒な計算も、文章のように書けます。
square root of 625(625の平方根)2 power 10(2の10乗)
三角関数にも対応していて、cot、csc などに加え、sinh(双曲線関数)や acos(逆関数)といった変形も使えます。
Web制作・デザイン向けの変換
Web制作者やデザイナーの方にとって、ここが一番うれしい機能かもしれません。
CSS単位の変換(rem・em ⇔ px)
2rem in px32px in rem
のように、CSSの単位とピクセルを相互に変換できます。初期設定では1rem=16pxで計算されますが、後述の設定から変更できます。
解像度を指定したサイズ変換
2 inches in px at 72 ppi
のように、解像度(ppi)を指定してインチをピクセルに変換できます。印刷物とWebでサイズを合わせたいときに便利です。
ISO 8601のタイムスタンプ
2024-03-15T14:30:00Z のような、APIやログでよく見るZulu形式(UTC)のタイムスタンプも扱えます。エンジニアの方はログの時刻確認に使えます。
カラーコードの変換
検索バーにカラーコードを入力すると、色をプレビューして、別の形式に変換してコピーできます。
対応している形式は以下の通りです。
- Hex(
#ff6363。3桁・4桁・8桁にも対応) rgb()/rgba()(例:rgb(255, 99, 99)、rgb(255 99 99 / 50%))hsl()/hsla()(例:hsl(0 100% 69%))hwb()、lab()、lch()、oklab()、oklch()
結果で Enter を押すと Copy Color as… が開き、次の形式から選んでコピーできます。

- Hex / Hex with Alpha
- RGBA / RGBA (Percentage) / RGB (CSS4)
- HSL / HSL with Alpha / HSL (CSS4)
- HWB / Lab / LCH / Oklab / Oklch
- NSColor(macOS) / UIColor(iOS)
なお、red のような色の名前は変換されません。普通の検索の邪魔にならないようにするためです。
Calculatorの設定
Settings → Extensions → Calculator から、計算機能の設定を変更できます。

| 設定 | 内容 | 初期値 |
|---|---|---|
| Syntax highlighting | 式を色分けして読みやすくする | オン |
| Enable Color Conversion | 検索バーでカラーコードをプレビュー・変換する | オン |
| REM/EM to Pixel Conversion | 1rem / 1em を何pxとして計算するか | 16 |
サイトのルートのフォントサイズを16px以外にしている場合は、REM/EMの値を合わせておくと正しく変換できます。
小数点の記号を変えたいとき
Calculatorで使われる小数点の記号(. か , か)は、パソコンのシステム設定に従います。変更したい場合は以下の手順です。
- システムの設定を開き、言語と地域(Language and Region) を選ぶ
- 数値の形式(Number format) で、小数点の記号と桁区切りの記号を設定する
- 変更はすぐにRaycastの計算に反映されます。反映されない場合はRaycastを再起動してください
日本語環境であれば基本的に .(ピリオド)が小数点なので、通常は変更不要です。
日本人がつまずきやすいポイント
最後に、使ってみて気づいた注意点をまとめておきます。
- 入力は英語で:
52% of 900のように英語の言い回しで書きます。「900の52%」と日本語で入れても計算されません - 通貨はコードで書く:「ドル」「円」ではなく
usd、jpyのように3文字の通貨コードで入力します - 日付は英語の月名で:
August 5や31 Marのように英語の月名を使います - 全角に注意:日本語入力のまま数字や
%を打つと全角になり、うまく認識されないことがあります。半角英数で入力しましょう
まとめ
RaycastのCalculatorは、単なる電卓ではなく、
- パーセント・割引の計算
- 通貨換算(仮想通貨も)
- 単位変換
- 時刻・時差・日付の計算
- CSS単位やカラーコードの変換
まで、検索バーひとつで済ませられる計算・変換ツールです。
まずは今日から、電卓アプリやブラウザ検索の代わりに、Raycastで 100 usd in jpy や time in london と打ってみてください。一度慣れると、もう電卓には戻れなくなると思います。
Raycastのその他の機能やインストール方法は、こちらの記事をご覧ください。


