Wispr FlowのTransformsは、選択した文章をAIで書き換えられる機能です。

文章の誤字脱字を修正したり、読みやすく整えたり、トーンを変更したり、独自の指示に沿って要約・翻訳・再構成したりできます。
基本的な使い方は非常にシンプルです。
- アプリ上で文章を選択する
- Transformのショートカットを押す
- AIが文章を書き換える
- 変更内容を確認する
Wispr Flow内だけでなく、メール、チャット、ドキュメントなど、さまざまなアプリ上の文章をその場で書き換えられるのが特徴です。
Wispr FlowのTransformsとは?
Transformsは、すでに入力されている文章をAIで変換する機能です。
Wispr Flowの通常の音声入力は、話した内容を文章として入力する機能です。
一方、Transformsは、入力後の文章に対して次のような処理を行います。
- 誤字脱字や文法を修正する
- 文章を簡潔にする
- 読みやすく構成する
- 表現や言葉遣いを改善する
- 文章のトーンを変更する
- 内容を要約する
- 箇条書きに変換する
- AI向けのプロンプトを改善する
- 独自の指示で文章を書き換える
たとえば、話した内容が長くまとまりのない文章になった場合でも、対象の文章を選択してPolishを実行すれば、読みやすい文章へ整えられます。
Transformsの対応端末
Transformsの主な機能は、次の端末で利用できます。
- Mac
- Windows
ただし、現在は段階的に提供されているため、すべてのユーザーに表示されるとは限りません。
iOSでは、TransformsのうちPolish機能を利用できます。
iOS版のPolishには、次の文字数制限があります。
- 最小10単語
- 最大1,000単語
カスタムTransformやWriting Samplesなど、一部の機能はMac・Windows版のみ対応しています。
Transformsの主な機能
Wispr FlowのTransformsには、主に次の機能があります。
Polish
Polishは、文章全体を読みやすく整える基本的なTransformです。
誤字脱字、文法、句読点、文章構造などを改善できます。
Prompt Engineer
Prompt Engineerは、AIツールに入力するプロンプトを改善するTransformです。
簡単な指示を、AIが理解しやすい具体的なプロンプトへ変換できます。
Custom Transform
Custom Transformでは、自分で変換内容を指定できます。
たとえば、次のようなTransformを作成できます。
- 文章を要約する
- 箇条書きに変換する
- 丁寧なメールにする
- SNS投稿向けに短くする
- 技術者向けに書き換える
- 初心者にも分かる表現にする
- 結論を先に書く
- 英語へ翻訳する
デフォルトのショートカット
MacとWindowsでは、Transformごとにショートカットが用意されています。
Polish
Mac:
Option + 1
Windows:
Windows + Alt + 1
Prompt Engineer
Mac:
Option + 2
Windows:
Windows + Alt + 2
View Diff
Mac:
Option + O
Windows:
Windows + Alt + O
View Diffは、Transformによって文章のどこが変更されたかを確認する機能です。
ショートカットは変更できます。
ただし、PolishとPrompt Engineerのショートカットは、それぞれのTransformカードから変更する必要があります。
View Diffは、Transformsページ上部のショートカット表示、または以下から変更できます。
Settings → Keyboard shortcuts
ショートカットが最初から動作しない理由
Transformのショートカットは、Wispr Flowをインストールしただけでは有効になりません。
次のいずれかを行うと有効になります。
- Transformsタブを開く
- 「Try it out」を実行する
- Transformsをオンにする
これは、MacのOptionキーなどを使って入力する特殊文字との競合を避けるためです。
Transformsを有効にする前は、Optionキーを使った「ñ」や「ö」などの入力が通常どおり使用されます。
Transformsを有効にすると、設定されたOptionキーの組み合わせがTransform用ショートカットとして使用されます。
Transformsを有効にする方法
初めてTransformsを使用する場合は、ガイド付きのデモを完了する必要があります。
- Wispr Flowを開く
- 「Transforms」タブを開く
- 「Try it out」をクリックする
- デモ用のメール文章を選択する
- Polishのショートカットを押す
- AIによる文章変換を確認する
- 「Turn on Transforms」をクリックする
「Turn on Transforms」ボタンは、デモ内でTransformが正常に完了したあとに表示されます。
Transformsを有効にすると、ページ上部のスイッチから機能のオン・オフを変更できます。
Transformsをオフにするとどうなる?
