Raycastとは?Mac・Windows・iPhoneで使える多機能ランチャーの機能と特徴をわかりやすく解説【2026年最新】
Raycastは、アプリの起動やファイル検索、クリップボード履歴、Snippet、Quicklinks、ウィンドウ管理、計算、AIなどをひとつにまとめて使える多機能ランチャーです。キーボード中心で操作できるため、マウス移動を減らしながら日々の作業を効率化できます。MacだけでなくWindowsにも対応しており、無料プランから試せるので、作業環境を少しずつ効率化したい皆さんにも使いやすいツールです。
基本情報
- 無料プランあり
- 料金月額8ドルから
メリット・デメリット
無料プランでも、アプリ起動・ファイル検索・クリップボード履歴・Snippetsなど多くの機能を利用できる
キーボード中心で操作できるため、マウス操作を減らして作業を効率化しやすい
クリップボード履歴やSnippetsなど、日常的に使いやすい便利機能が充実している
Extensionsを追加することで、自分の作業環境に合わせて機能を拡張できる
Calculator、Quicklinks、ウィンドウ管理、AIなど複数のツールをRaycastひとつにまとめられる
機能が多いため、初めて使う場合は操作や設定を覚えるまで少し時間がかかる
Windows版はMac版より歴史が浅く、機能や挙動に違いがある場合がある
AIなど一部の高度な機能を本格的に利用するには有料プランが必要になる
詳細レビュー
こんにちは、Hodaです!

「Raycast(レイキャスト)」は、キーボードのショートカットひとつで、アプリの起動、ファイル検索、クリップボード履歴、定型文の入力、ウィンドウの整理、AIへの質問まで、パソコンでの細かい作業をまとめて片付けられる多機能ランチャーです。
もともとMac専用のツールでしたが、2026年にはWindows版とiPhone版も登場し、Mac・Windows・iPhoneで使えるようになりました。基本機能は無料で使えるため、Macの標準検索「Spotlight」の物足りなさを感じている人を中心に、世界中の開発者やクリエイターに使われています。(僕はMacもWindowsも使っていますが、メイン機はWindowsなので、主にWindowsで使っています!)
この記事では、「Raycastとは何か」から、できること、AI機能、対応環境、料金の概要、向いている人・向いていない人、始め方までを、2026年11月時点の公式情報をもとに整理します。
Raycastとは?まず結論
Raycastをひと言でいうと、「Spotlightの代わりに呼び出す、拡張できる司令塔」です。

Macでは⌘ + Spaceで呼び出すのが標準的な使い方です。出てくる小さな入力欄に文字を打つだけで、次のようなことができます。
- アプリを開く、ファイルを探す
- 過去にコピーした文章やリンクを呼び出して貼り付ける
- 登録しておいた定型文を一瞬で入力する
- ウィンドウを画面の左半分や右3分の1にそろえる
- NotionやSlack、Linear、Jiraなど外部サービスを、ブラウザを開かずに操作する
- 画面を切り替えずにAIに質問したり、選択した文章を要約・校正したりする
つまり、「アプリを開く→探す→コピーする→貼り付ける」といった、1日に何十回もくり返す小さな動作を、1つの入口にまとめるツールです。
Raycastの基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 種類 | キーボード操作中心のランチャー(コマンドパレット) |
| 対応環境 | Mac、Windows、iPhone(iOSアプリ) |
| Mac版の要件 | v2はmacOS TahoeとApple Siliconが必要 |
| 料金 | 基本機能は無料。AIやクラウド同期などは有料のProプラン |
| 拡張機能 | ストアに数千の拡張機能。自分で作ることも可能 |
| 個人利用 | 無料プランは個人利用に加え、会社などの組織でも利用できる |
Raycastでできること(基本機能)
Raycastの魅力は、単体のアプリがいくつも入っているような機能の幅広さです。無料プランで使える代表的な機能を紹介します。
アプリ起動・ファイル検索
Spotlightと同じように、アプリやファイルを素早く検索して開けます。v2では、ファイル検索がルート検索(最初の入力欄)から直接できるようになり、手順が1つ減りました。ファイルの中身(テキスト)から探せる設定もあります。2026年10月のアップデートでは、ファイル検索の速度が大きく改善されたと発表されています。
クリップボード履歴
コピーしたテキスト・画像・リンクを履歴として残し、あとから検索して貼り付けられます。「リンクを3つコピーして、あとでまとめて貼りたい」といった場面で、タブを行き来する必要がなくなります。無料プランの保存期間は3か月で、Proプランでは無制限です。

詳しくはこちらの記事でご紹介しています → Raycast Clipboard Historyの使い方|コピー履歴の検索・プレーンテキスト貼り付け・連続貼り付けを解説
スニペット(定型文)
メールアドレス、住所、よく使う返信文、計測用のURLなどを登録し、短いキーワードを打つだけで展開できます。たとえば;;mailと打つとメールアドレスが入る、といった使い方です。チーム向けプランでは、スニペットをメンバー間で共有することもできます。

ブラウザ拡張機能とは関係ないので、Gmailでもコーディングでも、動画編集中でもスニペットを呼び出せるのは強いですね!
