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2026年9月22日—Grok 4.7 が発表されました
こんにちは、Hodaです。
Cursorが2026年9月10日(米国時間)に発表した新機能「Projects」は、これまでの Agent Mode や Plan Mode の延長線上にあるものではなく、「チャット1本」という単位そのものを壊す機能 です。結論から言うと、両者の違いはこうまとめられます。
- Agent Mode / Plan Mode / Ask Mode → 1回のチャット(セッション)の中で、1体のAgentがどう振る舞うかを決めるモード切り替え
- Cursor Projects → チャットという単位の外側に立つ、案件そのものを長期で預かる管理レイヤー
以下、この違いを軸に整理していきます。
Cursor Projectsの概要
Projectsは、機能開発・マイグレーション・アプリ全体の構築といった、数週間〜数カ月単位の大きな作業を対象にした機能です。左ナビからProjectを開始し、作りたいものを伝えると、以降は「コーディネーター」と呼ばれるエージェントが引き継ぎます。
IDEからではなく、クラウドエージェントによって実行されるので Agent Window を開いてから選択をします

以下のように新規で作成できます

重要なのは、このコーディネーター自身はコードを書かないという点です。コーディネーターはあくまで計画を立て、実装は別のクラウド上のサブエージェントに委任し、できあがった成果物(draft PR)を確認用に戻す役割に徹します。実行を待たされてブロックされることがないため、こちらの追加指示にも常に応答できる、という設計です。
クラウド上で機能するので、PCを閉じていても自動的に目的を達成するようになっています。
Projectsを支えるのは次の3つの仕組みです。
ノートPCを閉じても処理が止まらない(クラウド実行が既定)
Projectごとに蓄積される共有ファイルが、次のタスクのエージェントにも引き継がれる
Slack監視やPR追跡、スケジュール実行など、指示なしで動き出すきっかけを持てる
数百PR規模のマイグレーションなど、1回のチャットでは終わらない仕事に向く
コーディネーターが複数のサブエージェントに並列委任するため、トークン消費が単純に人数倍で増える
ベータ版のため、Projects固有の料金・同時実行数の上限は公表されていない
レビューする側の負荷が上がる(draft PRが複数同時に返ってくる)
小さな1回きりの修正には、通常のAgent Modeのほうが速くて安い
Agent Mode / Plan Mode / Ask Modeとの違い
ここが今回いちばん気になっていた部分だと思うので、表で整理します。
| 項目 | Ask Mode | Agent Mode | Plan Mode | Cursor Projects |
|---|---|---|---|---|
| コードを書くのは誰か | 書かない(読み取り専用) | Agent自身が直接実装 | 承認後にAgentが実装 | コーディネーターは書かない。委任先のサブエージェントが実装 |
| 扱う単位 | 1回のやり取り | 1つのタスク・1回のチャット | 1つのタスク・1回のチャット | 機能・マイグレーション・アプリ全体(複数PRにまたがる) |
| 継続時間 | セッション中のみ | セッション中のみ | セッション中のみ | 数週間〜数カ月 |
| 実行場所 | ローカル(エディタ内) | ローカル、またはCloud Agentとして起動 | ローカル | クラウドが既定。必要な時だけローカルAgentを起動 |
| コンテキスト | チャットを閉じると消える | 同左(.cursor/rulesなど別枠は残る) | 承認したプランはMarkdownとして保存できる | Project専用の共有ファイル群に蓄積し、次のタスクのAgentにも引き継がれる |
| 起動のきっかけ | 人が都度プロンプト | 人が都度プロンプト | 人が都度プロンプト | 人の指示に加え、Slack・PR・スケジュールでも自律的に開始(Subscriptions) |
| 向いている作業 | コードの理解・質問 | 中規模の実装・修正 | 複数の実装方針がある複雑な機能 | 長期にわたる機能開発・大規模移行・継続的な保守 |
