こんにちは、Hodaです。
Granolaについてはこちらの記事で詳しく紹介していますが、「議事録アプリを比較したい」というときに必ず名前が挙がるのがOtter.aiです。
Granolaを検討している方の多くが一度は候補に入れるツールだと思うので、あくまでGranola目線での比較記事として整理しておきます。
「ボットの有無」で選ぶ時代は終わった
少し前まで、この2つを比較する記事の多くは「Granolaはボットが会議に参加しないが、Otterはボット(Notetaker)が参加者として入ってくる」という点を最大の違いとして扱っていました。
ただ、これはもう最新の状況を反映していません。Otterは2025年後半にMac・Windows向けのデスクトップアプリを公開しており、対応している会議であればボットを参加させずに、デバイスの音声を直接キャプチャして記録する「ボットレス録音」が可能になっています。つまり、「ボットが映る/映らない」という一点だけでは、もう両者を分けられなくなっているということです。
早見表
| 観点 | Granola | Otter.ai |
|---|---|---|
| ボットなしで記録できるか | できる(デスクトップアプリが標準の使い方) | できる(Mac/Windowsのデスクトップアプリで対応会議のみ) |
| ボットに会議参加を代行させられるか | 非対応 | Notetakerが対応(Zoom・Google Meet・Microsoft Teams) |
| リアルタイムの文字起こし表示 | あり | あり |
| 主な成果物 | 自分のメモ+文字起こしから生成される「編集可能なノート」 | 文字起こし・要約・音声・共有機能を含む「会話の記録」 |
| 音声そのものの保存 | 公式ドキュメント上は保存しないと明記 | 録音した会話は音声として保存され、書き出しも可能 |
| 既存の録音ファイルの取り込み | 非対応 | 対応(音声・動画ファイルのインポート) |
| 対面・外出先での記録 | iPhoneアプリ、Android版アプリ、Apple Watch対応 | ブラウザ・iOS・Androidアプリで録音可能 |
| CRM連携 | 該当なし(Notion・Slack・ZapierなどのMCP連携が中心) | Salesforce・HubSpot・Microsoft Dynamicsなどに対応 |
Otterのボットレス機能について
OtterのMac/Windowsデスクトップアプリは、対応している会議であれば、AIボットを参加者として送り込まずに端末側の音声をキャプチャして録音・文字起こしを行えます。ヘッドホンを着けたままでも録音できる点や、録音の自動開始・自動終了といった機能も備えています。
一方で、Otterの土台にあるのは今も「Notetaker」というボット機能です。カレンダーと連携してZoom・Google Meet・Microsoft Teamsの会議に自動参加し、録音から要約作成までを代行してくれます。ボットレスのデスクトップアプリは、あくまでこの上に追加されたもう1つの選択肢という位置づけです。
つまりOtterは「自分が出られない会議はボットに任せ、自分が出る会議はボットレスで録る」という、状況に応じた使い分けができるのが強みです。Granolaは一貫して「自分が参加する会議を、自分のメモと組み合わせて記録する」という設計に振り切っているので、この点は思想としてはっきり異なります。
Granolaを選んでいる理由

僕がGranolaを使い続けているのは、単純に自分の働き方に合っているからです。
自分のメモがそのままAIの材料になる
会議中に「契約日を確認する」「これが本当の懸念点」のような断片的なメモを打ち込んでおくと、Granolaはそれを文脈として組み込んだうえで議事録を生成してくれます。仕上がりが、そのまま送れる・保存できる形に近いところから始まるのが便利です。
インターフェースが「編集前提」
Granolaはノートを書く場所、Otterは会話を記録・検索・共有するシステム、という違いを感じます。テンプレートを選び、文字起こしの横で自分のメモを書き、生成された下書きを直す。この一連の流れが「議事録ノート」としてよくできています。
音声を残さない設計
Granolaは公式ドキュメント上、マイクとシステムオーディオをクラウドの文字起こしサービスに渡すのみで、音声そのものは保存しないとしています。文字起こしと整理されたノートさえあれば十分、というタイプには、余計な音声アーカイブが残らないほうがむしろ気楽です。裏を返せば、あとから該当箇所の音声を聞き直したり、既存の録音ファイルを取り込んだりはできないので、この点はOtterのほうが柔軟です。
自分がその場にいる会議中心で、要点を逃したくない
タイプしたメモをAIに拡張してもらい、送れる形の下書きに近づけたい
音声を残さず、文字起こしと整理済みノートだけで十分
MCP経由でClaudeなどのAIエージェントに議事録以降の作業を任せたい
自分が出られない会議をボットに代行してほしい場合は不向き
音声そのものの保存・書き出しが必要な場合は不向き
SalesforceやHubSpotとの直接連携が必要な営業チームには機能不足
Otterのほうが向いているケース
反対に、次のような場合はOtterのほうが合っていると思います。
- 自分が出られない会議もカバーしたい:Notetakerがカレンダーと連携し、Zoom・Google Meet・Microsoft Teamsの会議に自動参加してくれます。
- 音声そのものを残したい・書き出したい:録音した会話は音声として保存され、MP3形式でのエクスポートにも対応しています。
- 既存の録音を後から文字起こししたい:手持ちの音声・動画ファイルをインポートして、文字起こしや要約を生成できます。
- CRMと連携した営業ワークフローを組みたい:Salesforce・HubSpot・Microsoft Dynamicsなどに対応しており、商談の議事録やインサイトを自動でCRM側に反映できます。
- チームで会話記録を検索・共有したい:チャンネルやコメント機能を通じて、文字起こしをチームで扱う前提の作りになっています。
まとめ
「ボットが参加しない=Granola」「ボットが参加する=Otter」という単純な図式は、Otterのデスクトップアプリ登場でもう成り立たなくなりました。今、両者を分けているのは、記録の入口(ボット/ボットレス)ではなく、記録の出口(何を最終的な成果物にしたいか)だと感じています。
- 自分が出席する会議を中心に、タイプしたメモとAIの文字起こしを組み合わせた「編集可能なノート」が欲しい → Granola
- ボットによる代行参加、音声そのものの保存、既存録音の取り込み、CRM連携まで含めた「会話の記録システム」が欲しい → Otter
僕自身は、会議の後に残したいのが「決定事項や次のアクションをまとめた文章」であることがほとんどなので、Granolaの編集前提の作りがしっくり来ています。とはいえ、営業チームでCRM連携が必須だったり、自分が出られない会議をボットに任せたい場面が多い方には、Otterのほうが理にかなっていると思います。
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Granolaの機能や日本語対応の詳細については、Granolaの紹介記事もあわせてご覧ください。