Transformsページ上部のスイッチをオフにすると、設定画面全体が無効になります。
また、PolishやView Diffなどのショートカットもキーボードから解除されます。
MacでOptionキーを使った特殊文字が入力できなくなった場合は、Transformsをオフにするか、ショートカットを別のキーへ変更します。
Polishとは?
Polishは、Wispr Flowの基本的な文章改善機能です。
選択した文章に対して、文法や読みやすさを中心に調整を行います。
デフォルトでは、主に次のルールを使用できます。
- 文章を簡潔にする
- 分かりやすい言葉へ置き換える
- 文法・スペル・句読点を修正する
- 読みやすい構成にする
- 元のトーンやスタイルに合わせる
これらのルールはオン・オフを切り替えられます。
さらに、最大5件まで独自の指示を追加できます。
1件のカスタム指示は最大50単語です。
Polishの使い方
- メールやドキュメントなどで文章を選択する
- Macでは「Option + 1」を押す
- Windowsでは「Windows + Alt + 1」を押す
- AIによる処理を待つ
- 文章が書き換えられる
- 必要に応じてView Diffで変更内容を確認する
Transformsは選択した文章に対して実行されます。
文章を選択せずにショートカットを押すと、テキストを選択するよう通知が表示されます。
Prompt Engineerとは?
Prompt Engineerは、AIへ入力する指示を改善するTransformです。
短く曖昧なプロンプトを、より具体的で分かりやすい指示へ変換できます。
たとえば、次のような文章を選択します。
ブログ記事を書いて
Prompt Engineerを実行すると、目的、対象読者、構成、トーン、文字数などを含む、より詳しいプロンプトへ変換される可能性があります。
ChatGPT、Claude、GeminiなどのAIツールを頻繁に使う場合に便利です。
Macでは次のショートカットを使用します。
Option + 2
Windowsでは次のショートカットを使用します。
Windows + Alt + 2
Custom Transformを作成する方法
Wispr Flowでは、目的に合わせた独自のTransformを作成できます。
Transformsには最大9個のスロットがあります。
スロット1はPrompt Engineerとして固定されており、スロット2から9をカスタマイズできます。
設定済みのTransformが9個未満の場合は、「Create your own」というカードが表示されます。
作成手順
- Transformsタブを開く
- 「Create your own」をクリックする
- Transformの名前を入力する
- AIへの指示を入力する
- キーボードショートカットを設定する
- 必要に応じてWriting Samplesを追加する
- 設定画面を閉じる
たとえば、「Summarize」というTransformを作成し、次のような指示を登録できます。
選択した文章の重要なポイントを残しながら、3つの箇条書きに要約してください。
Custom Transformが保存されない場合
Transformの設定画面には、SaveボタンやCancelボタンがありません。
変更内容は自動保存されます。
ただし、Transformが保存されるには、必要な項目をすべて設定する必要があります。
カスタムTransformでは、次の3項目が必要です。
- 名前
- プロンプト
- キーボードショートカット
いずれかが未設定の状態で画面を閉じると、変更内容は保存されません。
警告画面が表示されず、設定が破棄される場合があるため注意してください。
自動保存の表示
設定画面では、保存状態が次のように表示されます。
Auto-save on
入力中は、次の表示に切り替わります。
Saving…
保存が完了すると、次のように表示されます。
Saved
その後、最後に保存してからの経過時間が表示されます。
保存に失敗した場合は、赤いエラー表示と再試行の案内が表示されます。
Transformの設定をリセットする
各Transformの設定画面には「Reset」ボタンがあります。
このボタンを使うと、そのTransformだけを初期状態へ戻せます。
Transformsページ全体には「Reset Defaults」ボタンもあります。
こちらを使用すると、確認画面のあと、すべてのTransform設定がリセットされます。
Writing Samplesを追加する
Transformsでは、自分の文章例を登録して、AIに完成後の文章スタイルを伝えられます。
Writing Samplesは、Transformごとに設定します。
たとえば、ビジネスメール用のTransformに過去のメール文章を登録すると、その文体を参考にして文章を整えられます。
登録できる数
1つのTransformにつき、最大5件まで登録できます。
文章の長さ
各Writing Sampleは、50〜500単語である必要があります。
Transform名を変更した場合
Transformの名前を変更しても、登録済みのWriting Samplesは引き継がれます。
Transformを削除した場合
カスタムTransformを削除またはリセットすると、そのTransformに登録したWriting Samplesも削除されます。
ただし、標準のPolishに登録されたサンプルは保持されます。
Transformごとに独立している
Writing Samplesは、登録したTransformだけに使用されます。
別のTransformへ登録したサンプルが、自動的に参照されることはありません。
Writing Samplesの同期
Writing Samplesは、MacとWindows間で同期されます。
ただし、iOSでは利用できません。
Privacy Modeが有効な場合、Writing SamplesとカスタムTransformの指示は端末内だけに保存されます。
その場合、MacとWindows間でも同期されません。