つまりAgent ModeとPlan Modeの違いは「実装前にプランの承認を挟むかどうか」という、同じ1回のタスクの中の手順の違いです。
一方でProjectsは、そもそも 「1回のタスク」という前提そのものを取り払って、「案件」というもっと大きな単位に対して、承認・委任・記憶の仕組みを持ち込んでいます。Plan Modeで作るプランが1タスク分の設計図だとすれば、Projectsの共有コンテキストは、プロジェクトが続く限り育ち続ける運用マニュアルに近いイメージです。
3つの中核機能をもう少し詳しく
クラウド実行(デフォルトはクラウド、必要な時だけローカル)
Projectは専用のクラウド環境上で動作するため、手元のPCがスリープしていても処理が続きます。ローカルでしか再現できないテストが必要な場合だけ、コーディネーターがローカルAgentを起動する仕組みです。
共有コンテキスト
Projectごとに、クラウド・ローカルの全エージェント間で同期されるファイル群が保持されます。あるエージェントがサービスのテスト方法を突き止めれば、以降のエージェントは同じファイルを参照して同じ手順を使えます。この蓄積が進むほど、コーディネーターの精度も上がっていく、という設計です。
Subscriptions
Slackの特定チャンネル、PRのオープン・マージ、決まったスケジールなどを監視条件として設定でき、条件が満たされると人の追加指示を待たずに作業が始まります。土台になっているのは、8月にリリース済みだったCloud Agentの監視機能(Automations)で、Projectsはこれをコーディネーター配下にまとめ、共有コンテキストと組み合わせた形と言えます。
どんな作業に向いているか
Cursor自身が挙げている用途は次の3つです。
- 機能開発:調査→計画→並列での実装・テスト→リリース後のバグ対応まで、同じProjectが一連の文脈を持ったまま担当する
- マイグレーション:「着手は簡単だが完了させるのが難しい」作業。最初は各PRを厳しくレビューし、安定してきたらコーディネーターに任せる範囲を広げていく
- ガーデニング:終わりのない品質維持やリグレッション監視。新しいPRを継続的にスキャンし、同じミスを繰り返し検知したらlintルールを追加する、といった運用が想定されている
逆に言うと、ボタンの色を1箇所直すような小さな修正であれば、Projectsを開く意味はあまりなく、普段どおりAgent Modeで十分です。
料金について
2026年9月時点でProjects自体に単体の料金は設定されておらず、ベータ機能として有料プランのユーザーに提供されています。ただし実行基盤はCloud Agentであるため、選択したモデルのAPI料金がそのままかかる点は押さえておく必要があります。サブエージェントを5体並列で動かせば、単純計算でトークン消費もおよそ5倍になるとCursor自身が説明しており、「数千のサブエージェント」はあくまで上限であって、常にその規模が必要というわけではありません。
導入前に見ておきたいポイント
- 最初は1つのリポジトリ・1種類の作業から試す
- 本番公開や課金まわりの変更は自動権限の対象から外す
- 共有コンテキストのファイルは定期的に見直す(古い手順が残ると、間違った判断を繰り返す原因になる)
- Slackやスケジュールからの起動条件は狭く設定し、誤作動がないか監視する
- draft PRとして戻ってくる前提を崩さず、マージ権限は人の手に残す
まとめ
- Agent Mode/Plan Mode/Ask Modeは、1回のチャットの中で1体のAgentがどう動くかを決める「モード」
- Cursor Projectsは、複数のPRやタスクにまたがる「案件」そのものを、コーディネーターと共有コンテキストで長期管理する別レイヤーの機能
- 実装するのが「話しかけている本人(Agent Mode)」か「委任先のサブエージェント(Projects)」かが、両者の一番大きな違い
- 向いているのは機能開発・マイグレーション・継続的な保守。単発の小さな修正には従来どおりAgent Modeで十分
Plan Modeの詳しい使い方は当サイトの別記事でも扱っているので、そちらもあわせてどうぞ。
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