詳しくはこちらの記事でご紹介しています → Raycast Snippetsの使い方|定型文・Keyword・自動展開・Dynamic Placeholdersを解説
クイックリンク
よく開くURLや、検索パラメーターつきのURL(社内ツールの検索ページなど)を登録して、名前を打つだけで開けます。「タブを開きっぱなしにする」使い方を減らせます。

ウィンドウ管理
ウィンドウを画面の左半分、右半分、3分割などに整える機能が標準で入っています。別途ウィンドウ管理アプリを入れなくても済むため、アプリの数を減らしたい人に好まれています。なお、自分好みのウィンドウ配置コマンドを作る機能はProプランの対象です。
そのほかの便利機能
- 計算機・単位や通貨の変換
- カレンダーの確認、予定の作成
- 絵文字・記号の検索
- スクリーンショット内の文字検索
- Raycast Focus(集中したい時間に、気が散るサイトやアプリをブロック)
- Raycast Notes(作業中にさっとメモを残す機能。2026年10月から、無料プランでもメモの数に制限がなくなり、画像も貼れるようになった)
- スクリプトコマンド(シェルスクリプトなどをランチャーから実行)
- ホットキーとエイリアスの割り当て(よく使うコマンドを、自分専用のキーで呼び出す)
拡張機能:外部サービスをキーボードから操作できる
Raycastを「ただの高機能な検索」から一段引き上げているのが、拡張機能(Extensions) です。
公式ストアには数千の拡張機能があり、たとえば次のようなサービスを、ブラウザやアプリを開かずに操作できます。
- Linear、Jira(課題の作成・検索・更新)
- Notion、Obsidian(ページの検索・作成、メモの追加)
- Slack(ステータス変更、チャット検索)
- Todoist(タスクの確認・追加)
- 1Password(パスワードの呼び出し)
- Spotify(再生の操作)
- Zoom(予定の会議にすぐ参加)
- TinyPNG(画像の圧縮)、CleanShot X(スクリーンショット)など
拡張機能はWeb開発のスキル(React・TypeScript)で作れるように設計されており、自分専用の拡張機能を作ったり、ストアに公開したりできます。コミュニティが作ったものも多く、更新が止まっているものもあるため、導入前に最終更新日をチェックすると安心です。 僕も現在自分の拡張機能を作成しており、現在審査中の段階です!
