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Raycast Clipboard Historyの使い方|コピー履歴の検索・プレーンテキスト貼り付け・連続貼り付けを解説

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最終更新日: 2026年11月2日

こんにちは、Hodaです!

「さっきコピーしたあの文章、どこいった?」

何かをコピーしたあとにまた別のものをコピーして、前の内容が消えてしまった経験は誰にでもあると思います。

RaycastのClipboard History(クリップボード履歴) を使えば、過去にコピーしたテキスト、画像、ファイル、リンク、メールアドレス、さらには色まで、すべて履歴として残して検索・再利用できます。

しかも、単に履歴を見られるだけではありません。貼り付け形式の切り替え、スクリーンショットからの文字抽出、QRコードの読み取り、複数のコピーを順番に貼る機能まで揃っています。

この記事では、Raycast Clipboard Historyの使い方から、便利なアクション、設定、困ったときの対処法までを具体的に解説します。

Raycast Clipboard Historyとは?

Clipboard Historyは、コピーしたものをすべて記録し、あとから探して貼り付けられる機能です。

記録される対象は次のとおりです。

  • テキスト
  • 画像
  • ファイル
  • リンク
  • メールアドレス
  • 色

公式ドキュメントには「More with Pro」と記載があり、一部の機能(長期間の履歴保持)はRaycast Proで使えます。この点は後ほど「履歴の保持期間」で詳しく説明します。

Clipboard Historyの開き方

Clipboard Historyは、Raycastを開いてRoot Searchで「Clipboard History」と検索すると開けます。

ただ、毎回検索して開くのは手間です。そこで、公式でもエイリアスやホットキーの設定が推奨されています。設定は、Settings(設定)のShortcutsタブまたはClipboard Historyタブから行えます。

ホットキーを割り当てておけば、いつでも一瞬で履歴を呼び出せます。

基本操作:検索・絞り込み・貼り付け

Clipboard Historyを開いたら、次の操作ができます。

  • 検索:エントリの名前で検索する
  • 絞り込み:Ctrl + P で種類別にフィルターする(Text / Images / Files / Links / Emails / Colors)
  • 貼り付け:エントリを選択して ↵(Return)で、現在のアプリの入力欄に貼り付ける
  • アクションパネル:Ctrl + K で、そのエントリに対する追加の操作を開く
フィルターで絞り込む - Raycast
フィルターで絞り込む - Raycast

「リンクだけ」「画像だけ」と種類で絞れるので、履歴が多くなっても目的のものを見つけやすいです。

元の形式を保持してくれる「Paste as…」

Raycastは、コピーしたときの元の形式をすべて保存します。

そのうえで、Paste as… を使えば、リッチテキスト、プレーンテキスト、RTF、HTMLなど、コピー元が提供していたあらゆる形式から選んで貼り付けられます。「コピーしたものと貼り付けたいものを、ぴったり揃えられる」ということです。

また、次のような仕様もあります。

  • 複数のファイルやコンテンツを同時にコピーした場合は、バラバラにならず、1つのクリップボードエントリとしてまとめて保存される
  • エントリに名前を付けて、あとから見つけやすくできる
  • 設定でPrefer pasting as plain textを有効にすると、貼り付けのたびに自動で書式を取り除ける

アクションパネルでできること

エントリを選択して Ctrl + K を押すと、アクションパネルが開きます。公式ドキュメントに載っている主なアクションは次のとおりです。

アクションパネル - Raycast
アクションパネル - Raycast

貼り付け・コピー系

  • Paste as Plain Text:書式を取り除いて貼り付ける
  • Paste as PNG:TIFFとしてしかコピーされていない画像エントリを、PNGとして貼り付ける
  • Copy to Clipboard(Ctrl + ↵):クリップボードに戻す
  • Share…:システムの共有オプションで送信する(テキスト、リンク、メールアドレス、画像、複数ファイルに対応)

画像から情報を取り出す

  • Copy Text from Image:スクリーンショットや写真から、端末上の文字認識でテキストを抽出する
  • Copy Text from QR Code:画像内のQRコードから、エンコードされたテキストやリンクを取り出す

