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2026年10月9日—Microsoft Copilotと接続できるようになりました
こんにちは、Hodaです。今回はGranola.aiのセキュリティについて、第三者の検証記事をもとに、安心できる点と注意点を整理したいと思います。
「Granolaは安全なの?」と思っている方も多いと思います。

会議の内容をAIに預けるツールなので、気になるのは当然です。結論から言うと、Granolaは日常的なビジネスの会議であれば安心して使えるツールです。ただし、デフォルト設定のまま使うのはおすすめしません。
僕自身、クライアントとの打ち合わせや商談でGranolaを使っています。安全だと理解したうえでおすすめしていますが、「知らずに使って後から困る」ことがないよう、気をつけるべき点もすべて書きます。
この記事では、Granola公式のセキュリティページ・ヘルプセンター・プライバシーポリシーと、第三者の検証記事をもとに、安心できる点と注意点を整理します。
SOC 2 Type 2の認証を取得しており、データは保存時・通信時とも暗号化されている
会議の音声は文字起こし後に削除され、録音ファイルは残らない
OpenAI・Anthropicなど外部のAI事業者に、あなたのデータを学習させることは認められていない
会議にbotが入らず、ユーザーが手動で開始するまで録音されない
FreeとBusinessプランでは、匿名化データによるGranola自身のAIモデル学習がデフォルトでON
ノートと文字起こしは、削除しない限りデフォルトで無期限に保存される
データの保存先は米国のみで、EU・日本などのリージョン選択はできない
参加者への通知(チャットメッセージ・ウォーターマーク)はユーザーが自分でONにするまで有効にならない
2026年7月に、無断録音とデフォルトでのAI学習を主張する集団訴訟が提起されている(審理中)
「セキュリティの作り」は信頼できる一方で、「デフォルトの設定」と「相手への同意・告知」は、ユーザー側が意識して管理する必要があるというのが、この記事の主なメッセージです。
Granolaの仕組み:なぜ「botが入らない」ことが安全性の議論になるのか
Granolaは、会議に参加するbotを使いません。自分のPC(またはスマホ)のマイク音声とPCから出る会議音声を取得し、リアルタイムで文字起こしして、自分のメモと合わせてAIがノートを整形します。
- 会議の開始は手動(自動で参加・録音することはない)
- Zoom、Google Meet、Teamsなど、どの会議ツールでも使える
- 音声は文字起こしのためだけに一時的に処理され、その後削除される
- 保存されるのは文字起こしテキストとノートのみ
この「botが見えない」仕組みは、使う側にとっては会議の雰囲気を壊さず便利です。一方で、相手には録音されていることが見えにくいという性質があり、これが後述する「同意」と「訴訟」の論点につながっています。
Granolaの使い方や仕組みについては以下の動画でご紹介しています!
安心できるポイント
SOC 2 Type 2を取得している
GranolaはSOC 2 Type 2を取得しています(2025年7月)。Type 1が「ある時点で管理体制が整っているか」を見るのに対し、Type 2は6〜12か月にわたって、その管理が実際に運用されているかを第三者が監査するものです。企業の情報システム部門の審査でも、まず確認される項目です。
レポート本体はGranolaのTrust Centerから閲覧申請できます。
暗号化とデータ保存
- ノート・文字起こしは、AWS(米国)上で保存時も通信時も暗号化
- 毎日バックアップ
- 端末側にもキャッシュ(オフライン閲覧用)があり、2026年から暗号化されている
音声は保存されない
Granolaは音声を保存しません。デスクトップ版(Mac/Windows)ではリアルタイムで文字起こしし、モバイル版では会議後の文字起こしのために音声を一時キャッシュしたうえで、いずれも処理後に削除されます。あとから録音を再生することができないのは不便な面もありますが、「音声データが流出する」リスクは小さくなります。
外部のAI事業者による学習は禁止
要約などに使われるOpenAIやAnthropicといったAI事業者が、皆さんのデータをモデルの学習に使うことは認められていません。
GDPR・UK GDPRに対応
標準のデータ処理契約(DPA)があり、EU・英国の標準契約条項(SCC)も組み込まれています。ノートの個別削除や、アカウント削除(30日以内にデータを削除)にも対応しています。
過去の脆弱性への対応も公開されている
Granolaは、過去のセキュリティ問題について事後報告(ポストモーテム)を公開しています(いずれも2025年)。たとえばiOSベータ版での文字起こしAPIキーの露出、Googleアカウントのセッション管理、ワークスペース自動参加の不備です。問題がゼロだったわけではないものの、隠さずに公開して修正している点は評価できます。2026年に新たなインシデントは確認されていません(2026年10月時点)。
また、セキュリティ企業PromptArmorの検証(2026年4月)では、デスクトップ版にはAI出力経由の情報漏えいやフィッシングを防ぐ対策(Markdown画像の無効化、外部リンクの警告表示、HTMLの無効化)が入っていると評価されています。モバイル版で見つかった不備も、報告を受けて2026年3月下旬に対策が実施されています。