Raycast AI:ランチャーの中でAIが使える
Raycastには、ランチャーに統合されたAI機能があります。2026年11月時点では、Proプラン(有料)が対象です。
- Quick AI:ショートカットのあとに質問を打つだけで、すぐ答えが返ってくる
- AI Chat:長めの相談や下書きづくりに使えるチャット画面。スキルやエージェント、メモリー機能にも対応
- AI Commands:選択した文章に対して、「要約」「翻訳」「文章を整える」などをワンステップで実行
- AI Extensions:NotionやLinearなどのツールとAIをつなぎ、「自分のタスクを確認して、別のアプリにタスクを作る」といった作業を任せる
- Screen Awareness:いま開いているウィンドウを、AIに渡して質問できる
OpenAI、Anthropic、Googleなど、複数社のモデルから選べるのも特徴です。自分のAPIキーを使う(BYOK)こともでき、OpenRouterやローカルのOllamaなど、OpenAI互換のプロバイダーも利用できると案内されています。
注意点として、AIの利用量は「AIクレジット」で管理される仕組みです(2026年9月に、有料プランがこの方式に移行しました)。プランごとに毎月のクレジットが付与され、モデルごとに消費量が違います。これまでのレビュー記事には「AIが無制限」と書かれたものもありますが、現在の仕組みとは異なる点に注意してください。
AIを使わない人は、設定でAI機能を完全にオフにすることもできます。
対応環境:Mac・Windows・iPhone
Mac
もともとMacのために作られたアプリで、現在の主力は2026年8月にベータを終えたRaycast v2です。見た目がmacOS Tahoe向けに刷新され、ファイル検索の改善、AI体験の刷新、音声入力(Dictation)などが加わりました。
v2のシステム要件は、公式の案内でmacOS TahoeとApple Siliconが必要とされています。それ以前のmacOSを使っている場合は、先にOSをアップデートする必要があります。
Windows
2026年にWindows版が登場し、アプリ検索、ファイル検索、拡張機能、AIチャットなどが使えるようになりました。音声入力もWindowsで利用でき、Wi-Fi・Bluetooth・カメラのミュート・省電力モードなどを切り替えるシステム操作も追加されています。拡張機能は、1回作ればMacとWindowsの両方で使える設計です。
iPhone
iOSアプリでは、AIチャット、Notes、AI Extensions、MCPサーバーなどが使えます(カレンダーやリマインダー、Apple ヘルスとの連携など)。2026年10月には、Raycast専用のiOSキーボードが登場し、音声入力、スワイプ入力、AIコマンド、スニペット展開などが使えるようになりました。
設定やスニペットは、Proプランのクラウド同期で、Mac・Windows・iPhoneの間で共有できます。
料金の概要
ここでは、プラン構成の全体像だけ押さえておきます(2026年11月時点)。
- Free($0):ランチャー、クリップボード履歴(3か月)、スニペット、クイックリンク、ウィンドウ管理、Notes、拡張機能、拡張機能の自作など
- Pro(月$10/年$96):AI機能、クラウド同期、音声入力、翻訳、カスタムテーマ、クリップボード履歴の無制限化など。毎月500AIクレジット付き
- 上位のPlus(月$20)・Max(月$50):より多くのAIクレジットと、トップクラスのAIモデルが対象
- Teams/Enterprise:チームでのスニペット共有、組織向けの管理機能など
なお、Proプランは「AIなし」では契約できない仕組みです。AIが不要な人は、無料プランで十分かもしれません。また、新規アカウントには無料トライアルが用意される場合があります。料金は変更されることがあるため、契約前に公式の料金ページで確認してください。
SpotlightやAlfredとの違い(ざっくり)
- Spotlight(Mac標準):アプリやファイルの検索が中心。macOS Tahoeでアクション実行やクリップボード履歴が加わったものの、拡張機能のストアやAI連携、スニペットなどでは差があります
- Alfred:長く使われてきたMac用ランチャー。ワークフローによる高度な自動化が強みで、買い切り型のライセンスを好む人に支持されています。一方でAIやクラウド同期、拡張機能ストアはRaycastのほうが充実しています
- Raycast:検索に加えて、拡張機能とAIで「操作する」ことまで担当する、拡張型のランチャー
ファイル検索だけを重視するなら、「Alfredのほうが精度が高い」という声も根強くあります。Raycast側も2026年10月に検索速度を改善していますが、使い方によって好みが分かれる部分です。
Raycastのメリット・デメリット
基本機能が無料で、クリップボード履歴・スニペット・ウィンドウ管理などがひとまとめに使える
ショートカット1つで、検索・操作・AIまで完結できる
拡張機能が豊富で、NotionやSlackなどの外部ツールも操作できる
Mac・Windows・iPhoneに対応し、Proならクラウド同期もできる
開発が活発で、パフォーマンス改善や新機能のリリースが頻繁
Mac版v2はmacOS TahoeとApple Siliconが必要
AI機能は有料のProプランが前提で、利用量はクレジットで管理される
拡張機能の品質にばらつきがあり、更新が止まっているものもある