スクリーンショットの中の文字をコピーしたいときに、別のOCRツールを使わなくて済むのは地味に便利です。

他の機能との連携

  • Send to AI Chat:エントリを文脈として、新しいAI Chatを開く(ファイルや画像は Attach to AI Chat)
  • Edit Content:テキスト、リンク、色を貼り付け前に簡単に編集する
  • Save as Snippet:よく使うエントリをRaycast Snippetに変換する

管理系

  • Rename Entry(Ctrl + E):名前を付ける
  • Pin Entry(Ctrl + .):上部に固定する
  • Delete Entry(Ctrl + X):削除する
  • Delete Entries…(Ctrl + Shift + X):直近5分、15分、30分、1時間、24時間などの範囲でまとめて削除する
  • Delete All Entries:すべて削除する

パスワードなどをうっかりコピーしてしまったときに、時間範囲を指定して素早く消せるのは安心です。

Paste Sequentially(連続貼り付け)

Clipboard Historyの中でも、特におもしろいのがPaste Sequentiallyです。

これは、クリップボードの履歴を、新しいものから順番に貼り付けていくコマンドです。実行するたびに、最新の項目、その前の項目、さらにその前の項目……と、カーソルが履歴をさかのぼって進みます。

こんな場面で便利

公式ドキュメントでは、フォームの複数の入力欄を順番に埋める場面が挙げられています。たとえば、名前、住所、電話番号を順にコピーしておけば、貼り付けるたびに履歴を行き来する必要がありません。

関連する設定

  • Sequence Timeout:貼り付けの間隔がこの時間を超えるとシーケンスがリセットされる。デフォルトは30秒で、フォームの入力に向いている
  • Add a new line after pasting text:貼り付けごとに改行を入れる。リストの貼り付けや、複数行の入力欄に便利

また、最新のクリップボード項目が変わったときにも、シーケンスは自動でリセットされます。

Reset Paste Sequence

Reset Paste Sequenceを実行すると、シーケンスが最初(最新の項目)に戻り、「Paste sequence reset」と表示されます。ミスをしたときや、作業の文脈が変わったときに、Sequence Timeoutを待たずにすぐやり直せます。デフォルトではホットキーが割り当てられていないので、よく使うなら、Settings → Shortcutsからエイリアスやホットキーを追加しましょう。

Ask Clipboard(AIでクリップボード履歴を操作)

Ask Clipboardは、クリップボード履歴を自然言語で操作できる、Raycast組み込みのAI Extensionです。

Ask Clipboard - Raycast
Ask Clipboard - Raycast

公式ドキュメントでは、次のような使い方が挙げられています。

  • 「さっきコピーしたものを要約して」
  • 「昨日コピーしたリンクを探して」

できることは、次のとおりです。

  • テキスト、タイトル、認識されたテキスト、カテゴリーで履歴全体を検索する
  • 特定のエントリを読み取る
  • エントリの内容を、新しいプレーンテキストに置き換える

呼び出しやすいように、エイリアスやホットキーを割り当てておくと便利です。

Clipboard Historyの設定

Settings(Ctrl + ,)からClipboard Historyを選ぶと、記録、保持、貼り付けの動作を設定できます。右上のトグルで、Clipboard History自体の有効・無効も切り替えられます。

Clipboard Historyの設定 - Raycast
Clipboard Historyの設定 - Raycast

履歴の保持期間(Keep history for)

履歴を、どのくらいの期間残すかを選べます。

期間 対象プラン
1 Day すべて
1 Week すべて
1 Month すべて
3 Months すべて
6 Months Pro
1 Year Pro
Unlimited Pro

ここで注意したいのは、Raycast Proに加入していても、長い保持期間は自動で有効にならない点です。Settings → Clipboard History → Keep history forを開いて、Unlimited(または6 Months / 1 Year)を自分で選ぶ必要があります。

Text Recognition(文字認識)

  • Text Recognition:コピーした画像から、自動でテキストを抽出する。抽出したテキストは、通常のテキストと同じように検索できる。スクリーンショットから文字を拾いたいときに、OCRの手間がかからない
  • Recognition Mode:処理の方式を選ぶ
    • Fast:CPU使用率が低く、普段のスクリーンショットには十分
    • Accurate:小さい文字、複数のフォント、コントラストの低い画像に強いが、CPU使用率が高くなる