注意すべきポイント
ここからが、使う前に必ず知っておいてほしい部分です。
1. AI学習はデフォルトON(Free・Business)
FreeプランとBusinessプランでは、Granolaが匿名化したデータで自社のAIモデルを改善する設定がデフォルトでONです。設定画面から自分でOFFにできますが、押さえておきたい点が3つあります。
- オプトアウト(OFF)はこれから先のデータにだけ適用される。それ以前のデータについて、学習に使われていなかったとは保証されていない
- Businessプランでは、ユーザーごとにOFFにする必要がある(管理者が一括でOFFにはできない)
- Androidアプリには、この設定のトグルがまだない(デスクトップかiOSで変更すれば全体に反映される)
Enterpriseプランでは、組織全体で学習がデフォルトOFFになっています。
やること: 最初の会議の前に、設定をOFFにしましょう。
設定 → Preferences → Data & sharing → 「Use my data to improve models for everyone」をOFF

2. 録音の「同意」は、ユーザー自身の責任
これが、Granolaで一番大切な論点です。
Granolaはbotが入らないため、参加者は自分の発言が文字起こしされていることに気づけない場合があります。 そしてGranola自身が、参加者への同意取得は利用者の責任であると明記しています。
Granolaには2つの告知機能があります。
- 自動チャットメッセージ:「Granola is transcribing this call」といったメッセージを会議チャットに投稿
- ウォーターマーク:自分のビデオ映像に、文字起こし中であることを示す表示を出す
ただし、どちらもユーザーが自分でONにするまで有効になりません(Enterpriseでは管理者が組織全体に強制できます)。
特に、米国のカリフォルニア州など、会話の参加者全員の同意が必要な州(all-party consent)の相手と話す場合は注意が必要です。日本国内の会議であっても、相手に一言伝える習慣は、信頼関係の面でも大切です。
やること: 「AIでメモを取っています。よろしいでしょうか?」と一言伝える。チャットメッセージとウォーターマークをONにする。
設定 → Preferences → Transparency
3. ノートは無期限に保存される
ノートと文字起こしは、ユーザーまたは管理者が保持期間を設定しない限り、無期限に保存されます。 保存期間が長いほど、万が一の流出時の影響や、社内で意図せず閲覧される可能性が大きくなります。
- 文字起こしの自動削除は全プランで設定可能(1日〜1年)。ただし削除されるのは文字起こしのみで、ノート本体は残る
- 個人設定の変更には1週間のクールダウンがある
- Enterpriseでは、組織全体の削除ポリシーを管理者が設定できる
やること: 機密性の高い会議が多い人は、文字起こしの自動削除を短めに設定し、ノート本体は不要になったら手動で削除するのが安全です。
4. データの保存先は米国のみ
データはAWSの米国リージョンに保存されます。EU・英国・日本などのリージョンは選べません。 国をまたぐデータ移転にはSCC(標準契約条項)が適用されますが、「データを国内(域内)に置くことが必須」という要件がある組織には向きません。
5. 集団訴訟(Chamberlain v. Granola)について
2026年7月30日に、米国カリフォルニア北部地区連邦地方裁判所で、Granola, Inc.に対する集団訴訟(Chamberlain v. Granola, Inc.)が提起されました。
訴状の主張は、おおまかに次の2点です。
- Granolaのbotなしの録音が、他の参加者の同意なしに会話を録音している
- 取得した内容を、デフォルトでAIモデルの学習に使っている
重要なのは、これは原告側の主張であり、現時点で認定されたものではないという点です。2026年10月10日時点で、裁判所の記録上はGranola側の答弁書や却下申立ては出ていません。連邦の盗聴法は、当事者の一方が同意していれば録音を認める「一方当事者同意」が基本のため、原告側にとって高いハードルもあります(ただし、州法はより厳しい場合があります)。
なお、同様の訴訟は、Otter.aiやFireflies.aiなど他のAI議事録ツールにも起こされており、Granola固有というより、業界全体が問われている論点です。
僕がこの訴訟から読み取る実務上のポイントは、結局のところ上の2点に集約されます。
- 学習設定を確認する(OFFにする)
- 録音していることを相手に伝える
この2つを自分で行えば、利用者として訴訟の論点に関わるリスクを大きく下げられます。 訴訟の状況は動いているので、気になる方は最新情報を確認してみてください。
6. 共有リンクの設定
ノートはデフォルトで非公開で、管理者も他人の非公開ノートは見られません。ただし、共有リンクの扱いには注意が必要です。
- リンク共有の既定値は「Anyone with the link」「Only my company」「Private」から選べる