キーボード操作に慣れていないと、最初は機能が多すぎて戸惑う
ファイル検索の精度はAlfredのほうが良いという声がある
Raycastが向いている人・向いていない人
向いている人
- 1日のうちに複数のアプリやタブを何度も行き来する人
- コピー&ペーストや定型文の入力が多い人(営業・運用・ライター・開発者など)
- クリップボード管理やウィンドウ管理などのアプリを、1つにまとめたい人
- NotionやSlack、Linearなどを日常的に使っている人
- AIを、ブラウザを開かずに素早く使いたい人
向いていない人
- マウス中心の操作が快適で、キーボード操作を増やしたくない人
- アプリの起動とファイル検索だけで十分な人(Spotlightでも足りる)
- 古いmacOSやIntel Macを使っていて、すぐに環境を更新できない人
- サブスクリプション課金を避け、買い切りで揃えたい人(無料プランの範囲でも十分使えることは多い)
Raycastの始め方
- 公式サイト(raycast.com)からアプリをダウンロードしてインストールする(Mac版はmacOS Tahoe・Apple Siliconが必要)
- 初回のセットアップで、呼び出しのショートカットを設定する(標準のSpotlightと同じ
⌘ + Spaceにすることもできる) - 以前のRaycastを使っていた場合は、オンボーディングで設定をインポートする
- ストアから、普段使っているツールの拡張機能を入れてみる
- クリップボード履歴とスニペットを、まず試してみる
最初から全部を使いこなそうとせず、「クリップボード履歴」「スニペット」「ウィンドウ管理」の3つから始めるのがおすすめです。ここで毎日の小さな手間が減る実感が得られれば、拡張機能やAIへと広げていけます。
プライバシー・安全性について
公式のFAQでは、機密性の高いデータは暗号化してローカルに保存すること、使用状況やエラーレポートは匿名で収集されることが案内されています。拡張機能が外部サービスにつなぐ際は、標準のOAuthまたは個人用アクセストークンで認証し、認証情報はKeychainに安全に保存されると説明されています。
AIを使うときは、入力した内容が外部のAIモデルに送られる点を理解しておきましょう。社内の機密情報を扱う場合は、組織のルールに沿って使うか、AI機能をオフにしてください。会社向けには、AI機能の管理や許可リストなどを備えたEnterpriseプランもあります。
よくある質問
Raycastは無料で使えますか?
はい。ランチャー、クリップボード履歴(3か月)、スニペット、クイックリンク、ウィンドウ管理、Notes、拡張機能などの基本機能は無料で使えます。AI、クラウド同期、音声入力、カスタムテーマなどはProプラン(有料)の対象です。
会社の仕事で使っても問題ありませんか?
公式の案内では、FreeプランとTeamプランは、個人だけでなく組織での利用も可能とされています。無料機能を業務で使うために、有料プランへ切り替える必要はありません。
WindowsでもRaycastは使えますか?
はい。2026年にWindows版が登場しています。Mac版と全く同じ機能がそろっているわけではありませんが、アプリ検索、ファイル検索、拡張機能、AIチャット、音声入力などが使えます。
iPhoneでも使えますか?
はい。iOSアプリがあります。AIチャットやNotes、拡張機能が使えるほか、Raycast専用のキーボードも提供されています。
SpotlightがあればRaycastは不要ですか?
アプリの起動やファイル検索だけで満足しているなら、Spotlightで足りることもあります。クリップボード履歴の長期保存、スニペット、外部ツールの操作、AIの呼び出しなどが必要なら、Raycastのほうが便利です。
Raycastを入れるとMacが重くなりますか?
常駐するアプリなので、メモリを使います。Raycastは2026年10月に、アイドル時のメモリ使用量を最大35%削減するアップデートを公開しており、継続的に軽量化に取り組んでいます。一方、v2は仕組みが一新された分、環境によって使用量が増えたという報告もあるため、気になる場合は更新履歴を確認してください。
AI機能は必ず使わないといけませんか?
いいえ。AIは設定で完全にオフにできます。AIを使わない場合は、無料プランでも多くの機能が使えます。
Linuxでも使えますか?
公式FAQでは、Linux版の予定は現時点でないとされています。
まとめ:Raycastは「毎日の小さな手間」をまとめて減らすランチャー
Raycastのポイントを整理します。
- Spotlightの上位互換のような存在で、検索だけでなく「操作する」ところまで担当する
- 基本機能は無料。クリップボード履歴、スニペット、ウィンドウ管理などをまとめて使える
- 拡張機能とAIで、NotionやSlackなど普段のツールもキーボードだけで動かせる
- Mac・Windows・iPhoneに対応し、Proならクラウド同期もできる
- Mac版v2はmacOS TahoeとApple Siliconが必要。AIは有料でクレジット制
まずは無料プランを入れて、クリップボード履歴とスニペットから試してみてください。「これがないと不便」と感じるようになれば、拡張機能やAI、有料プランを検討する価値があります。
スクリーンショット
近日追加予定です。最新 UI は公式サイトをご確認ください。
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