EnterpriseプランでZero Data Retentionが有効な場合も、Writing Samplesは端末上で管理されます。
音声入力後にTransformを自動適用する
Wispr Flowでは、音声入力が完了するたびにTransformを自動実行できます。
これを「Auto Apply After Dictation」と呼びます。
設定方法
- Wispr Flowのステータスバブルを開く
- 上向きの矢印アイコンをクリックする
- 「Auto Apply After Dictation」をオンにする
- 自動適用するTransformを選ぶ
選択できるTransformには、次のようなものがあります。
- Polish
- Prompt Engineer
- 保存済みのCustom Transform
設定内容はWispr Flowを再起動しても保持されます。
自動Polishが失敗した場合
自動適用したTransformがタイムアウトしたり、処理に失敗したりした場合、Wispr Flowは元の文章を入力します。
AI処理に失敗したことで音声入力した内容が消えるわけではありません。
未加工の元の文章が代わりに貼り付けられます。
ステータスバブルの表示
Custom Transformを選択している場合、ステータスバブルにはTransform名の最初の2文字が大文字で表示されます。
たとえば、「Summarize」というTransformの場合は、次のように表示されます。
SU
標準のPolishを使用している場合は、魔法の杖のアイコンが表示されます。
処理中は、Transform名の長さに応じて次のようなメッセージが表示されます。
Using Polish
Using Summarize
Transform名が非常に長い場合は、「Using style」と表示されることがあります。
変更内容を確認するView Diff
Transform実行後は、View Diffで変更内容を確認できます。
Mac:
Option + O
Windows:
Windows + Alt + O
View Diffでは、追加された文章と削除された文章が色分けされます。
- 追加された部分:背景色で強調
- 削除された部分:取り消し線
Changeの数え方
View Diffには、変更箇所の数が表示されます。
1 Change
5 Changes
追加と削除はそれぞれ別の変更として数えられます。
たとえば、1つの単語を別の単語へ置き換えた場合は、次の2件として扱われます。
- 元の単語の削除
- 新しい単語の追加
そのため、単語を1つ置き換えただけでも「2 Changes」と表示される場合があります。
View Diffで利用できる操作
View Diffには、状況に応じて次のメインボタンが表示されます。
- Accept edits
- Configure Polish
- Undo
さらに、次のアイコンも利用できます。
- Copy
- Thumbs Up
- Thumbs Down
- Retry
Copy
変換後の文章をクリップボードへコピーします。
コピー後は「Copied!」というメッセージが表示されます。
Retry
同じTransformをもう一度実行します。
Retryは、Transform後の文章に対して再実行するのではなく、変換前の元の文章に対して実行されます。
Undo
直前のTransformを取り消し、元の文章へ戻します。
ScratchpadでTransformsを使う
Wispr FlowのScratchpadでは、通常のショートカットとは別に、専用のTransformバーが表示されます。
Scratchpadの画面下部に、AIが提案したTransformが表示されます。
Suggestion Chips
Scratchpadでは、ノートの内容に応じて3つのTransform候補が表示されます。
候補はAIによって自動生成されます。
固定された選択肢ではなく、文章の内容に応じてラベルが変わります。
たとえば、文章によって次のような候補が表示される可能性があります。
- Summarize
- Make concise
- Turn into tasks
- Rewrite as email
- Add structure
候補を更新する
候補の横にある更新アイコンをクリックすると、別のTransform候補へ入れ替えられます。
自由な指示を入力する
Scratchpadには、次のような入力欄があります。
Follow up or ask a question
ここに独自の指示を入力し、Enterキーまたは上向き矢印を押すと、その場限りのTransformを実行できます。
改行を入力したい場合は、次のキーを使用します。
Shift + Enter
Scratchpadでの適用範囲
Scratchpad内で文章を選択している場合は、選択部分だけにTransformが適用されます。
何も選択していない場合は、ノート全体に適用されます。
Scratchpadに画像が添付されている場合も、Transform実行後に画像は保持されます。
ScratchpadのVersion History
Scratchpadでは、Version Historyから以前の文章へ戻せます。
各バージョンには、変更方法に応じて次のラベルが表示されます。
- Typed edits
- Dictated
- Transform
- Custom transform
- Created
それぞれに、変更からの経過時間も表示されます。
Transformによる結果が気に入らない場合は、Version Historyから変換前の状態へ戻せます。
Transform候補の更新タイミング
ScratchpadのAI候補は、ノートの内容に応じて自動生成されます。
文章を編集して自動保存されると、新しい候補が生成されます。
同じ文章のままであれば、候補はキャッシュされ、同じSuggestion Chipsが表示されます。
候補を変更したい場合は、文章を編集するか、更新アイコンを使用します。
表示される主な通知
Transformsの使用中には、状況に応じて通知が表示されます。
Hey, select text first!