- 初期値がどれになっているかは、公式ドキュメントでは明記されていないため、自分の設定を確認して「Only my company」または「Private」にしておくのが安全
- 新しい既定値が適用されるのは、設定変更後に作成したノートのみ。すでに共有したリンクは別途確認する
- ブラウザでリンクを開いた人に見えるのは要約ノートのみで、デスクトップアプリの共同編集者には文字起こし全文も見える
また、PromptArmorの検証では、共有ノートに対して未ログインの閲覧者がチャットで質問した場合、その入力内容がGranolaの契約上のデータ保護の対象外になりうるという指摘がありました。企業で外部にノートを共有する場合は、契約面の確認や共有範囲の制限を検討してください。
7. その他の細かな注意点
- 二要素認証(2FA)が標準では無い:認証はIDプロバイダーに委ねられる仕組みです。SSOはEnterpriseかつ50人以上が対象です。Googleアカウントなど、ログインに使うアカウント側で2段階認証を有効にしておきましょう。
- Businessプランのチャットモデル:選択できるAnthropicのモデル(Fable 5)は、Granolaの案内上、ゼロデータ保持の対象外で、Anthropic側でログが30日間保持されます。機密性の高い会議のチャットでは、他のモデルを選ぶほうが安全です。
- 認証・コンプライアンスの範囲:ISO 27001は未取得、FERPA(米国の教育記録)にも非対応です。
- 連携アプリ:Slack・Notion・Zapier・MCPなどで他のサービスにノートを送ると、その先のサービスの設定も関わってきます。連携は必要なものだけに絞りましょう。
プラン別:セキュリティ面の違い
| 項目 | Basic(無料) | Business | Enterprise |
|---|---|---|---|
| SOC 2 Type 2 | ✅ | ✅ | ✅ |
| 音声の非保存 | ✅ | ✅ | ✅ |
| 自社モデルの学習 | デフォルトON(個人でOFF可) | デフォルトON(ユーザーごとにOFF) | デフォルトOFF(組織全体) |
| 文字起こしの自動削除 | ✅(個人設定) | ✅(個人設定) | ✅(組織全体で強制可) |
| 告知機能(チャット・ウォーターマーク) | 個人でON | 個人でON | 管理者が組織全体で強制可 |
| SSO / SCIM | ❌ | ❌ | ✅(50席以上) |
| HIPAA(BAA) | ❌ | ❌ | ✅(デスクトップのみ) |
個人や小規模チームで、機密性がそこまで高くない会議が中心なら、BasicやBusinessで設定を見直して使うので十分です。医療情報を扱う、または組織全体で一括してポリシーを適用したい場合は、Enterpriseを検討してください。
用途別:Granolaを使ってよいケース・慎重にすべきケース
| ケース | 目安 | ポイント |
|---|---|---|
| 社内の定例・打ち合わせ | 問題なく使える | 学習OFF、文字起こしの自動削除を設定 |
| 商談・クライアントとの会議 | 告知すれば使える | 最初に「AIで文字起こししています」と伝え、チャットメッセージをON |
| 米国のall-party consent州の相手 | 全員の同意が前提 | 口頭で確認し、同意を得てから開始 |
| 患者との会話(医療情報) | Enterprise+BAAが必要 | モバイルアプリはBAAの対象外 |
| 学校の教育記録 | 非推奨 | FERPA非対応 |
| データを国内・EU域内に置く必要がある | 不可 | 米国のみで保存 |
| 弁護士との秘匿特権があるような会話 | 慎重に | 事前に自社のルールや専門家に確認 |
安全にGranolaを使うための5ステップ
最初の会議の前に、以下を確認しましょう。10分もかかりません。
- AI学習をOFFにする:Settings → Preferences → Data & sharing → 「Use my data to improve models for everyone」をOFF(Businessは全員が個別に実施。Androidはデスクトップ/iOSから)
- 文字起こしの自動削除を設定する:許容できる範囲で短めに(1日〜1年)。ノート本体は自動で消えない点に注意
- チャットメッセージとウォーターマークをONにする:Settings → Preferences → Transparency。社外の人が参加する会議では必須
- リンク共有の既定値を見直す:Settings → Preferences → Data & sharing → Default link sharing を「Only my company」または「Private」に。すでに共有したリンクも確認
- ログイン用アカウントの2段階認証を有効にする:GranolaにはMFA機能が標準ではないため、GoogleやMicrosoftアカウント側で設定。Businessプランでは、機密性の高い会議のチャットモデルにも気を配る

加えて、会議の最初に口頭で伝える習慣をつけましょう。
「議事録のために、Granolaで文字起こしをさせてもらっています。問題ないでしょうか?」
僕がGranolaをおすすめする理由
よくある質問
Granolaは安全ですか?