Universal Clipboard(ユニバーサルクリップボード)

iPhone、iPad、別のMacでコピーして、このMacで貼り付けられるAppleの機能です。デフォルトでは、Raycastは貼り付けたあとにのみ、これらの項目を履歴に保存します。

Save Universal Clipboard Items Immediatelyをオンにすると、他のAppleデバイスでコピーした項目が、届いた時点ですぐ履歴に保存されます(貼り付けなくても保存されます)。テキスト、リンク、1項目につき1つの画像形式が保存されます。写真のような大きな項目は、ダウンロードに時間がかかることがあります。この設定はデフォルトでオフで、ローカルに保存され、他のMacには同期されません。

Disabled Applications(記録しないアプリ)

クリップボードの変更を記録しないアプリを指定します。PasswordsやKeychain Accessなどが最初から含まれていて、機密性の高い値が履歴に残るのを防いでくれます。**+**ボタンから、パスワードマネージャーや銀行系のアプリなども追加できます。

Commands(コマンドの設定)

Clipboard History関連のコマンドには、エイリアスやホットキーを割り当てられます。

Clipboard Historyには、次のオプションがあります。

  • Primary Action:Returnキーを押したときの動作。「Paste to Active App」(フォーカス中のアプリに貼り付け)か、「Copy to Clipboard」(クリップボードの先頭に戻す)を選べる
  • Prefer pasting as plain text:貼り付けるとき、元の形式よりプレーンテキストを優先する
  • Show visual information for links:リンクのエントリで、ソーシャルカード画像とファビコンを表示して、見分けやすくする
  • Update history after action:コピーや貼り付けをしたあと、そのエントリをリストの先頭に移動する。最近使った項目が見つけやすくなる

Paste SequentiallyとReset Paste Sequenceの設定は、前述のとおりです。

活用例

ここからは、公式ドキュメントの機能をもとにした、具体的な活用シーンを紹介します。

1. コピーし直しをなくす

調べものをしていて、文章を何度もコピーしては貼り付ける場面で、履歴から過去のコピーを呼び出せます。

2. 書式のないきれいなテキストを貼る

Webやドキュメントからのコピーで、書式がついてしまうのを避けたいときは、Paste as Plain Textや、Prefer pasting as plain textが役立ちます。

3. スクリーンショットから文字を取り出す

画像のエントリに対してCopy Text from Imageを使えば、スクリーンショットの文字をそのままテキストとして取り出せます。Text Recognitionをオンにしておけば、画像内の文字を検索もできます。

4. QRコードのリンクをコピーする

QRコードが写った画像から、Copy Text from QR Codeでリンクやテキストを取り出せます。

5. フォームに順番に貼り付ける

名前、メールアドレス、住所などを順にコピーしておき、Paste Sequentiallyで入力欄を順番に埋めていきます。

6. よく使う文章をSnippetに昇格させる

何度も貼り付けている文章は、Save as SnippetでSnippetに変換して、キーワードで自動展開できるようにします。

7. 履歴をAIに聞く

Ask Clipboardで、「昨日コピーしたリンクを探して」のように、自然言語で履歴を検索します。

うまく動かないときの対処法

公式ドキュメントのトラブルシューティングをもとに、よくある症状と対処法をまとめます。

Clipboard Historyが記録されない(アップデート後に止まった)

古いエントリは残っているのに、新しいコピーが保存されない場合は、次を順に確認してください。

  1. Raycast v1が完全に終了しているか:v1とRaycastを同時に起動していると、記録できなくなることがあります。v1を完全に終了してから、Raycastを開き直す
  2. Settings → Clipboard Historyで、Clipboard Historyが有効になっているか。有効なら、普通のテキストをコピーして、履歴に表示されるかを確認する
  3. すべてのアプリで起きるのか、特定のアプリだけかを確認して、どのアプリかをメモしておく
  4. アカウントと権限を確認する。Raycastが /Applications にあり、そのフォルダが管理者しか書き込めない場合、標準ユーザーのアカウントでは保存できないことがある。管理者アカウントか標準アカウントかを確認する
  5. 会社支給などのMacでは、MDMやセキュリティプロファイルによって、クリップボードの監視がブロックされることがある。この場合は、IT管理者に確認する