文章を選択せずにTransformのショートカットを押した場合に表示されます。
最初の数回は、使用したショートカットも通知内に表示されます。
その後は、より短い案内に変わります。
Want to Transform this?
Transformsを使い始めたばかりのユーザーに対して、長めの音声入力後に表示される案内です。
文章を選択し、ショートカットを押すよう促します。
Congrats, you did your first transform!
Wispr Flow以外のアプリで初めてTransformを実行したときに表示されます。
「Customize transforms」から設定画面を開けます。
Couldn't detect text in your text box
Wispr Flowが、現在選択している入力欄の文章を読み取れなかった場合に表示されます。
入力欄をクリックし直してから再実行します。
Flow can't paste right now
変換後の文章を現在の入力欄へ貼り付けられなかった場合に表示されます。
変換結果はクリップボードへ保存されるため、手動で貼り付けられます。
Transform timed out
AIによる処理がタイムアウトした場合に表示されます。
自動Polishの場合は、元の文章が貼り付けられます。
returned no text
AIから文章が返されなかった場合に表示されます。
cancelled
Transformがキャンセルされた場合に表示されます。
Transform名 doesn't work while dictating
音声入力中にTransformのショートカットを押した場合に表示されます。
音声入力を完了してから実行してください。
Transform名 mode servers are busy
Transformのサーバーが混雑している場合に表示されます。
Your text looks good!
Transformを実行しても文章に変更がなかった場合に表示されます。
We polished your dictation
自動Polishによって文章が修正された場合に表示されます。
「Reveal edit」を押すと変更内容を確認できます。
Oops, too long to polish
選択した文章が1,000単語を超えている場合に表示されます。
Transformsでは、1回あたり1,000単語まで処理できます。
iOS版のPolish
iOSでは、Transformsのすべての機能ではなく、Polishを利用できます。
対応する文章の長さは、10〜1,000単語です。
iOS版では、次の5つの標準指示を利用できます。
- 文章を簡潔にする
- 分かりやすい単語へ置き換える
- 文法・スペル・句読点を修正する
- 読みやすい構成にする
- 元のトーンやスタイルに合わせる
独自のカスタム指示も追加できます。
文章の一部を選択した場合は、その選択部分だけがPolishされます。
選択していない部分は変更されません。
ただし、Writing Samplesと「Translate to English」の再Polish機能はMac・Windows版のみ対応しています。
Polishボタンが表示されない場合
Wispr Flowのステータスバーに表示されるPolishボタンは、すべてのユーザーに表示されるわけではありません。
新規ユーザーには、初期状態では表示されない場合があります。
ただし、ボタンが表示されなくても、次の方法でPolishを利用できます。
- キーボードショートカット
- Auto Apply After Dictation
既存ユーザーには、Polishボタンが7日間表示される場合があります。
その期間中に3回以上使用すると、その後も継続して表示されます。
ショートカットが動作しない場合
Transformのショートカットが反応しない場合は、次の順番で確認します。
- Transformsページ上部のスイッチがオンになっているか
- Transformsタブを一度開いたか
- 「Try it out」を完了したか
- Transformを有効にしたか
- 文章を選択しているか
- ショートカットが別の機能と競合していないか
Transformsでは、基本的に文章を選択してからショートカットを押す必要があります。
新しいTransformが保存されない場合
カスタムTransformでは、次の項目がすべて必要です。
- 名前
- プロンプト
- ショートカット
いずれかが空欄のまま画面を閉じると、設定が破棄されます。
Saveボタンがないため、保存されたと思っていても実際には作成されていない場合があります。
入力できる文章の上限
Mac・Windows版では、1回のTransformで処理できる文章は1〜1,000単語です。
iOS版のPolishでは、10〜1,000単語です。
1,000単語を超える場合は、文章を複数の部分に分けて実行してください。
元の文章へ戻す方法
Scratchpad内では、Version Historyから任意の過去バージョンへ戻せます。
Scratchpad以外のアプリでは、View Diffに表示されるUndoを使用して、直前のTransformを取り消せます。
カスタムTransformは端末間で同期される?