日常的なビジネス会議であれば、安全に使えるツールです。SOC 2 Type 2の取得、保存時・通信時の暗号化、音声の非保存、外部AI事業者による学習の禁止といった対策があります。ただし、FreeとBusinessではAI学習がデフォルトONなので、設定の見直しをおすすめします。
GranolaはAIの学習にデータを使いますか?
OpenAIやAnthropicなどの外部事業者には、学習への利用が認められていません。一方、Granola自身は、FreeとBusinessプランで匿名化データを自社モデルの改善に使います(デフォルトON)。設定でOFFにできますが、OFFにする前のデータについては、使われていないことの保証はありません。Enterpriseはデフォルトでオフです。
録音データは残りますか?
音声は残りません。文字起こしの処理後に削除されます。残るのは文字起こしテキストとノートで、デフォルトでは無期限に保存されます。
相手に知られずに録音できてしまいますか?
はい、デフォルトの設定では、相手からはGranolaが動いていることが見えません。そのため、チャットメッセージとウォーターマークをONにし、口頭でも伝えることをおすすめします。参加者の同意を得る責任は利用者にあります。
日本の会議で使っても問題ありませんか?
日本国内の通常の会議で、参加者に告知して使う分には、一般的に問題になりにくい使い方です。ただし、相手が海外(特に米国のall-party consent州)にいる場合は、全員の同意を得てください。個別のケースでの法的判断は、専門家に相談してください。
HIPAAには対応していますか?
Enterpriseプランのみ、BAA(業務提携契約)の締結に対応しています。対象はデスクトップアプリのみで、モバイルアプリは対象外です。Free・Businessプランでは、医療情報を扱わないでください。
データはどこに保存されますか?
AWSの米国サーバーです。日本・EUなどのリージョンは選べません。
訴訟が起きているツールを使い続けて大丈夫ですか?
訴訟は原告の主張段階で、結果は出ていません。同種の訴訟は他のAI議事録ツールにも起きています。利用者としては、学習設定のOFFと、参加者への告知という基本対応を行うのが現実的です。状況は変わりうるので、定期的に最新情報を確認してください。
Granolaをやめたいときは、データを取り出せますか?
ノートと文字起こしはエクスポートできます(CSVエクスポートは24時間に1回)。アカウントを削除すると、30日以内にデータが削除されます。
まとめ:設定を見直して、告知して使えば安心して使える
- Granolaの技術的なセキュリティ(SOC 2 Type 2、暗号化、音声非保存)はしっかりしている
- 注意が必要なのは、デフォルト設定と同意の扱い
- 使い始める前に、学習OFF・告知ON・自動削除・共有リンクの4つを確認する
- 会議の最初に一言「文字起こししています」と伝える
- 医療情報・データの国内保存が必須の場合は、Granolaは向かない
- 集団訴訟は審理中で、結論は出ていない。最新情報は確認を
これらを押さえれば、Granolaは日々の会議の強い味方になります。
この記事は、2026年10月31日時点の公式ドキュメントと第三者の検証記事に基づいています。仕様や訴訟の状況は変わる可能性があるため、最新の情報は公式サイトでご確認ください。また、法的な判断が必要な場合は、専門家にご相談ください。
参考:
- Granola セキュリティページ・セキュリティ/プライバシーFAQ(公式)
- Granola ヘルプセンター(公式)
- Granola 公式ブログ(会議の安全性チェックリスト、IT審査向けガイド)
- PromptArmor「Granola AI Security Risks and Remediations」(2026年4月)
- Voibe「Is Granola Safe?」(2026年10月)ほか、Chamberlain v. Granola に関する解説記事