画像やスクリーンショットが保存されない、拡張子なしで貼り付けられる

画像やスクリーンショットのエントリが、履歴に表示されなかったり、拡張子なしで貼り付けられて、貼り付け先のアプリで開けなかったりすることがあります。まずは、画像が実際にコピーされているかを、別のアプリに直接貼り付けて確認してください。

書式が残る、「Paste as Plain Text」が効かないことがある

貼り付けのデフォルトの動作は、v1から変わっています。1つのエントリだけ書式を外したい場合は、アクションパネルのPaste as Plain Textを使います。アプリによっては、貼り付け時に独自のスタイルを再適用することがあります。毎回プレーンテキストにしたい場合は、Settings → Clipboard Historyで、デフォルトの設定を変更しましょう。

ホットキーでClipboard Historyが開かない

次の点を確認してください。

  • 同じショートカットが別のアプリに割り当てられていないか
  • Settings → Clipboard Historyで、ホットキーの設定が正しいか
  • Option + Optionのような「修飾キーの2回押し」は、Caps Lockがオンのときに反応しないことがある。反応しない場合は、標準的な修飾キーの組み合わせに変更する

それでも解決しない場合

公式では、次の情報を集めて、Send Feedbackコマンドから送ることが案内されています。

  1. OSのバージョンとRaycastのバージョン(Settings → Aboutで確認できる)
  2. 問題を再現する手順
  3. Raycast v1が完全に終了しているか
  4. コピー元のアプリと貼り付け先のアプリ、そして特定のアプリだけで起きるのか
  5. 内容が画像、書式付きテキスト、プレーンテキストのどれか
  6. 管理者か標準アカウントか、Macが管理対象(MDM)かどうか
  7. Raycastのログ(Copy Raycast Logsコマンドで最新のログをクリップボードにコピーする、またはReveal Raycast Logsでログフォルダを開く)
  8. 問題が起きている様子の画面録画

まとめ

Raycast Clipboard Historyは、「コピーしたものがなくなる」というストレスを解消してくれる機能です。

  • テキスト、画像、ファイル、リンク、メール、色をすべて履歴として残して検索できる
  • Paste as…やPaste as Plain Textで、貼り付け形式を自由に選べる
  • スクリーンショットの文字抽出や、QRコードの読み取りができる
  • Paste Sequentiallyで、複数のコピーを順番に貼り付けできる
  • Save as Snippetで、よく使う内容をSnippetに昇格できる
  • Ask Clipboardで、自然言語で履歴を操作できる
  • 保持期間、文字認識、記録しないアプリなど、細かい設定ができる

まずは、Clipboard Historyにホットキーを割り当てて、普段のコピーと貼り付けの中で使ってみてください。「さっきコピーしたもの」を探す手間が、確実に減ると思います。

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著者(私が書きました)

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Hoda

フリーランスエンジニア・Webデザイナー · 写真家・動画編集者

フリーランスエンジニア・Webデザイナー。Kajabi・Shopify・Thinkificなどの海外SaaSを中心に、サイト構築や収益化の仕組みづくりを行っています。

WordPress・Next.js・Supabase・Hugoなどを活用したWeb開発から、動画制作・IT翻訳まで幅広く対応するジェネラリストとして活動。実際に海外ツールを活用しながら、個人でのオンラインビジネスやコンテンツ販売にも取り組んでいます。

これまでに40カ国以上を訪問し、カナダ・ポーランド・リトアニア・デンマークなどでの海外生活を経験。リトアニアの大学で国際ビジネスを学んだ後、現在はスペインを拠点に活動しています。

YouTube「HodaPress」では海外SaaSやオンラインビジネスについて発信。noteでは海外移住・ビザ関連の情報も執筆しています。

本サイトでは、実際に使った経験をもとに「日本人にとって使いやすいか」「収益化に繋がるか」という視点でツールをレビューしています。

Jonas R.

Jonas R.

海外ツールリサーチ・記事レビュー担当

リトアニア出身。現在は欧州の大手IT企業に勤務し、ソフトウェア開発およびデジタルプロダクト分野で10年以上の実務経験を持つ。

当サイトでは、海外SaaSツールや最新テクノロジーに関する情報収集、英語圏の公式情報の確認、記事内容のレビューを担当。製品アップデートや業界動向の調査を通じて、より正確で信頼性の高い情報提供をサポートしている。