カスタムTransformの設定とWriting Samplesは、MacとWindows間で同期されます。
ただし、Privacy Modeが有効な場合は端末内だけに保存され、同期されません。
iOSでは、カスタムTransformやWriting Samplesは同期されません。
Polishの基本設定については、対応端末間で同期されます。
TransformsとStylesの違い
Wispr Flowには、Transformsとは別にStyles機能があります。
どちらも文章の表現を調整しますが、利用方法が異なります。
| 項目 | Transforms | Styles |
|---|---|---|
| 主な目的 | 入力済みの文章を書き換える | 音声入力時のトーンを設定する |
| 実行方法 | 文章を選択して実行 | アプリカテゴリーごとに自動適用 |
| カスタマイズ | 独自のプロンプトを作成可能 | FormalやCasualなどから選択 |
| 主な用途 | 校正、要約、再構成、翻訳 | メールやチャットのトーン変更 |
| 適用タイミング | 入力後 | 音声入力時 |
Stylesは、文章を入力する時点でトーンを整える機能です。
Transformsは、入力済みの文章に対して、より具体的なAI処理を行う機能です。
TransformsとSnippetsの違い
Snippetsは、登録済みの定型文を呼び出す機能です。
Transformsは、既存の文章をAIで書き換える機能です。
| 項目 | Transforms | Snippets |
|---|---|---|
| 目的 | 文章をAIで書き換える | 定型文を挿入する |
| 入力 | 選択した文章 | 話したトリガーフレーズ |
| 出力 | 内容に応じて毎回生成 | 登録済みの固定文章 |
| 使用例 | 長文を3行に要約 | 「マイ署名」で署名を挿入 |
Transformsの活用例
メールを丁寧に整える
口頭で入力したメール文章を選択し、Polishを実行します。
文法や構成が整い、ビジネスメールとして読みやすい文章になります。
長文を要約する
「Summarize」というCustom Transformを作成しておけば、長い議事録やメモを短くまとめられます。
箇条書きへ変換する
文章を、重要なポイントごとの箇条書きへ変換できます。
タスクや会議内容の整理に向いています。
AIプロンプトを改善する
短い指示をPrompt Engineerで変換し、AIが理解しやすい詳しいプロンプトへ改善できます。
SNS向けに短くする
文章をSNS投稿の文字数に収まるよう短くするCustom Transformを作成できます。
文章の対象読者を変える
専門的な文章を初心者向けに書き換えたり、一般向けの文章を技術者向けに変換したりできます。
利用上の注意点
Transformsを利用する際は、次の点に注意してください。
- 現在はBeta版
- Mac・Windowsで段階的に提供中
- すべてのアカウントに表示されるとは限らない
- iOSではPolishのみ利用可能
- デスクトップ版は最大1,000単語
- iOS版Polishは10〜1,000単語
- 最大9個のTransformスロットを利用可能
- スロット1はPrompt Engineerで固定
- Writing Samplesは1プロンプトにつき最大5件
- Writing Samplesは1件50〜500単語
- カスタムTransformには名前・指示・ショートカットが必要
- Privacy Modeではカスタム設定が端末間で同期されない
- Transformの実行前に文章を選択する必要がある
- 音声入力中はTransformを実行できない
まとめ
Wispr FlowのTransformsは、入力済みの文章をAIで校正・要約・再構成できる機能です。
標準のPolishを使えば、誤字脱字や文法を修正し、文章を読みやすく整えられます。
Prompt Engineerを使えば、ChatGPTなどへ入力する簡単な指示を、具体的なプロンプトへ改善できます。
さらにCustom Transformを作成することで、次のような処理もショートカットだけで実行できます。
- 要約
- 箇条書き化
- トーン変更
- メール文章への変換
- SNS向けの短縮
- 初心者向けの書き換え
- 独自ルールによる校正
音声入力後に自動でPolishを適用することもできるため、話した内容を毎回手作業で修正する必要がありません。
Stylesが音声入力時の大まかなトーンを設定する機能であるのに対し、Transformsは入力後の文章に対して、より具体的なAI処理を行う機能です。
Wispr Flowで文章作成を効率化したい場合は、音声入力だけでなくTransformsも組み合わせることで、入力から文章の仕上げまでを大幅に短縮できるでしょう。






